2020年12月09日

アメリカの次の敵

お久しぶりです。

今回は「アメリカの次の敵」と言うお題で、現在勃発している米中対立の、その次に起こり得るかもしれない「米国の次の敵」に関して、の考察をさせてもらおうと思います。

現在、国際社会で米中関係が実質上破綻し対立し始めた事ご時世に「次の事」を考えるのは、少しばかり気が早すぎるのでは無いかとも思われるかもしれません。

ですが、且つて太平洋戦争(第二次世界大戦)が勃発した時に、「大戦後は、大陸勢力に対抗する為に米国は日本と同盟を組まなければ成らない」と説いた、米国の地政学者も居る事を考慮すれば、先んじて「次の事」や「更にその次の事」を思考しておくのは、おかしな事では有りません。

これが考えれるか否かで、国家が継続的に存続できるか否かが決まると思われます。


さて、当ブログでは、早くも「米中対立以後に、米国の敵に成るであろう勢力」を考えると述べましたが、現状でその様な事が分かるのでしょうか?

正直なところ、未来すぎて断定はできません・・・

ですが現状の米中対立によって生じるであろう資本の流れを推測すれば、次に米国の敵として台頭しそうな勢力は"海洋アジア"に成るのでは無いかと考えられます。


★中国は米国に負ける?
「海洋アジアが次の米国の敵に成るのでは無いか?」と言いましたが、そもそも現状で米国が中国と対立している現状で、「米国が中国に勝利する」と断定できる要素が有るのでしょうか?

正直なところブログ主としては、「断定はできない・・・が、地政学的に米国の方が優位であり中国が不利であるため、米国が勝つ。たとえ決着がつかなかったとしても米国優勢で事が進み、中国は米国の下に甘んじざるを得ない」と言うのが見解になります。

①敵数の違い、軍事負担の違い
まず米国の勝利と中国の敗北を考慮する上で、両国の違いを認識する必要が有ります。この違いは「敵味方の数」や「財政的な軍事負担」に繋がり、最終的に経済にまで影響を及ぼし、国力差からなる勝敗にまで直結します。

まず米国は、北アメリカを領土とする国家で、国境を接し「陸軍による侵略」を受ける可能性のある隣接する潜在的敵は、「カナダ、メキシコ」の二国ぐらいしか存在しません。

他にもキューバなどの小国も有りますが、国境を接してはおらず海上で向き合っているだけで直接米国に軍を送る軍事力を有しない事を考慮すれば、米国を脅かす勢力とは思えません。(中国やロシアなどの米国のライバル国が援助するのであれば別ですが・・・)

対して中国は、最大の潜在的な敵国である「ロシア」を始めとして、隣接する「北朝鮮、韓国、日本、台湾、フィリピン、ベトナム、ラオス、ミャンマー」等の東アジアから東南アジアの諸国、更には人口大国の「インド」や中印の間に存在している「ブータン、ネパール」等の小国(軍事力は無いが・・・)、そして中央アジアから中東に掛けての「カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、パキスタン」等の多くの国々が潜在的に敵対する可能性のある国家と隣接しています。(無論、これらの国々同士が対立する可能性も有るため、必ずしも中国に対して同時に軍事リソースを向けるわけでは有りません)

この潜在的に敵対可能性のある国家に対しての防衛負担に関して、その負担割合は中国は米国を圧倒的に上回る事になります。

とは言えロシアは、中国だけでは無く米国から見ても、相互確証破壊能力を有する潜在的な敵国であるため安全保障的には、ある程度米国にも負担が掛かる事になりますが、どちらがよりそれらの国に対して安全保障のリソースを投入せざるを得ないのかを考慮した場合、中国の方が負担割合が多い事になります。

この国家に対して軍事的圧力を掛けてきそうな「脅威度」と「潜在的敵国に対応する為の負担」に関しては、米国よりも中国の方が大きい事になります。

更に米国は世界の海上流通を軍事的に支配しており、この海上流通を維持する為の防衛費がバカにならないとは言え、いざと言う時は海軍を利用しての海上封鎖からなる経済制裁も可能である事を考慮すれば、これら安全保障に費やさざるを得ない中国の負担割合は、米国を圧倒的に上回る事になると考えられます。

更に海上流通の面から言えば、現時点で米国の安全保障の下で国家を維持している国が米国と敵対したがらない可能性をも考慮でき、その点を見ても中国の不利を考慮せざるを得ません。(カナダとメキシコ、日本などは、まさにソレですね)

中国がこれに対抗すためには、米国並みに海軍力を整備し、その軍事負担を被らなくてはならない事になります。正直なところ現実的では有りません。


②味方を作る負担の違い
また米中が対立した時に、両国共に「自国に敵対しそうな国家に対して、敵対されない様にするための援助」を行う負担が生じる事になります。

この負担を被っておかなければ、いざと言う時にライバル国(米国から見たら中国)の傘下に入られてしまい、自国の安全保障を脅かす恐れが生じてしまうからです。

そして米中でこの負担割合を見た場合、既に覇権を築き世界に対して圧倒的な影響力を有する米国に対抗するためには、中国は、米国以上に多くの援助を味方に成る可能性のある国家に行わなければ成りません。

対して米国は、「ドルを使用させてあげる事」や「海上貿易の保護」と言う、現時点で既に被っている負担をアピールするだけで、中国に対抗できますし、いざと言う時は海上封鎖と言う制裁によって、敵対した国家に対しての脅しも可能です。

これ等の事に関しても、現状では米国は中国より負担割合が少なくて済みます。


★育てた地域が次の敵?現在の敵を見れば次の敵が分かる!?
では話をタイトルにもある「アメリカの次の敵」に戻しますが、ブログ主が最初に述べた「現状の米中対立によって生じるであろう資本の流れを推測すれば、次に米国の敵として台頭しそうな勢力は"海洋アジア"に成るのでは無いか?」と言う考察は、どの様な論理を基に展開されたモノなのでしょうか?

これ即ち、米中対立によって行われる、「米中の味方を増やすための投資合戦」や「生産と流通の変化」が資本の流れを形成し、海洋アジアが台頭する可能性から導き出した結論となります。

問題は、米中対立が終わった時に生じるであろう「投資の終了(米中共にいつまでも援助負担を被り続けれない)」が、海洋アジアを始めとする米中の投資で潤った国々を崩壊させ、逼迫させる恐れが有ると言う事です。この不安定化から、不安定になった勢力が自国の安全保障を安定させるために他の地域に進出し、結果として米国と敵対する可能性が出てくると考えられるのです。

その筆頭に挙げられるのが、中国の一帯一路政策の対象下でもあり、且つ米国と日本のインド太平洋戦略の対象にも成り、人口的も多く、古来から海上貿易で豊かな国が群立していた"海洋アジア"なのです。

無論、海洋アジア以外にも米中の投資の対象に成るであろう国家は幾らでも有るのですが、中国から見れば海洋アジアは「"中東からの海上貿易によるエネルギー輸入"や"国際分業による生産"の観点から自国の敵に回ってほしくない国家群」が多い地域でも有るため味方につけておきたいと言う思いは強くなるはずです。

また米国から見ても「"ドル紙幣の担保にも成っている中東から世界に送られる原油"のルートでもあり、"人件費の安い次代の生産地域"である」と言う事を考慮すれば、対中国の味方作り以前に十分な投資対象としての魅力が有ります。

これ等の事を考慮すれば、海洋アジアの諸国が米中対立の投資合戦の最大の受益国になり、投資合戦が終了した時、最も大きな打撃を被る地域に成る可能性を予測できるのです。

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以上を持って、「アメリカの次の敵」の考察を終了させて頂こうと思います。

今回の考察は、あくまでもブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違い等が有るかも知れません。
それらのリスクを考慮の上で閲覧してください。

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