2021年01月29日

尖閣諸島は中国に押し付けろ

今回は、海洋進出が著しい中国の尖閣諸島への干渉を考察してみようと思います。

さて、ここ数年にわたり中国は、米国との対立を深め、最近に至っては海さえも陸上領土の様に交通の管理を行おうとしています。本来、国際的に海洋に置ける航行は、軍事目的でさえなければ自由航行が約束されており、陸上の様な不法侵入と言うモノは無いはずです。

ですが此処に至り中国は、海洋に置いても陸上に置ける国境の様な海上境界を設置運用し、そこに無断で入って来る者に対しては、武器使用による統制さえも行う事も始める様なのです。

これは米国を始めとする海洋勢力が作り上げた、「海の道はみんなのモノだ。軍事利用では無い貿易を目的としたモノならば、軍事目的では無い事を証明すれば自由航行を認めよう」と言う自由航行のルールを完全に無視モノです。

そんな海洋勢力が作り上げてきたルールを根底から否定し始めた中国が、ここに来て日本の尖閣諸島や台湾に対して、大規模な軍事威嚇行動を取り始めたため、先に述べたルール無視と合わせ、近隣諸国や海洋勢力との間に回避不可能なまでの摩擦が生じ始めました。

日本は、この様な中国の態度に対してどの様に対応をすれば良いのでしょうか?


★海さえも領土扱いの中国
さて、中国ですが今年に入ってから完全に海洋に置けるルールを自国だけに都合の良いものに変えて運用し始める事を明言し始めました。

元々、国際社会に置いての海上に置ける航行のルールは、「基本、海は自由に航行しても良い。ただし、領海に関しては軍事行動を行っていない旨を証明して航行すべし!」と言うモノでした。

ですが中国は「中国が主張している"領海+接続海域+排他的経済水域+大陸棚+その上空"に置いての優先権」を主張し、その域内に置ける「他国の船舶の臨検」や「他国の設置したモノの撤去」、また「他国の軍艦や非商業船の排除権限」を有する事を宣言し、これを実力(武器使用)によって成し得ようとしている様なのです。

これは完全に海域の領土化であり、国際社会に対しての挑戦と言えます。


★台湾との摩擦の激増
また2021年1月末に入り、中国は長年台湾に対して行っていた、戦闘機による威嚇飛行を増大させています。

元々、同じ中国を名乗り、大陸と台湾島の領有を主張している実質的な敵国である両国ですが、ここ数年間は双方共に礼儀としての威嚇程度しか行っていない状況でした。

ですが此処に至り中国側の戦闘機による台湾への威嚇が爆増しており、一触即発の状況が作られ始めているようです。

海域の領土化問題と合わせると、明らかに米国の大統領選挙による政権交代から予測される、対中国外交の変化を考慮した上での先走りと考えられます。

先のトランプ大統領が台湾との関係を国家間の付き合いに仕立て上げようとしていた事を考慮すれば、親中と思われるバイデン政権への政権交代が、結果的に「米国に対して舐めた態度を取る事」を後押ししたとも考えられます。


★日本は尖閣諸島をどの様に防衛すればよいの?

さて海洋進出を加速させている中国は、日本との間にも尖閣諸島に置いて領土問題を作り出そうとしており、中国の経済力がGDP比で日本を上回ってからは、本格的に尖閣諸島にもちょっかいを掛け始め、その勢いは年を追うごとに加速しています。

日本は、この中国の東シナ海への進出に対してどの様に対処すればよいのでしょうか?


ブログ主としては、この中国の進出に対してどの様な対処を行うべきなのかを問われれば、「対処するな!侵略させろ!」と述べたいと思います。

このブログを閲覧している人であれば、「ああ、このブログの考察記事を見れば、そういう結論になるよな……」と思われる増す。

では、なぜ尖閣諸島を中国に占領させた方が良いのでしょうか?

①台湾への負担増大
まず第一に、尖閣諸島の領有権問題は、台湾の漁民が日本統治時代に尖閣諸島で漁業を行っていた利権を戦後も獲得しようとした漁業権問題から日台領有権問題として浮上し、更にそこに台湾を自国領として認識している中華人民共和国が乗り出し、最終的に日中領土問題にまで発展したのです。

日本から言わせれば、台湾によって尖閣諸島領有問題を作られ対中紛争に引きずり込まれたのです。

尖閣諸島が地政学的に日本よりも台湾の安全保障に影響が有る事を考慮すれば、中国に尖閣諸島を侵略させ対台湾の基地に仕立て上げる事ができれば、領土問題を作り出し引きずり込んだ台湾に対して、良い面当てに成るとも思われます。

なお日本にとっての尖閣諸島と漁業権とシーレーンの一部不安定化のリスクがあるだけであって、台湾ほどの安全保障に対しての直接的な損害は無いと思われます。

②侵略経路の提供からなる米国への負担押し付け
第二に、日本国が隣接する米中露に対する侵略経路の提供と、そこからなる「日本を守らなければ自国の安全保障を守れない米国に対する防衛負担の押し付け」から発生する米経済の疲弊を対米戦略の基本に置いている可能性を考慮した場合、尖閣諸島を中国に侵略させれば、日本も対応しなければ成らないが米国も引きずり込む事が出来るため、米国をも疲弊させる事が可能となります。

その様に考えれば、中国に尖閣諸島を侵略させた方が良いと言う結論になります。

③中国の領土化した領海を維持する為の負担増大
第三に、中国に尖閣諸島を侵略させれば、海さえも陸上の様に支配しようとしている中国に該当海域を守るための軍事基地の建設等の負担を背負わせ、かつ守り難い海洋を四六時中防衛する負担を押し付ける事が出来る様になります。

特に孤島に存在している小さな基地などは、領土として防衛の為のコストに見合わないだけでは無く、機雷やミサイルの攻撃に非常に弱いため、過剰なまでの財政負担を中国に背負わせる事が可能となります。

これによって中国の財政に負担を強いる事が出来れば、財政負担からなる中国国民に対しての疲弊にも繋がり、中国の疲弊にもなるため、相対的に日本にプラスに成る可能性も十分あるのです。


★「邪悪なる日本は反撃しては成らない」と言う口実で中国の進出を誘発させ米国と食い合わせる

上記の戦略を行うに当たり日本が注意しなければ成らない事が、日本が軍事防衛負担を被り、対中戦線の矢面に立たせられる事に有ります。

ここで利用すべきなのが、第二次世界大戦の敗戦によって確立させられ「日本が絶対悪」の評価です。これを利用すれば、防衛を含む軍事行動全般が「第二次世界大戦時の悪行を反省しない行動」として位置付けれるため、それを避けるために防衛行動を行えなくなり、結果的にそれが軍事負担の軽減につながるのです。

これは日本が悪のでは無く、第二次世界大戦の敗戦により国際社会に定着した「真の絶対悪である日本」との評価を重んずればこそ、「安全保障を口実に軍備を保有させれば侵略すると思われる邪悪な日本は、安全保障問題であっても軍事整備を行わないようにして近隣諸国の負担にならない様にする」と言う対応せざるを得ないだけであって、これは日本の問題と言うよりも「国際社会が日本に対して冤罪を着せた事から発生した問題」であるにすぎない。

と言うこじつけで経済に負担の掛かる防衛行動を米国に押し付ける事が正当化できます。


★世界が日本に対中戦線を支えさせたいのであれば・・・
もし世界中の国々が日本を対中戦線の矢面に立たせたいのであれば、「日本は邪悪な国では無かった。なので日本の軍事行動は邪悪に類する行為では無い」と言う事実を証明しなければ成りません。

ですが今まで日本が悪と言ってきた手前、米中を含む軍事負担を被りそうな諸国も今更日本は邪悪な国では有りませんでしたとは言えない状況に居ます。日本に冤罪を着せた事が、日本の安全保障をめぐって自分達が日本の安全保障負担を被ると言うアホな状況に陥っており、かつて日本に引っ掛けた汚名がそっくりブーメランとして自分達の脳天に突き刺さっている状況と言えます。


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以上を持って「尖閣諸島は中国に押し付けろ」の考察を終了したいと思います。

なお当ブログで述べている事は、あくまでもブログ主個人の見解であるに過ぎません。間違い等が有る事を前提の上で閲覧してください。

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