2020年04月29日

コロナウイルス謀略論を考察してみる

今回は、巷に溢れる新型コロナウイルスに関する謀略論に関しての考察となります。

この新型コロナウイルスの謀略論と言えば、米国が「中国がウイルス研究所で開発し、意図的に世界蔓延させた」と言うモノも有れば、中国側が「米国が中国にウイルスを持ち込み感染させた」と言うモノも有ります。

実際のところ真実がどうなのかは分かりませんが、現在の米中覇権抗争と言うフィルターを通して見た場合、相手を追い落とすためにでっち上げて罵り合っているように見えてしまいます。

最も、中国にしても米国にしても、その様に言われてもしかたの無い前提条件が整えられてしまっている事は確かです。

今回の考察では、これら巷に溢れている各謀略説に筋が通っているのかを、通貨や生存戦略の観点から考察してみようと思います。


★中国の謀略説
まず中国に掛けられた疑いを並べて見ると大きく分けて、「偶然に発生した説」と「意図的に生み出した説」が有る。また別の視点からの説で「制御に失敗した説」と「意図的に蔓延させた説」も有る。

これを組み合わせると「自主開発し管理に失敗した説」「自然に発生して蔓延制御に失敗した説」「ウイルスは自然発生したが計画的に世界に巻き散らかした説」「自主開発し兵器利用した説」の四つが存在している事になる。

・自然に発生して蔓延制御に失敗した説
まず当初、中国も世界も認めていた説がこれで、「元々発生元と思われている中国武漢市は、様々な生き物を食料として食する文化が有り、にも拘らず衛生観念が希薄であるため、珍しい生き物との接触がウイルスの変異と感染に影響を及ぼしてしまっていいる」と言う説である。

この説は今に始まった事では無く、「古来からのペスト菌やインフルエンザウイルス等も中国が発生源では無いか?」と言う疑いが掛けられいる。

「何でも食う」と言うお国柄のせいで、兎にも角にも他の生物との接触が多いため、感染源になり得るから、中国発に違いないと疑われるのは致し方ないと考えられる。

・自主開発し管理に失敗した説
もう一つの説が「武漢市にあるウイルス研究所から開発中のウイルス(もしくはそこで飼われていたウイルスを保菌した生物)が流出し、ソレが蔓延した」と言う説である。

これは武漢市に国際的なウイルス研究所が在ったため、またその研究所を設立した時にフランスが援助し、そのフランスのウイルスの世界的権威が「ウイルスの人為的改変説」を唱えたため、この様な説が飛び出したと考えられる。

欧米の学者が謳ってはいるが、日本においては代表的なマスメディアは余り取り上げてはいない。


・兵器開発もしくは自然発生したウイルスを兵器利用した説
三つ目が、「ウイルスを兵器開発したり、もしくは自然発生していたモノを、制御に失敗したフリをして、意図的に蔓延させた説」が有る。

この説に関しては「中国で蔓延し中国人も被害に遭っている事から、さすがに考え過ぎでは無いのか?」と言う人も居る。

しかし、"敵を騙すには味方から"と言う格言や"最も被害が少なく相対的に利益が大きいモノが真犯人"と言う見方を考慮した場合、中国に向けられる疑いの目が向き難くなる様にする為に、「意図的に中国国内での制御できる範囲内での限定的被害を容認した」と言う邪推も可能である。

特に「武漢封鎖を大々的に宣伝し、実際封鎖するまで時間を作る事により危機感を抱いた市民を逃げ出させ、大量拡散させる手法」で拡散させた事から、疑い深いモノが見れば、その様に取れなくもないのである。

この場合、「実はワクチン開発に成功している」と言う可能性も考慮しておかなければ成らない。

ただし、この説が世界に根付いた場合、中国は文字通り全世界を敵に回す事に成る恐れもある。この説の場合、皮肉にもワクチンの開発に成功すれば成功するほど、「兵器利用するんだから最初から開発して持っていたんだろ?」と言う疑いが強くなってしまう。

と言うかこの説が巷に語られる様になってしまった時点で、ワクチン開発をしても疑われる土壌が作られてしまったと考える事が出来るので、中国は既に「ワクチン開発と言う点から枷が付けられてしまっている」と言える。

この考察から「米国と覇権競争を行っており、純軍事及び経済的、また世界に対しての影響行使の面から米国に適わないためこの様な世界を巻き込む暴挙を行った」と言う可能性は、当然の事ながらゼロでは無いので注意は必要と考えられる。

現に中国は、中国共産党の独裁権で国民を統御できるが、米国ではその様な非人道的で独裁的な手法で対処する事は出来ないため、どうしても通貨発行を行い対処しなくては成らなくなり、その過程で通貨価値の著しい減損が生じる事になる。

「不必要な通貨の発行が過剰なインフレーションを呼び起こし、国力の衰退を生む事は歴史が証明している」と言う事を前提に見た場合、このバイオテロとして利用した論理は、殊更的外れではないようにも思える。


★米国の謀略説
上記では中国が国際社会(と言うか米国)から言われている謀略論では有るのだが、当然中国側も黙って言われている訳では無く、キチンと言い返しており、それが米国が中国の武漢市にウイルスを持ち込んだと言うモノである。

確かに現在米中の冷戦が起こっており、米国がライバル国である中国の転覆を狙った可能性は確かにあるが、中国ほどの独裁権力を使用しての「強権による物流停止」を行った時の国民からの批判や経済的な被害を考慮すれば不可能と思える事から、その可能性は少ないと考えられる。

ましてや輸入超過から世界各国にドルを撒き散らかし、また海外資産をも多く有し、海外との貿易が停滞すれば大打撃を受けかねない米国の経済構造の事情を考慮すれば、自分達でさえもコントロールできない、全世界規模で混乱が巻き起こるこの様な戦略を採用するとは考えにくい。

もし世界各国での生産体制が崩壊したり、富や人の流れが停滞した場合、輸入物価の高騰やドルの価値の乱高下が促される恐れが有り、そのリスクを考慮した場合、とてもでは無いが恐ろしすぎて出来ないのでは無いでしょうか?

まして現在行っている「海洋通商路とドルを利用しての中国締め上げ戦略」を考慮した場合、その戦略自体を頓挫させるリスクも有るため、やはりこのような「ウイルスを利用した謀略」を行う可能性は低いのでは無いかと考えられます。


★日本の謀略説
一時期出ていた噂で、今回の新型コロナウイルスが日本初のモノであると言う噂が有った。最もこの噂は一時的なモノで、直ぐに立ち消えてしまったが・・・

最もその可能性は「限りなくゼロに違いが、ゼロでは無い」と言うのがブログ主の考えである。

これは当ブログでも度々述べているように、日本は金利操作で世界規模のグローバルバブルのコントロールを行えるのだから、制御不可能に近いウイルス兵器を使用して、世界各国に混乱と経済的打撃からなる緊縮政策を行わせる必要は無く、その観点から考えても日本が主犯である可能性は少ないと考えられる。(ゼロと言う訳では無いが・・・)

ただし、既に日本の経済・金融政策が、「日本と世界の実質金利差を利用したバブル輸出戦略の基幹に成っている事が、米国をはじめとした各国に認識されている」と言う事を考慮に入れた場合、安易な実質金利コントロールを行えば、それだけで「グローバルバブルの崩壊を誘発させ、それを日本の世界戦略に利用しようとしている」と見なされる恐れもあるため、今回の新型コロナウイルスの兵器転用を行ったと邪推する事も可能性ではある。

最もこの考察を書いている時、既に日銀が通貨緩和の上限撤廃を行おうとしている事から、更なるバブルの巨大化を誘発させようとしている可能性も有る事から考え過ぎである可能性も有る。(この日銀の行動も「戦略的にウイルスを兵器利用した可能性から自分達を排除するために、敢えて行っている」と言う更なる邪推も可能では有るが・・・)

関連リンク
★台湾の謀略説
これには確固たる確証は無いのだが、ゼロでは無いのではないかと考えている。

台湾は、何処の国よりも対応がしっかりしており犠牲者も少ない事から、当初からウイルスによる混乱を予測出来ていた可能性もる。それが「且つて台湾で生じたSARS(重症急性呼吸器症候群:これもコロナウイルス)による危機感から生じた政策であるのか!?」なのか、自分達が「謀略的にまき散らかした生物兵器であるからなのか!?」は分からない。

一応「犠牲の少なさ」と「対応が余りにもしっかりしている事」と「地政学的にも政治的にも中国の敵である」と言う諸々の事情を考慮した考察となっている。(当然、あくまでも可能性であって、確認された真実であるわけでは無いので注意してね)

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以上で、巷で語られる「コロナ謀略論」の考察を終了したいと思います。

なお当ブログで書かれている事は、あくまでもブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違い等が有るかも知れません。それらのリスクを御考慮の上で閲覧してください。

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