2017年07月30日

デフレと、インフレと、グローバル化時代の経済成長

今回は「デフレと、インフレと、グローバル化時代の経済成長」です。

そもそもデフレとは、何なのか?
インフレとは、何なのか?
"経済成長"とは何なのか?



辞書で調べるとデフレとは"デフレーション"の略で物価が持続的に下落してゆく現象を指している。現在の日本国が置かれている経済状態だと言われている。


ではインフレとは? "インフレーション"の略である。インフレーションは、デフレーションの逆で持続的に物価価格が上昇してゆく現象である。


実際にこの様な経済現象が起こると人々は、どの様な行動と取り、どの様な社会はどの様な状態となるのか。

デフレとインフレがあることによって、どの様な経済成長が達せられるのか?
それを考察してゆこうと思います。

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"デフレ""インフレ""経済成長"について箇条書きにしてみる。


≪デフレーション≫


・物価が持続的に下落してゆく

・商品の安売りによってデフレになっているのならば、企業側の売り上げが落ちている事を意味しており、労働者の所得が減少している事を意味する。
→結果:労働者は消費者でもあるため消費者の消費支出が少なくなる。国民全体で消費が滞ると経済の規模も縮小する。

・社会全体で経済の規模が縮小するので、ここの企業の売り上げが低下して、体力のない企業や消費者の求めるモノやサービスを提供できない企業は、破綻してゆく。
→結果:会社が破たんし路頭に迷う人々が続出するため、経済規模が縮小して、更に潰れる企業が出て、経済規模が縮小しと言う「デフレスパイラル」となってゆく。

・デフレスパイラルになると、企業は売り上げを見込めなくなるため、新規投資を控える様になり、国民経済じたいの発展が止まる。

・あらかじめ資産を築いていた人々にとっては、物価が安くなるためメリットである。

・資産を築いていない労働者にとっては、どれだけ働いても低賃金に抑えられてしまうリスクがあり、非常に不利である。また将来を悲観するものが多くなり、社会全体で自殺率増加や少子化になってしまう事がある。

(注意)ただし、生産効率の上昇によって物価が下落する事も有るので、全ての物価下落がデフレスパイラルになるわけでは無い。



≪インフレーション≫


・物価が継続的に上昇してゆく現象
→通貨価値や所得が安定していないと、ただ物価価格が上昇しただけが起こり、国民経済には負担となる。

・物価が持続的に上昇すると、相対的に手元にある通貨価値が低くなるため、通貨価値が落ちる前に商品に換えてしまおうと言う意識が消費者の間に出てしまう。
→結果:企業側がさほど企業努力せずとも、商品やサービスが売れる状態になってしまう。

・企業が努力や投資せずに売り上げを増大させてしまうため、少数企業の寡占状態の社会だと、富の一極集中が起こりやすく貧富の格差を助長させてしまう。




≪経済成長≫

・"経済"とは何か?
→「経世済民」の略語で、明治以降作られた造語である。
→経世済民とは、「世を治め、民を救う」と言う意味である。転じて現在では、"経済"とは「国家における生産、流通や取引等の国民の安全保障を守るために行われる国家の活動」と言う意味で認識されている。

・では経済成長とはなにか。
→経済の規模の拡張。と辞書には書いてある。
→前項で記したが、経済とは「国家における生産、流通や取引等の国民の安全保障を守るために行われる国家の活動」なので、「国民の生きる上での生産力と安全保障能力の成長」と考えれば良いと思われる。


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★国家における真の経済成長とは?

国家を一つの生命としてみた場合、それは単純に生きている"人間"に当てはめてはならないと思います。

どちらかと言うと、国家は母親の胎の中で成長している"胎児"の様なモノである。と考えた方が良いだろう。

胎児はどの様な過程で成長してゆくのか?

受精したばかりの受精卵が人の形をとる時に、どの様な手順で人の形をとってゆくようになるのか?


「受精卵=胎児(国家)」はただ成長して行くのではない。不用意に細胞全体に「血液(お金)」を送るのではなく、人の形をとるために「不用な細胞(消費者に価値があるとみなされる商品やサービスを提供できない企業や人)」に血液を流さない様にし、死滅させてから「生き残った細胞(価値のある商品やサービスを提供できる企業や人)」に血液を送る。血液を送られた細胞は、「細胞分裂を拡大(生き残った企業を拡大進出)」させて人の形を整えながら規模を大きくして、時には少ない栄養で生きて行けるように成長してゆくのだ。

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★グローバル化した世界における国家(日本)の経済成長とは?


1.前提として、グローバル化した世界では、世界と関わりすぎると日本のみで生きて行けない経済になってしまう事があるので、不用意に他国に依存した国民経済を作らない様にしなければならない

→よって、不用意に経済成長を行い豊かになると、人口が増え、エネルギー消費が増えてしまう事と成る。
そして、その人口とエネルギー消費を支えるために、他国と密接に付き合い貿易をしなければならない状況に成ってしまう。
そのため、いざと言う時の安全保障のために出来うる限り自国だけで国民経済の維持を行える様にしなくてはならない。

→そのため、経済を成長させず常に"デフレーションの状態でなければ危険"である。と考えることもできる。


2.日本の安全保障として他国に、日本に敵対できない様な経済状態にする事が望ましい。

→よって、日本で捻出した富を他国に与える事によって、その他国に自分達だけでは、人口や消費を維持できない状態に追いやる事が重要である。

→よって他国に富を与えるために、日本は緊縮増税(デフレ政策)しつつインフレーションを行う、と言う悪性インフレ(スタグフレーション)政策を行わなけでばならない。
「国民所得を上昇させず、増税で所得を減退させ、通貨発行インフレによる物価高だけを自国民に押し付ける」という政策を行う事により、出来うる限り所得を消費に回させず、貯め込ませ、経済を成長させない状態で、他国に投入するマネーを自国の力のみで捻出しなければならない。


3.結果的にグローバル化における経済成長は

①デフレーションによって国民の必要とするモノやサービスを提供できない企業を潰す。

②次に財政出動を行い、デフレ状態からインフレに持って行き短期的な好景気を作り、デフレで生き残った企業を成長させる。

③経済が完全なインフレに突入して中長期的な経済成長路線に突入する寸前で、増税緊縮政策を行いデフレーションのへ持ってゆく。景気が悪くなり所得が減りはするものの、財政出動で刷ったマネーが市場に出回り、物価のインフレ傾向は続いたままであるため、結果的に国民は悪性インフレ(スタグフレーション)の苦しみだけを味わうのみとなる。

④所得が上がらず物価高が続くため、デフレで生き残った企業の中で、本当に必要なモノやサービスを供給できる企業は成長し拡大してゆく事になる。

⑤時が経ち、企業や国民が市場経済に適応し始め、勝手に経済成長が始まると再び増税を行いデフレーションに持ってゆく。

→"①"に戻る


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これが私の考察したグローバル化した世界で生き残る現在日本の経済成長である。

書いていて分かるが、滅茶苦茶血も涙もない悪政を行わなければグローバル化した世界で生き残れないと言う事実が見えてしまい、いやな気分になってしまう。

ただし、あくまでもブログ主が勝手に考察した事であるに過ぎないので、どの様に感じるかは読者の方々の感性にお任せしたい。

本日はここまで!


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