2018年07月07日

「民」の文字と洞窟の比喩

本日は、哲学の領域に入る考え方で、「国家に関しての無知」に関しての考察となります。

タイトルは、蒙が啓かれない人≪前編≫「民」の文字と洞窟の比喩、となります。

無知と言いましても、今回書く事は、あくまでもブログ主が「こういう事なのでは無いか?」と考えている事であり、人類全体で共有されている真理と言うわけでは無いので、その点は注意して読んでください。

今回詳しく考察する事は、「民が為政者に対して抱く為政者としての仕事」に関してのものになり、その考えの基点として「中国の象形文字である"民"と言う感じの由来」と「哲学の"洞窟の中で影絵を見る人々"」を挙げさせてもらいます。

なお今回の記事は長くなりますので、
「「民」の文字と洞窟の比喩」
「政治家の愚政と官僚の天下り」
の前後編の構成で書かせてもらいました。


★中国で「民」とは目を潰されて人

この"民"と言う漢字に関しては、中国人と同じ漢字を使用する我々日本人なら、少なからずこの文字の由来を知っている可能性が有ると思います。

"民"と言う漢字の由来は、治められている人々を表している漢字と言われていますが、同時に「目を潰されモノを見る事の出来ない人(主に奴隷)」を表現している文字であるとも言われています。

最も「目が見えない」と言うのは比喩的な表現で、実際には目は見えているが、見ようとしていない、見る能力が無い、認識できない等の「無知故に都合のいいように利用され、本人も自分達のその様な状況を理解していない」と言う事を表していると言われています。

実際辞典にもその様に書かれているようです。
識者の人々もその様に説明している場合も有ります。


多くの識者は、これらの事を「政治家が支配するべき人々が無知である事を利用し、正しい情報を教えずに、自己の利益を確保する為に不正等を行っている」と説いており、統治者側の卑劣さと民の無知さの双方を指摘しています。

例えば、

統治者やその支援者に多くの金が舞い込むように税制度を改変したり、
資本家が自分の会社を大きくしたいが為に都合の良い法案を通す様に賄賂を贈ったり、
悪人が法の抜け穴を利用し金儲けしたり、
その法律も一部の人達が得をするように作られたり、

等の行いがされていると思われているのです。

確かに間違いでは有りませんが、それだけが問題とされ"民"の文字の事が由来として語り継がれている訳では無いと、ブログ主などは考えています。


★ギリシャ哲学での「洞窟の比喩」

もう一つの洞窟の比喩とは、聞いた事が有るかどうかは分からないが「洞窟の中で影絵を見る人達」の事である。

分からない人に対して簡単に説明すると

---

洞窟が有り、その中で多くの"囚人"が住んでいる

彼らの後上方に大松があり、ソレに明るい"炎"がともっており、洞窟内部を照らしている

囚人は、手足を縛りつけられたまま洞窟の奥の壁を見させれており後ろを見る事が出来ない

囚人の後ろには、低めの塀があり、囚人とは逆のその壁の向こうに、人や動物の像を掲げ動かしながら、松明の灯りを利用し、囚人の見ている洞窟の奥の壁に「"影"の絵を映している者」がいる

しかし洞窟の奥の壁に映る"影"を見させられ後ろを振り向けない囚人は、背後で壁に隠れて影を動かしているモノを認識することが出来ない

この影を見せれている内に、この影こそが世界で起こっている事だと囚人は思い込んでしまう

ある時に、拘束を解かれて背後の"塀"や"炎"を見る様に強制させれられる囚人も居る

そんな囚人は"炎"を見て眩しく思い、直ぐに"炎"から目を離し奥の壁に映る影を見始めてしまいます

しかし、とある誰かが囚人の腕を無理やり引っ掴んで炎や塀の向こうの出口に連れて行く

そこは太陽のある世界で、暗闇から出たばかりに囚人は、太陽の輝きに目がやられて眩しさのあまり何も見えなくなる

しかし時が経つにつれて目が慣れて、太陽が認識できる様になり、外の世界の事が分かる様になる

囚人は草木の生える緑の大地、太陽、月、湖など洞窟の中には無かった美しい"真実の世界"が広がっている事が分かり始める

真実の世界を知った一人の囚人は、洞窟の中に居る他の人達に外の世界の事を伝え様と洞窟内に戻るも、外の光に目が慣れた囚人は洞窟の奥の壁に映る影を見る事がし難くなる

外の世界を見た囚人は、他の人達に"真実の世界"を伝えようとするが、影を見る事を出来ない事を他の人達に論われて、取り合ってくれない状況になる

それでも尚、外の世界を見た囚人は、他の人に真実の世界を伝えようと、共に洞窟の中に住みながら努力する事になる

---

と言うモノである。

これは古代ギリシャの哲学者であるプラトンが著書である『国家』に置いて述べた「国家や為政者や民に関して、これらの関係を理解する上で考えなければ成らない事」である。

もしかしたら有名なので知っている人は知っているかもしれない。

この比喩には多くのモノが出てきていますが、何が何を意味しているかと言うと……


①太陽のある外の世界(真実の世界)
人々が見えていない真実の世界

②影
人々の意識を偽の世界に引き付けるため用意されたサーカス

③影を見る囚人
偽の世界を見せされて、真実の世界を認識できていない大多数の人々

④低めの塀に隠れて影を操るモノ
政治家か? 資本家か? マスメディアか? それともそれ以外の人か? 人々の"そうあってほしい"と考える集合意識か? どうかは分からないが、とにかく人々の世界に対する意識を誤認させる者

⑤洞窟内部を照らす松明に灯った炎
欲望や望み等と言った、その輝きによって世の中の全てを照らす訳では無い一要素のみを照らす限定的な、太陽に似て非なる輝き


上記の説明は、ネットに文をブログ主の自己解釈によって説明したものになります。(もしかしたら説明不足や理解が足りずに書いている可能性が有りますので、ご自身でも検索して見てください)


この「洞窟の比喩」が何を解いているのかと言うと、簡単に説明すると

---

世の中(洞窟の中)に居る人(囚人)は、何者かに幻影を見せられ偽の世界を信じ込まされている。

稀に世界の真理を知るモノが、何者かに騙されている一部の人々の固定観念を打ち砕き、世界の正しい世界を知らせる事に成功する。

正しい世界を認識できた人は、固定観念に縛られた世界の真の姿が見えていない人々に、世界の本当の姿を知ってもらおうと人々の中に飛び込んで知らせ始める。

---

と解釈することが出来るのです。


ここで重要なのは、「真実の世界」と何か? 「影」とは何か? 「影を操っている者」とは何か? の解釈です。

この中で太陽の照らす真実の世界に関しては、洞窟の中の世界と何も変わらない現実の世界と同じモノで有ると言う認識が大勢を占めています。

なぜ真実の世界と洞窟の中の世界とが分かれて認識されているかと言うと、これに関しては、あくまでも世界を見る側の民衆の「世界の認識の仕方」に対しての比喩だからです。


もう一つの「影」に関しては、民衆が見せられている事なのですが、影の解釈に関しては、「影を操っている者」の解釈の仕方によって影の解釈も変わってきます。


「影を操っている者」の解釈を為政者や資本家と言う定義にすると、「彼らが都合の良い様に法律や税制度を変更し、民から労力を吸い上げている。そして、その状況を地位や資本の力を利用して民衆に間違った認識を押し付けているため、多くの人達が間違った情報を基準にして考えるため真実の世界が理解できていない」と解釈する事が可能に成ります。


またマスメディアが影を提示していると解釈すれば、「マスメディアの人達が自分達の飯の種の為や思想信条の為の情報操作を行い、民衆を扇動しているに違いない」と言う解釈も可能となる。


これとは別に「平均化された人々の意識や行動または噂など」と定義すると、あくまでも平均化された人々の意識ですので「多くの人が誤報を信じて社会生活を営んだ場合、その平均化された意識から離れた考えを持つ人々が、平均化された人々の意見について行けず翻弄され不利益を被っている」その状態と定義する事も可能となります。

これらはあくまでも「影」や「影を操っている者」を人間や人間の行動に対する認識や対応として、民衆がどの様に翻弄されて動くかの解釈にな、ネット上でも少なからず見る事が有ります。


しかしこれだけが、解釈の全てなのでしょうか?


ブログ主はその様には考えていません。

ブログ主による"洞窟の比喩"の解釈は「情報不足による世界の不認識による世界観の確立」「時間軸や可能性や反発を予測しせずに考える思考」の事だと考えています。


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今回の記事は長くなり成すので、前後編に分けで書かせていただきます。

次回は「政治家の愚考と、官僚の天下り」に関しての続き記事になります。

本日はココまで!!





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nh01ai33 at 08:00コメント(0)哲学 | 政治

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