2018年08月20日

難民爆弾がいずれ来るかも?

今回のお題は、いずれ起こる可能性のある「難民爆弾の恐怖」に関しての考察となります。

難民と言えば、紛争等の内乱で祖国で暮らしていけなくなった人が、安住の地を求めて外国に住処を求める事を指しますが、それ以外にも高給を求めて海外に赴く偽装難民も存在します。

世界がグローバル化した近年、移動の便が良いになった為、今まで関係ないふりを出来た島国である日本国も、この難民問題を無視する事が出来なくなりつつあります。近年も中東で発生した紛争の煽りを受けて、多くの難民が欧州へ向かい、現地である欧州の人達と対立し、治安の悪化をもたらしています。

現状で難民の人は「可哀想な人」と言う一文で済ませるには、余りにもリスクが高い存在に成りつつあります。

しかし逆を考えれば、一部の国から見た場合、難民と言う存在は気に食わない敵国を破壊する為の武器として利用出来るのでは無いでしょうか?


★極めて優れた戦略

冷戦以降のグローバル世界の現在、道徳等を語り、それら難民保護に反する行為を行う者たちは、極めて非人道的だと決めつける事により、逆にその様な人達を迫害する事を正当化する世界に成りつつあります。

その様な現在世界を見た場合、難民と言う存在は、国家国体を破壊する武器としては、極めて効率的な武器となります。


①心情に訴える
現在の国際社会の基準では、難民は「何らかの理由で住み慣れた祖国を離れざるを得なくなった可哀そうな人達で、国際社会は、この様な不幸な人達を助けなければ成らない」と言う認識がある。

この難民に関しての対応は、第二次世界大戦前後のヨーロッパで、ナチスドイツの迫害によるユダヤ人難民が発生し、ソレを周辺各国が受け入れるのを拒否し、多くの人が不幸になった悲劇を考慮した上での対応であろうと思われる。

冷戦期頃のバルカン半島で難民が発生した時に、これを受け入れて欧州各国が人手不足を解消できた事も、欧州諸国が善意から「難民受け入れを行った方が利益になる」との考えを持つに至り、他の先進国に押し付けようとする理由と考えられます。


②送り込まれた国の産業破壊

難民を受け入れると言う事は、基本的には受入国の負担になる事である。そもそも難民が発生する国は、自分達の国で自国民を養えない可能性の高い国で、何か「大きな災害が起こって発生した訳では無い場合の難民」は、基本的に自国の問題を解決する事の出来ない国民性を有した人達であると言う事になる。

その様な自国の事を律する事の出来ない人達と言うのは、自国の食い扶持を自分達の努力の上で養う事の出来ない産業や教育水準の下で育った人達と言う事を意味し、その様な難民をより進んだ国の人達が受け入れた場合、マイナスからの教育を施さなければ成らない負担に晒され、自分達の幸福に投入するリソースを奪われるリスクを増大させる事になる。

無論全ての難民がその様な負担を移民先に押し付けるわけでは無いが、移民先の利益になる事を行ってくれる移民難民は、残念ながら教育水準の低い人達には求める事は出来ないと考えられる。

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③送り込まれた国のナショナリズムの高揚と名声失墜
上記の理由から基本大量の難民は受け入れ先に嫌われ迫害を受けるリスクにさらされる事になる。しかし先の述べた通り現在の国際社会では、難民を受け入れない事を非難する風潮が存在している。

そのため「受け入れ拒否」したり、「国民が自分達の生活の為に受け入れた難民を追い出す行動」を取った場合、難民を押し付けられた国が一方的な非難を受ける事になる。当然その様な非難を受けた場合は現地の人達は、身勝手な非難をする他国に対して厳しい視線を向け、さらに生存圏確保のためのナショナリズムを増大させる事になる。

その結果、各国共に対外の偏見が増大する事になり、やがては国内や国家間の紛争を招く事になるリスクが増大する事になる。


★日本は予測して特定アジアに反日運動をさせているのかも?

近年、日本の周辺諸国の経済を含む世界経済が、かなりきな臭い事になっています。

中国では米国との経済摩擦が激しくなり互いに経済制裁を行っている為、経済が不調に成りつつあります。韓国では、賃金上昇に生産性の効率化等が追いついておらず、また土地バブルの為が経済がヤバい状態に成りつつあります。北朝鮮では、もとから豊かでは無いのに経済制裁を受けて疲弊しています。

これらの事だけでは無く、金融危機以降の世界的な金融緩和から始まった、急激な信用膨張によるグローバルバブルは、いつ崩壊してもおかしくない状況と成りつつあり、このバブルが崩壊した後には、世界中が長期停滞や紛争に突入するリスクが有ります。そうなれば難民の大量発生が起きてもおかしくありません。

現在世界的なバブル経済を崩壊させる事の出来る力を持っている日本国も、それらのリスクに備えなければ成りません。

①反日運動は日本の国益?
上記の事から、現在最も難民(経済難民を含む)が発生しそうな地域である、特定アジア諸国からの難民を受け入れない様にする事が可能な状況を作って置く事が、日本の国益に成る可能性が有ります。その場合、ただ受け入れ拒否を宣言するのでは無く、世界の国々が認める様な、大義名分が必要となる筈です。

だからこそ難民を発生させる可能性のある国家から、経済的にも、心情的にも、大義的にも適度な距離を取る必要があるのでは無いでしょうか?

そのためになら「歴史問題」を捏造させたり、「外交上の信用」に関わる事を破らせたりと言った、情報や外交を含めた包括的な戦略が必要に成ると考えられます。

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②敵国からの難民は拒否できる!?
同時に最も確実な事は、侵略を受ける事です。侵略さえ受ける事が出来れば、そしてその状況を維持する事が出来れば、「侵略国からの難民全てを敵性集団であるので受け入れる事は出来ない」と言う、絶対的な大義名分を得る事が出来ます。

その大義名分を、岩礁よりもマシな小さな島の一つ二つで得る事が出来るのであれば、これは日本国にとっては大きなプラスであると考える事が出来ます。(尖閣諸島や竹島)

幾ら国際社会と言っても、侵略を受けた国が侵略した国から「難民を受け入れろ」などと言う事はい得ないはずです。

日本にとって、北朝鮮は元々国家として認知しておらず、韓国に関しては、竹島の件で国際法上の侵略の定義が成立しています。あとは中国だけです。(中国が軍を上陸させれば侵略が成立します)


★中東やアフリカの難民と中国の経済難民をどう動かすか?
ココからは逆に日本や米国の難民に対しての政策が、どの様な人の移動をもたらしているのかの考察となります。

米国は中東に対して、紛争を煽ったり武器を打ったりして混乱をもたらしており、結局それによって近年まで問題に成っていたイスラム国による難民発生に繋がっていきました。

そしてその難民の向かう先になっていたのが、欧州のとくにドイツでした。結果的にドイツ国民や欧州の人達の職が奪われ福祉が食われて、EU内の反EU国家ナショナリズムに火を着けました。

また米国のIT企業のネットワークを利用する事により成功した、北アフリカで興ったアラブの春と言うアラブ諸国民主化運動により、当事国の独裁体制が打倒され混乱が広がり、やはりこれも難民の発生に繋がりました。そして北アフリカで発生した難民も欧州へなだれ込みました。

双方共に計算ずくなのかどうかは分かりませんが、米国の行った事が難民発生に繋がり欧州諸国を混乱させる要因になったのです。(一部では米国の謀略であると語る方も存在しており、そうでは無い証拠が無い以上、ブログ主もソレを前提にした考査を行ったりもしています)


これら中東のシリアで起こった難民問題に対して日本が行った事は、シリアの隣国であるレバノン、ヨルダン、ガザ地区での難民受け入れ国に対しての支援が、教育や医療や食糧のキャンプ内支援があり、結果だけを見れば一時的に難民を欧州へ行かせない政策として機能しました。

ただし日本が支援を停止させたりした場合、主にキャンプが中東の地中海側諸国にあるため、欧州への難民が増加するモノと思われます。ある意味難民爆弾のスイッチに指を掛けている状況にあると言う事を、日本人は理解した方が良いと思います。

日本には、あまり行わないで欲しいですが・・・


★アメリカが繁栄したのは移民を受け入れたからでは無い!?
難民問題で注意しなければ成らない事が一つあります。「難民移民によって米国が世界一豊かな国に成った。移民難民の受け入れは、国を発展させる上で正しい政策である」と言う妄想です。

そもそもアメリカが豊かになったのは、多くの資本が欧州を始めとする世界から流れて来たためであって、移民難民を受け入れたからではない。

まず欧州で興った英仏の覇権戦争で、フランスの支援を得れたため独立できた。

第二に、幕末日本に対して不平等な通貨政策を強いたため、日本から大量の金が流出し米国に吸い上げられる事により南北戦争の資金を得て、大国化した。

第三に、第一次世界大戦で戦争を行った諸国に武器や食糧を売り、莫大なマネーを稼いだため世界一の経済大国となった。

第四に、第一次世界大戦で稼いだマネーを自国に隣接する仮想敵である"英、仏、露、日"に隣接する潜在的な同盟国であるドイツや中国に、武器弾薬や資本の援助を行い戦争を煽ったり、借金漬けにして米国の利益になる行動を取らなくては生きて行けない国家に仕立て上げ周辺国に対しての戦争に追い込み、先に上げた米国に隣接する仮想敵を疲弊させるようにバランシングorコントルールし、相対的に各国を疲弊させ、米国に資本や高度技術人材が流れ込む状況を作ったからこそ、覇権国家に成り果せたのである。

決して移民難民を受け入れた事が、豊かになった原因では無く、難民はあくまでも資本の流れを制した上での副次的な要素でしかない。

何よりも移民難民を受け入れたアメリカ大陸先住民は、根こそぎと民族浄化を受け殲滅させられたでは有りませんか。

移民で豊かに成ると言う事は、可能性がゼロとは言わないが、基本的には嘘で、資本こそが最も重要な要素であると言えるのです。

関連リンク
明治維新はなぜ成功したのか?
米国が悪の国になった時
地政学と歴史の考察シリーズ
米国2 悪のアメリカ
政府の負債と対外債務

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以上がいずれ来る可能背の有る難民爆弾や、米国が難民を戦略利用している可能性に関する考察となります。

「とにかく難民はヤバいよ!」と言う話でした。

いつも通り書いておきますが、当ブログで書かれている事は、ブログ主の主観的な考察となりますので、間違いが有ったり、極めて一方的な価値観で書かれているかも知れませんので、閲覧されている方は、それらの事を前提の上で読んでください。

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