2019年12月07日
1世界が日本の戦略に抗うには
今回は、当ブログで述べている日本の戦略対して「その戦略に巻き込まれる国々がどの様に対処すれば生き残れるのか?」に関しての考察となります。
まず基本的な前提となる日本の戦略とは「米中露、三大国の緩衝地帯としての地理的特権を利用した、弱腰外交による軍事激突を煽る戦略」と「日本国内資本を輸出する事による特定国(若しくは世界)のバブル化戦略」です。
この二点の戦略は連動しており、軍事激突を煽られれば、大国は過剰な防衛費を発行せざるを得ず、本来は軍事支出が大きく赤字が拡大する大国の信用は低く見積もられる筈なのですが、そこに日本からの資本注入が起これば、ばら撒かれたマネーが更に膨張する事になるのです。
そうなればこれ等の大国は過剰投資と過剰消費が起こり、バブル経済となるのです。更にそのバブル経済が限界を越えれば、バブルの崩壊が生じ経済崩落が起こり大混乱が生じる事になります。
問題なのは、これら米中露の三大国が、長大な国境と通商路を支配しているため多くの緩衝国家や干渉国家を有し、また軍事的や経済的に世界に影響を与える大国であると言う点です。
つまりこれら「三大国の軍事リソースのコントロール」と「資本注入・回収の経済リソースのコントロール」の双方を地政学的位置特権を利用しオーダーを出す事によって、世界の技術・資本・軍事等の様々な要素をコントロールし、自国の権益に結び付ける事こそが日本国の根本的な国家戦略であると考える事が出来るのです。
これに関しては過去のリンクが有りますので、そちらを参照してください。
★日本国民と日本国が弱ると・・・
上記の前提から、日本国政府は「日本人が低賃金や増税等で、稼いだ所得で消費生産できずお金を溜め込むだけの状況を押し付けられており、そして溜め込んだマネーを海外に流出させ、諸外国に不必要なまでな豊かにする手伝いを押し付けている」と考えられる。
しかし、日本で何らかの方針転換が起こり、マネーの流れが滞ったり逆流現象が起きた時は、世界中が混乱する事になります。
また日本が国家として疲弊すると自国で自国を守れない様になり、地政学的リスクが上昇し、大国の軍事激突を誘発してしまう恐れも有ります。
米中露の三大国が激突すると、その三大国に隣接する全ての国が巻き込まれる。この三大国に隣接する国々は、文明的にも古来から豊かな国があり、これらの国々が軍拡に巻き込まれると言う事は、ほぼ世界中が軍拡や混乱に巻き込まれる事を意味している。
これ等を行えば行うほど、日本から流出したマネーが世界をバブル化させ、世界中の国々が軍事と言う「民間にとって非生産的な産業」に国力を費やす状況に追いやられ、最終的に何らかの混乱でバブルが破綻した時に、やはり自国を維持できなくなり崩壊する恐れが生じる。
これが当ブログで述べている、「バブルの輸出」と「軍事激突の誘発」を併用した世界の破壊戦略と考察である。
ここで重要なのがバブル輸出の為に、日本国民が認識できないうちに犠牲にされていると言う点、
そして侵略経路の提供戦略の為に、歴史問題で冤罪を着たり、軍事小国化を推進していると言う点
の二点の自己犠牲的な要素が挙げられる。
関連リンク
★日本が行っている戦略の結果、日本国内で生じた現象
上記の自己犠牲的な国家戦略を強いるために、日本国政府が国民に押し付けている事が有る。
資本の意図的な海外流出を行う為に、デフレーションとスタグフレーションを交互に行い、常に給料が減り物価が少々すると言う経済的な国民に対する締め上げ政策を行っている。
この政策を推進する為の枠組み作りとして「税制度を操作」や「世代間の負担格差の差別的運用」を行い、「富の停滞」や「労働分配の不平等」を生じさせ少子化が起こる状況を作っている。
また周辺諸国の軍拡を煽るために「自虐史観」や「低軍備からなる侵略経路の提供戦略」を推進している。
例えば中国などが日本から注入を受けた資本で大国化が促進され、日本が悪と言う認識を植え付けられたことからなる対日強硬姿勢が生じ、日本を守らなければ自国の安全保障を確保できない米国との間での軍事衝突を生じさせている。
この環境作りの為に、敢えて潜在的な敵性国家の人員を日本国内で自由に活動させたり、自分達で中国やロシアなどが日本侵略を正当化できる様な法整備を行い、日本国民の安全保障を脅かしている。(沖縄基地問題や北海道土地買収問題、また憲法九条問題などがソレに当たる)
そのため「世代間や土地ごとの国民の団結の乖離や摩擦」が生じてしまっている。
関連リンク
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★就職氷河期世代シリーズ
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前編・ロスジェネの人生観
後編・ロスジェネの人生観
★世界にとっての日本の戦略
上記の日本の戦略下に置かれた世界の国々は、これらの日本の戦略をどの様にして受け止めれば良いのでしょうか?
日本からの資本注入を受け入れれば、一時的な繁栄を得れるかもしれません。ですが破綻した時の暴落が酷くなるだけで、長期的に見れば良いものでは無いと考えられます。
だからと言って日本の経済が回復すれば、世界に出回っているジャパンマネーの日本回帰が生じ、やはり世界経済の暴落が生じる事になります。
つまり・・・
資本注入を受け入れてもダメ!
だからと言って資本を回収されてもダメ!
となります。
ですが世界は2000年頃からのグローバリゼーション以降、日本で生じたバブル崩壊によって溜め込まれたジャパンマネーの受け入れをしてしまい、実質的にジャパンマネーに汚染されており、今更ジャパンマネー無しの世界は成立しない状況と成っています。
既にジャパンマネーを受け入れてしまっているこの現状では「これ以上の受け入れ」も「回収」もNGと言う状況に陥っています。
この日本の戦略に対して、世界の各国はどの様に対応すればよいのでしょうか?
これに対する当ブログの結論は、「日本に負ける事」となります。
日本に負けるとはどの様な事を指すのでしょうか?
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今回の記事は長くなるので次回に続きます。
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