2022年04月07日
叩かれまっくっているロシア、情報戦を制した?ウクライナ
今回は、ロシアとウクライナの戦争に置ける様々な情報、特に「ウクライナの民間に関しての被害」が、欧米政府の公式見解や疑惑として各マスメディアから発信されているため、ソレに関してブログ主がどの様な視点で見聞きしているのかの説明・考察となります。
現在ウクライナで行われている戦争(各国とも戦争では無いと言い張っている)ですが、欧米のメディアやウクライナ国民が独自に撮影した民間動画と思われる動画にて、ロシアがいかに残虐な行為を働いているのかと言うのが、繰り返し報道されています。
対してロシア側の公式見解では「それらの情報はロシアの国際的評価を貶めるための欧米やウクライナ側がロシアのフリをしてウクライナ国民に被害を与えている」との謀略であると述べています。
両勢力ともに「相手が悪い!」と言い争っていますが、国際的(特に先進国)では、「何故ウクライナが国際的な評価の為とは言え自国民を犠牲にしなければならないのか?」との風潮も有り、ロシア側に非常に不利な状況かと言えるようです。
当ブログでは、これらの問題をどの様に考えているのでしょうか?
★疑惑や可能性ばかりを発信するメディア
欧米の政府やマスメディアがロシアがウクライナに対して行っている行為、おもに「化学兵器使用の可能性」や「民間人虐殺疑惑」の事の関して連日報道していますが、何故か"可能性"や"疑惑"ばかりを発信しており、真偽が明示されていません。(実際、化学兵器だとか生物兵器だとか、虐殺だとかの情報の後で"疑惑"だとか"可能性"だとかの言葉がマスメディアから出て来ていますので、まだ断定情報では無いようです)
これ等の情報に関しては、ブログ主は幾つか疑問が有ります。
まず第一に虐殺疑惑に関しては、「ロシア人とウクライナ人の見分けがつくの?」と言う点です。基本ロシアとウクライナは隣国であり、民族的(遺伝子的)にはかなり似ているため見た目での判別が出来ないのでは無いか思われます。その様な前提を考慮した場合「道端に放置された何処のだとも判別し難い遺体が本当にウクライナ人のモノなのか?」との疑惑を持たざる得ません。
実際、交戦している時にウクライナ兵とロシア兵が同じソ連製の兵器や軍服を使用していて現場では、相当な混乱が有ったとの情報も有ります。
更にウクライナに入国し現地の情報を取材するマスメディアに関しては「中立国を含む各国のマスメディアがなかなかウクライナに行けないのに真偽の判別が出来るのか?」との疑問も抱いています。
現在ウクライナに入っているマスメディアやジャーナリストは、やはりロシアに制裁している西側勢力のマスメディアが多い状態と成っているようですが、その様な状態で本当にバランスが取れた情報発信が出来るのでしょうか?
確かにロシアの大本営発表に比べれば、普段から捏造の記事を書くよ事は少ないと思われる西側メディアですが、それはイザと言う時に情報操作を行う時は、普段から真実の情報を発信した方が捏造情報を信じ込ませやすいからにほかなりません。(歴史がソレを証明しています)
それらの事を考慮した場合、現在ロシア軍が撤収した地域にて、マスメディアやウクライナ政府が現場に入り疑惑の検証を行おうとしていますが、そもそも「ロシア軍が引いた後、"反ロシアのメディア"が該当地域に入って現場検証した場合、その情報は信用に値するのか?」のマスメディアの中立性に関しての信用問題も存在しています。
先進国の大部分がロシア批判に回っている現状を考えれば、それらの国のマスメディアが現地入りしても、ロシア批判を行ってきた手前、ウクライナ有利の情報しか出てこない可能性も有ります。
この様な事態を避けるためには、完全な中立にある国のマスメディアが両勢力が争っているままの現場に入り、真偽の有無を確認しなければ成らないのですが、この「完全に中立の勢力下のメディア」が「両勢力が争っていっる状況の現場」と言うのがかなり難しく、また何方かの勢力が引いた状態では、引かずに残った勢力に現場を捏造されてしまう恐れが有りますし、だからと言って双方の勢力いる状況では、交戦状態に陥っている事を意味し、その状況下ではジャーナリストの生命の保障が出来ないため、真実を確認する事も難しくあります。
★弱い方が情報戦では勝つ論理
更に可能性を上げるのであれば、民衆は基本的に判官贔屓であり「力を有している方は何らかの悪行を行っていてももみ消す事が出来るので悪行を行うに違いない」との思い込みを抱いてしまう可能性を考慮すれば、歴史問題と合わせてロシアの方がより疑われる可能性が有ります。
ロシア側が自分達の行動や歴史に学ぶ事によって残虐的な事をしない方が良いと考え、その様な行為を行わない様にしても、「歴史的に見れば残虐を行っていた前例も有り、それを行う実行力も有る」と見なされているため、信用を得る事がなかなか出来ません。
まあ戦争を吹っ掛けた事自体が悪いと言えば、正にその通りなのですが、この判官贔屓が生じる事を前提にウクライナ側が戦略を立てた場合、自国民を虐殺したとしても全ての罪をロシア側に擦り付ける事に成功する確率が高くなるため、むしろ率先して行い情報発信を行った方が、国際社会を味方に付けて人道に厳しい西側陣営の国々の国民を扇動する事による経済制裁や援助を誘発させる事が出来、お得とも言えてしまうのです。
★世界のウクライナに対しての援助はいつまで続くの?
現在ブログ主が気にして居るのは、このロシア対ウクライナの戦争、特に西側の物資や情報を含むウクライナへの支援は、いつまで続くのか言う点で、これは当ブログで述べている様な「NATOのロシアを利用した対中国に対する軍事リソースのコントロール」を意図した場合、中露の対立や紛争が勃発するまで続くのでは無いかと考えられます。(あくまでもブログ主がその様に考えているだけです)
いえ、もしかしたら、その様に事態に陥ったら中国が西側に成り代わりウクライナに対しての支援を行い始める可能性も出てくると思われます。(欧州側に集中したロシアの陸軍リソースを中国側に向けさせない様にするためです)
その様な状況に成れば、ロシアとしては中国を囲む国々との関係の改善や更なる良好化を行わなければ成りません。その様に考えれば中国と対立しているインドなどが、今回のロシアのウクライナ侵攻を殊更批判していないのは、いざ中露の紛争が生じた時、同じく中国を潜在的敵国と見なしているインドがロシアとの関係を悪化させていない方が取れる外交的行動の幅が広がるためだと考えられるのでは無いでしょうか?
★もしかしたらロシアは分かってやっているのかも?
あと現在ロシア軍が精彩を欠いた動きを見せている情報が広く拡散されていますが、これに関しても可能性の一つとして提示しておきたいのが、ワザとその様な行動を取らせているのでは無いかとの疑惑を上げさせてもらいます。(戦車を一列に進軍させ狙い撃ちされたり、同士討ちしたり、新兵が演習と思わさせて戦場に出させられたり、ロシア兵が勝手に投降したり、と言った情報です)
なぜそのような行動を取らせ、西側の軍事専門家にロシア軍に対しての失望を抱かせているのかと言うと、やはり問題は中国で、現在の状況であればロシアと中国の対立が生じてもロシアが必ずしも絶対不利に陥らないからです。
理由は、ロシア側はオホーツク海に潜伏させている核ミサイル装備の原子力潜水艦を多数有し、中国に大打撃を与えれる力を有しているが、対する中国は核ミサイル装備の原潜の数はロシアには及ばないからです。
この相互確証破壊の能力は米露だけが有しており、現状の中国は完全には整備しきれていないため、現在中露間での戦争が勃発した場合、ロシアが中国に敗北する可能性は少ないのです。(ただし国力的には圧倒的にロシア不利です)
と言う事を考えた場合、ロシアとしては、中国に対して有利に事を構えられる間に中国を相手にしたいと考えてもおかしくはないはずです。中国と対立すれば、欧米側も中国を勝利させ中国にロシアを丸呑みにさせて強化させる愚は侵さないと思われるため、ロシア支援に回る可能性が十分すぎるほどに期待出てきます。
そのためロシアが不利になるグダグダなロシア軍の行動は、意図的に中国に勝てるうちに中国を暴発させたくてワザとその様な行動を取っている可能性も考慮しておくべきでは無いでしょうか?
★情報戦に関して、現時点で結論を出す事は時期尚早
以上の事から中露対立が実現した時、中国有利でロシア不利となるため、ロシアに肩入れする必要が出てくる。そのためロシア支援の正統性を有しておかなければ成らないため、ココで単純にロシアは悪であるとの評価を国際社会に定着させてしまうと、中露を食い合わせるための情報面と大義面でのバランシング戦略を行い難くなるため、慎重を有する必要が有るのです。
特に中露対立が顕在化した場合、西側メディアは掌返して「ロシアは悪くなかった!ウクライナ内部でのロシア軍による虐殺は、ウクライナの陰謀でした!」と吹聴する可能性は十分あるので、現時点で国際社会に流布されているロシア軍の残虐性に煽られてロシア批判をしている人達は、地政学バランシングの視点でモノを見た方が良いと思われます。
まあ、ぶっちゃけその時の国際状況で西側メディアは幾らでも手の平を返すと考えられます。
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以上を持って「ロシア対ウクライナの戦争に置ける情報戦」の考察を終了しようと思います。
なお当ブログで述べている事は、あくまでもブログ主個人の見解に過ぎません。間違い等が有る事を前提の上で閲覧してください。
本日はココまで!!
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