2019年10月18日

今回は時事ネタで、前回の「北朝鮮のミサイル外交」からの続きの記事とも成っています。
前回の記事と合わせてお読みください。

前回リンク

★米朝同盟!?
前回の事から「短距離ミサイルばかり撃ちまくっていた北朝鮮が、日本前途を射程に収めギリギリ米グアムに届かない中距離ミサイルを試射し始めた」と言う現在の北朝鮮の行動を考えた場合、以下の可能性が考えられます。

まず第一に、米国とは対立しない!

第二に、それ以外の極東の国々に対する圧力を掛ける意図が有る!

この2点が考えられます。


①米国との関係の改善
まず第一に米国との対立が無いと言うのは、一応「表向きには互いに経済制裁を行っている敵性国家と成っていますが、北朝鮮が7月に入ってから射出している短距離ミサイルに米国の技術が使用されている」と言う点から導き出せます。

当初は韓国から流れているのでは無いかと言われている方も居ましたが、その場合韓国の存在が決して許される様なものでは無くなる事になります。

もし韓国が横流ししているのであれば「韓国が周辺諸国に対して恫喝的外交を行う国に対して援助を行い、安全保障を脅かした」と言える事と成り、米国としては特に日本に対しての同盟を考慮した場合、その様な国家を同盟国として扱う訳には行かなくなるからです。

この件に対しては米国は沈黙を保ったままですが、何も言わない理由の可能性として考えられるのが、「米国が直接的に北朝鮮を支援して多段タイプのミサイル技術を北朝鮮に与えた」と言うモノで、その場合北朝鮮は裏で米国と繋がったと考えられます。

※米国の技術は、切り離した他段ロケットの弾頭部を再コントロールし、迎撃を難くすると言ったモノです。


②第二に国家間関係の変化
北朝鮮がミサイルを打ちまくり始める前と後では、極東では国家関係が変化している事にお気づきでしょうか?

それは「日本と中国」と「韓国と日本」です。

日本と中国に関しては、2010年ごろに起きた尖閣諸島近海での漁船衝突以後、日中の関係は冷え切っていましたが、ここに来て両国の政府が主導して関係の改善を行おうとしています。(ぶっちゃけ国民を無視して行っているため、日本政府に関しては本当にその気が有るかどうかは疑わしいですが・・・)

これが中国と関係が悪化し敵対路線に舵を切った米国からしてみれば、容認できる様な事では無いと考えられるのです。


日本と韓国に関しては、既に韓国による「GSOMIA破棄」や「国際法を守らない、強弁過ぎる対日外交」を見れば、最早説明する必要さえ無いと思われます。日本はこの韓国の行動に対して、戦略的放置、積極的無視で対応し始め、その関係は当分の間元に戻りそうにありません。


★中距離ミサイルは日本に対する米国の恫喝か?
上記の二点の環境の構築により、「北朝鮮と米国の深化」と「日韓の米国からの距離置き」が予測でき、中国と対立する為に北朝鮮と関係を深めた米国としては、この日韓の二国を何とかしなくては成りません。

と言っても米国としても、韓国に対してはともかく、戦争にならない様に中国と関係を改善しようとしている日本に対して「関係の改善は行うな」とは言えません。

そこで、その様な事を言えない日本に対して、米国と良好な関係を築きつつある北朝鮮が

「米国製技術のミサイルを発射しているのを見ても分かると思うが、うちは米国と関係を結びましたんで、御宅の国(日本)に届くミサイルを発射したのは、米朝同盟を敵に回せば、ウチ(北朝鮮)が御宅に核ミサイルを撃ち込むって言う意思表示だから注意しろよ」

と言う意図が有って行ったのでは無いでしょうか?


この事から中国に対するモノであると同時に、中国との関係を改善しようとしている日本に対して、表向き反日本的な立場を取れない米国に変わって「裏切るな」とのメッセージを発信した可能性も有るのです。

事実米トランプ政権は、この北朝鮮の行動に対して「問題にしない」との発言を述べており、北朝鮮への寛容が見て取れます。

ちなみに北朝鮮が韓国に対してミサイル威嚇を行い「GSOMIA破棄」を要求するのは、韓国の行う米中日間のバランシング外交に対して、韓国民に危機的意識を植え付け、米韓同盟から離脱させない様にするための危機感煽り目的で行っている可能性も有ると考えています。

米国の立場としては、韓国に対してはともかく、日本に対して強く出過ぎて本当に中国側に追いやる真似だけは避けたいと思われます。そのため北朝鮮に今回のミサイル恫喝を行わせたと考えるのは、地政学的に考えたおかしな事では無いのでは無いでしょうか?

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以上を持って"北朝鮮のミサイル外交"の後編とも言える「米朝同盟!?」の考察を終了したいと思います。

なお当ブログで述べている事は、ブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違いなどが有るかも知れません。その様なリスクを御理解の上で閲覧してください。

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nh01ai33 at 07:00戦略地政学

2019年10月15日

今回は、北朝鮮の核兵器、特に「核ミサイルをいかにして外交に利用しているのか?」に関する考察となります。

北朝鮮と言えば、米国との交渉が始まってからミサイルの発射は抑制していましたが、ここ数か月の間再びミサイルの試射を乱発し始めました。

予てより「北朝鮮の弾道ミサイルは、純粋な軍事目的では無く、外交交渉目的で行っている」と言われています。これを示すかのように、ここ数か月に発射されているミサイルに関しては、技術的に難しいモノも有りましたが、飛距離に関しては軍事的技術訓練目的の試射としての価値は見いだせません。

このため外交目的のミサイル発射であるとの評価は正しいモノであると言えます。


十年以上前では、北朝鮮の核ミサイル技術は、核弾頭とミサイルは別々で実験されており、それ自体が周辺国に対する技術的恫喝としての効果は薄い状態でしたが、ここ数年の間で飛距離を拡大させ、ついには北米にまで届くミサイルを開発する事に成功し、米国と外交交渉を行うまでになりました。

最も結果に関しては、米国の圧力外交に対抗できず、譲歩を引き出す事は出来ませんでした。

ですが、米国の世界戦略における主敵がロシアや中東勢力から中国に変化してゆく過程で、中国に領土を接する北朝鮮の価値が米国内で高まり、現トランプ政権ではあれほど北朝鮮に圧力を掛けていたにもかかわらず、寛容な態度を取るようになったため、ミサイル技術に磨きを書て来た北朝鮮の方針は、地政学的に見れば必ずしも失敗では無いと言える状況に成りました。


更にここ七月末頃から打ち上げているミサイルは、今までのモノとは違い米国の技術が使用されているのでは無いかと言う疑いまでもが提起されており、その技術の出どころを考慮した場合、現在の北朝鮮のミサイル発射がどの様なメッセージ性を有しているのか多様な推測を産み出す原因と成っています。

以前当ブログでは、「韓国を中国側に追いやり、日本との関係をある程度の改善に導く目的も有るもの」として見ていましたが、10月に入り中距離ミサイルの試射を行った為、追加の考察を考えざるを得ない状況となりました。

以下に述べるのは、以前考察していた当ブログでの北朝鮮のミサイル発射の考察リンクと現在の北朝鮮の立ち位置の変化に関しての記事となります。

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下記のリンクの最後で「北朝鮮が、韓国を中国サイドに追いやる意図」の考察を展開しましたが、もし米国から流れた技術を基にミサイルを発射しているのでしたら別の考察も成立します。

関連リンク

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★ミサイルの距離と北朝鮮の外交
北朝鮮のミサイルを利用しての外交は、二つの目的が予測できます。

まず第一に、純粋に「軍事技術の研磨」を目的としたモノです。軍事技術が高まれば高まる程、軍事独裁国家でも有り、大国の緩衝地帯にある北朝鮮は自国の国土と軍事力を高値で周辺国に提供する事ができますし、他国に対しての恫喝にも利用できます。

大国に囲まれており安全保障的にも軍事力に多大な国家リソースを投入せざるを得ない北朝鮮としては、軍事力と言うモノを利用し如何にして国家の国益に繋げればよいかを考慮しなければならず、その意味では納得できる生存戦略であると言えます。

第二に、核弾頭と長距離ミサイルと言う大量破壊兵器にも成り得るモノを利用しての敵対勢力と同盟勢力に対するメッセージ発信です。

これは北朝鮮だけでは無く、極東の国々の全てに言える事ですが、米中露と言う巨大な三大国に囲まれているがゆえに、そのどれが一国でも敵に回す事が憚られてしまい、そのため直接的に安全保障上の同盟に影響を与える様な断定的行動を行えないため、迂遠な方法で相手に真意を伝えなくては成りません。

そして北朝鮮にとっては、その手法がミサイルの射程距離を利用しての「周辺国に対して安全保障に危機的意識を自覚させ北朝鮮に対して何らかの行動を起こさせる対応を誘発させる」と言ったモノなのです。

例えば、地球の裏側にまで届く超長距離ミサイルを打ちまくっていた時は、米国本土に届くミサイルに危機意識を覚えた米国が対北朝鮮外交を活発化させました。

中距離ミサイルの場合は、米国は安心しますが日本などが危機的意識を抱いてしまいます。後に日本に届かないミサイルしか撃たなくなれば、日本としては「北朝鮮は日本と敵対しようとしていない」と言う意図を有し、その様な考えを日本に持たせる事に成功すれば、北朝鮮としては日本と交渉事を進めやすくなります。

現在のように短距離ミサイルばかりを打ちまくれば、その射程距離に重要都市を持つ中国・ロシア・韓国は安全保障に危機的意識を持ち、北朝鮮を何とかしなければ成らないと思う様になる事でしょう。

これ等を「その時の国家間のパワーバランス」や「外交的な同盟関係」を意識した上で行えば、「どの国が利益になるか、不利益に成るか否か」に影響を与え、ひいては極東の国家間関係を変化させる事も可能になると考えられます。


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以上を持って「北朝鮮のミサイル外交」の考察を終了したいと思います。

なお当ブログで述べている事は、ブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違いなどが有るかも知れません。その様なリスクを御理解の上で閲覧してください。

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nh01ai33 at 07:00地政学戦略

2019年10月12日

本日は、日本に巣食う"売国奴"と呼ばれる存在に関しての考察となります。

売国奴の考察と言っても、批判的な考察では無く、むしろ必要性に関しての考察となります。


現在の日本では、自身が国家の為に為にならないと考えている事を行う人を「国益を害する人」として定義し、売国奴呼ばわりを行っています。

特に政治的に、社会的に、言論的に影響力を行使できる人政治家や著名人、またマスメディアや企業等が、まるで日本の国益を無視して他国に誇りや国益を売り渡すかのような行動を取る事例が有ります。

そして、それらの行動と起こした人の結果の事象を短期的な視点でしか見ずに「短期的に直接的に日本の益に成るか?害に成るか?」で愛国者か売国奴かを決めてしまったり、右派左派共に自分の気に食わない発言や行動を行う人を「その行った事がどの様に波及するのか」を考えずに脊髄反射的に批判する事例が続出しています。

ではなぜブログ主は、「そのような売国奴が必要だ!」等と考えているのでしょうか?

これには

一つ目は、全体の環境を前提にパラドックス的な視点で見た場合、

二つ目は、外部からの影響を考慮した場合、

の二つの考えが有りるからです。


★パラドックス的な視点
まずパラドックス的な視点とは何なのかと言うと、

これに関しては「環境面のパラドックス」と「人の認識と行動におけるパラドックス」の二点が挙げられる。

「環境面のパラドックス」とは、例えば国際社会の置ける「国家間のパワーバランス」や「国家の評価」等の未来永劫このままの状況で推移しない様な問題を指しており、現状大国であり羽振り良くマネーを巻き散らかしている国も、いつの日にかは疲弊し零落する可能性も有ると言う事を指します。その時に国際社会が激変し、国家を取り巻く環境が変化するのです。

「人の認識と行動におけるパラドックス」とは、言うなれば「生存圏侵害」の問題で、長期的に物事を見た場合、人は気に入らない事や自身の不利益になる事に関しては反発する生き物であると言う事を指した事です。


これ等の「環境のパラドックス」と「人の認識と行動におけるパラドックス」の二点から、売国行為を見た場合を考えよう。

例えば、とある大国に対して不必要間までに富を供給し続けたとしよう。

その大国の栄華とて永遠に続くわけでも無い上に、他国から富を投げ与えられなければ繁栄できない国状にされており、売国して富を与えてくれた国からの富の流れに何かあれば国家の繁栄にも影響が出てきてしまう事になる。

また富を投げ与えている国の国内で、「外の国に何等かの富を不必要に流す行為」に不満に思う国民が、このままでは生きて行けないと考え、何らかの反発的な行動を取り、結果的に流れた富を享受していた国に対して、国民が反発的な感情を抱く例も出てきてしまう。


この事例は、何方か一方だけでも起こりえる事ですが、双方が連動して起こる可能性も十分ある。そのためこの様な時間軸を考慮すれば、売国を行ったとしても必ずしも売国で利益を享受できた国が、引き続き利益を受け続けれるとは限らないのである。

実際起こった例を挙げれば、世界や特定アジアの国々の歴史認識を信じ、日本が悪と言う認識の下で言論活動を行っているとしか思えない人達による売国行為。

→中国を図に乗せさせ、米国と対立させる事に成功し、中国に「米国に対しての侵略経路の提供」を行い米国の引きずり出し、米国に軍事負担を押し付ける事に成功した。

→韓国を図に乗せ歴史問題で日韓関係を悪化させ、中露の対立が生じた時に「戦場と成る可能性のある朝鮮半島に関わり合いに成りたくない」と言う感情に日本人に抱かせ、朝鮮半島に引きずり込まれない様にする状況を作り上げた。

→米国に「日本のは悪逆非道な国なので軍事力は持ちません」と言う建前で、日本を守らなくては覇権を失う米国に、日本防衛の為の軍事負担を押し付ける。

等が代表的な例だと理解できる。

これほど韓国や中国に国益を売り渡し、両国の利益になるように日本の政治家やマスメディアや言論人が行動したにもかかわらず、両国との中は破綻したでは有りませんか・・・


★売国奴が居ても居なくても国富に巣食う外国勢力は居る
しかし上記の論理は、あくまでも売国行為を行ったとしても「時間軸や依存率や生存圏からなるパラドックス(反発)」と言うモノを考慮した場合、失敗する可能性は十分あるので行ったとしても、他国に自国を売り払い利益を得る行いを率先して行う必要性は無い。

と言うモノでしかなく、この考えに基づくのであれば、「そもそも日本人が日本国内で売国的な行為を行う必要性は薄いのでは無いだろうか?」と言う疑問を抱くと思いますが、そうでは有りません。

日本人が日本国内で売国的な行為に身を費やす必要性は十分あります。


まず考えなければ、パラドックス的な視点で見た場合、売国と言う行為が「長期的に見た場合は他国を疲弊させる布石に成る可能性が有り、それを見越して売国を行う必要性が有る」と言う点が一つ、

二つ目が日本が何もしなくても「他国の工作員が、日本で日本の国益を侵す活動を行う可能性はゼロでは無く、その様な行為を行われる恐れのある時、その様な人物の活動をコントロールする人材が必要となる」と言う点が有るからです。

つまり他国からのスパイです。

他国からのスパイが潜入し日本国内で、日本人の富を無駄に売国させる様な情報操作を行う恐れが有る時、日本人の情報をコントロールする人が同じだけの情報発信力で、スパイの情報操作を妨害しなければ成りません。

もし放置すれば、そして日本人に対する情報操作が日本人のナショナリズムを満足させる様なものであったとしたら、容易に情報操作は成功するかもしれません。

また不必要に日本を貶める様な情報を流され、日本国民が尊厳の為に戦わなくては成らない時に、戦う気概を失う状況に成る事も避けなくては成りません。

双方共に「日本国内で他国に工作組織を作る」まで工作員に行われて主導権を握られるよりも、予め他国の工作員が情報収集や操作の為に入ろうと思う様な組織を作り、他国の工作員が行うであろう工作活動をコントロールした方が日本人が主導権を握る事が出来るのでは無いでしょうか?

そのためには、一見して売国的な行動を行い、他国の工作員と関わり合いになる行為も必要だと考えられるのです。


例えば、ブログ主の主観になるが「チュチェ思想研究会」等もこれに当たる。チュチェ思想と言えば、北朝鮮が自国を統制する為に掲げている思想だが、積極的に他国にも発信している。

これが北朝鮮が他国を自国の都合の良い統制下に置くための情報発信である可能性は十分ある。

だが日本の「チュチェ思想研究会」なるモノは、日本国内で発足されており、代表者も日本人だ。これを「北朝鮮の情報発信に毒された人たちが組織したモノ」として見る見方もあるが、日本により「不必要な北朝鮮の干渉を排する」と言う視点で見た場合、「将来的に北朝鮮が日本に工作組織を送り込み活動する行動をコントロールできる状況と整えた」と見る見方も出来る。


いわゆる「ハエ獲り用の粘着テープ」の様なモノを想像していただければいいと思われます。

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以上で「今、必要な売国奴」との題名で、「売国行為が必ずしも日本を売国したいから行うだけでは無い」との視点で、売国と言う事象を考察させていただきました。

本日はココまでとなります。

関連リンク


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ブログ主:無責任野郎
職業:今、無職

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