2017年10月27日

地政学から見る日本の戦略1

今回は、地政学的位置関係から考察する事の出来る日本の戦略を考察してゆこうと思います。

今まで、地上波でもネットでも「日本には戦略が無い」と言う噂が独り歩きしていますが、当ブログでは、「確固たる戦略が有るのではないか?」と言う想定も計算に入れた上で、考察をして行きます。

日本には戦略が無いはずだ!
もしくは、日本に戦略などあってはならない!

と言う考えを持っている方々は、あまり見ない方が良いと思うので、ソレを前提に読んでください。

日本の戦略シリーズ
≪地政学から見る日本の戦略2≫←次回
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★日本は、大国に囲まれた国である。

まず第一に日本の戦略や外交を考察するうえで、日本と日本の周辺諸国の事を考慮しなくてはならない。日本から見た周辺諸国と、周辺諸国から見た日本の双方を考察する。

即ち、大陸の朝鮮半島に「韓国」と「北朝鮮」が、その向こうに「中国」「ロシア」があり、南に目を向ければ「台湾」と「フィリピン」と「パラオ等の太平洋諸島国家群」があり太平洋の向こうに、「米国」「カナダ」「メキシコ」がある。

直接日本の隣にあると言えるのは、これらの十数カ国と言っていいだろう。そのうち日本に確たる脅威を与えられる国は、米国、ロシア、中国、北朝鮮、韓国、台湾の六カ国と言えるだろう。それ以外の国家は直接的に日本を脅かせる力を保有しては居ないと思われます。

更にそのら六カ国の中で自国の周辺諸国に影響を与えて、動かせる国家は、「米、中、露」の三ヵ国だけだと考えられる。それ以外の国家は、この三ヵ国の外交や経済に合わせて、戦略を取っている国家となる。

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★周辺大国の状況を見てみよう

上記で述べた米中露三大国は現在国際政治で大きな影響を与えているが、この三ヵ国の間柄は、微妙な均衡で外交が行われている。

それもそのはず世界最強の覇権国家である米国は、大国化著しい中国の『覇権国家米国に対する挑戦国化』を危険視している。ロシアに関しても唯一、相互確証破壊の実力を有する国家同士で、領土も隣同士で潜在的な敵国である。

中国から見た場合、米国は自国の海洋貿易等の安全保障脅かせる潜在的な敵国で、隣国日本の沖縄に、先兵たる海兵隊の基地を保有してる。ロシアに関しても潜在的かつ最大の敵国同士であり、オホーツク海の原潜から中国を壊滅させる事の出来る国家の一つと成っている。

ロシアから見たら、米国は冷戦期の最大のライバル国で、唯一の相互確証破壊が出来る相手である。中国は近年、ロシアに移民を送り続け国土の乗っ取り画策している可能性が有り、純軍事的に見てもシベリア直撃を行える唯一の国家で、潜在的に最大の敵性国家である。

これら三大国は、広大な領土を誇る大国で、自国の近隣諸国の何処か一国が敵に回ったからと言って、国命が脅かされる様な事は無い。唯一の懸案事項は、この三大国同士の抗争が起こった時である。その時は国家の総力を挙げての威嚇や軍拡を行う事と成り、三国共に経済的にも大打撃を被る事と成る。

但し現在は、米中露の間で直接相手の領土に軍隊を送り、国命を脅かせる状態にはなっていない。

中国が米国と戦う場合は、太平洋に進出しなければならないが、基本的に隣同士の国では無いので、本来は侵略し合わなければ成らない国家同士では無い。

米露間ではベーリング海を挟んだ地政学的な敵性国家同士だが、太平洋に直接面した港に不凍港が無い為、ロシア側から本格的な侵攻部隊を送り込む事は出来ない。

中露間では、中央アジアやモンゴル等の干渉国家が有るためと、唯一抗争が起こりそうな満州地域も朝鮮半島二国のバランス問題で、戦端が開けない状況と成っている。

三大国間での全面的な戦争は、基本的にはありえない。

米露間では北極海を利用しての侵攻が出来ないため、ロシアが米国に侵攻する時は、はリムランドからの侵攻と成るが、ヨーロッパや中東からのルートには、途中にいくつもの国が有り、どこかの国がロシアの味方をしても、その国に隣接する国が米国と同盟を組むと言う形で、ロシアの米国侵攻ルートの道が経たれるためである。これは米中間のアセアン諸国でも同じことが起きてしまうだろう。


―――そう、唯一 極東の「日本」を除いては……

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……ちょっと文が長くなりすぎたので残りは、明日に回します。
ちなみに全三回から四回になるはずです。

次回に続きます。


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nh01ai33 at 09:30地政学 | 戦略
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