2019年09月06日

韓国解体の可能性が高まった?


今回は、韓国ネタでとなります。

この数週間で韓国において「GSOMIAの破棄」「パククネ元大統領の実刑判決の高裁への差戻」「ムンジェイン政権のスキャンダル」など数々の事象が起きています。

多くの人はこれらの事象を単体で見て評価していますが、当ブログでは「韓国と言う国家が極東の国家バランスの中で生き残るための戦略」と言う視点で、これらの事象を連動させて考察してみようと思っています。


★GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄
まず第一に「GSOMIAの破棄」ですが、これは米国の勧めで「日韓が米国と連動し極東において共同の軍事行動を行う為の情報交換を行う枠組み」として締結されたモノなのですが、8月22日に韓国が日本に対して破棄を宣言し、今年の11月23日に終了する事となりました。

韓国はこのGSOMIAの破棄を日本との貿易問題とバーター取引として利用しているのですが、この韓国の行為に対して米国と日本は批判と失望をの態度を表明しました。

米国は「対中国を含む"極東諸国向け"の軍事基地」を韓国に置いているため、韓国の日本とのGSOMIAの破棄は、韓国内における「米国を頂点とした韓国と日本が連動した軍事活動」が行い難くなるため、朝鮮有事における朝鮮半島内での日本の援助を受け難くなる恐れから、今回の韓国の対日態度には深い失望を表明したのだと考えられます。

対して日本は如何なのかと言うと、日本国内ではこの情報共有が行われていなければ、朝鮮有事が起きた時、情報が入らず対応の遅れから何らかの損害を被る可能性が指摘されています。

ただこの論理に対して、大規模な軍事行動が生じた時にソレを発見する様な衛星による監視能力は日本の方が上であるため、突発的な軍事対応が迫られるような事態になった場合でもそれほど問題に張らない。と述べている論者もおり、日本にとっては「本来は日韓GSOMIAは締結してても、して居なくてもどうでも良い」と言う意見もあります。

寧ろ日本にとっては軍事情報の問題では無く、何らかの朝鮮有事が生じた時の「現地の日本人の安全」を考慮した事を行わなくて成らないのでは無いでしょうか?

ただ、このGSOMIAの破棄に関しては、韓国政府や日本や米国よりも韓国国内の「韓国の軍人」からムンジェイン政権への批判の方が多いと言われており、実際有事が生じた時に矢面に立つ韓国の軍人は、かなりの危機的意識を抱いているようです。


★「ムンジェイン政権の自爆」と「パククネ大統領の復活?」
第二と第三に考えなければ成らないのが「ムンジェイン政権のスキャンダルによる自爆」と「パククネ元大統領の実刑判決を最高裁が高裁に差し戻した事」です。(スキャンダルに関しては、いちいち説明いたしません)

これはそれぞれ一つの事象としてでは無く、双方が連動すれば「ムンジェイン政権が犯罪者として失墜し、パククネ元大統領が名誉回復の復活」が起こる可能性が出てくるのです。

元々パククネ大統領の逮捕自体が「知り合いの汚職に巻き込まれただけの冤罪」としか見なせない事や、パククネ大統領の父親が軍人出の大統領だった事などから、軍人から批判され始めたムンジェイン政権に比べると軍の支持を受けやすい環境が整えられいます。

もしかしたら父親と同じでクーデターによる政権の転換で返り咲く可能性も出てくるのでは無いでしょうか?


★「パククネ政権の復活(GSOMIAの復活)か?」か「韓国の分裂か?」
この上記で取り上げた「GSOMIAの破棄」と「ムンジェイン政権解体とパククネ大統領の復活」は、地政学で見ればある程度は納得ができます。

ソレは米中露の三大国パワーバランスで、もし「米国が朝鮮半島に深入りせずに、中国がシベリアに進出しようとした場合、中露関係の悪化から生じる紛争を避けるために、朝鮮半島のパワーバランスを制御する必要性が生じ、その制御方法として朝鮮半島の韓国と北朝鮮の二国が互いに分かれて中露に付き抗争したフリでお茶を濁す必要性が出てくる」と考えられます。

この観点から見た場合、引き続きムンジェイン政権が政権与党で居た方が良いと考えられるのですが、もし米国が朝鮮半島にコミットメントを深める場合は、米国にも掛け金を上乗せして将来に備えなくては成らないため、親米勢力に政権転換する下準備も行わなくては成らなくなります。

そのため今回の「ムンジェイン政権」と「パククネ大統領の復活の可能性」は地政学バランスによる同盟の再構築を意識した上で、ムンジェイン大統領とパククネ元大統領の双方が裏で合意の上で行っている可能性も考慮しなければ成らないと考えられます。

また、いざと言う時は、以前当ブログで取り上げた通り「韓国を分裂させ米中の双方に付く」と言う事を意識した上での「韓国分裂の為の政治劇」で有る可能性も考慮の上での行動を取らなくては成らないため、この様な政治状況に成っていると考えられるのでは無いでしょうか。(このまま米軍が引かないと韓国分裂かな・・・)


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以上が"地政学による、国家間パワーバランスの制御観点"で見た「GSOMIAの破棄」「ムンジェイン政権のスキャンダル」「パククネ大統領の名誉回復」の考察となります。

一つ一つが滅茶苦茶な事象でも、国際社会における韓国の生き残りと言う視点から国家間のパワーバランスを如何にして制御するのかを考えた場合、韓国の行っている事は殊更おかしな事では無いので、その様な全体を俯瞰する様な視点で物事を見る必要背も有るのでは無いでしょうか?

これにて本日の考察を終了させて頂きます。

無論、当ブログで書かれている事は、あくまでもブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違いなどが有るかも知れません。そのリスクを前提の上でご閲覧ください。

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