2017年11月11日

習近平に独裁権力を集中 の真相を地政学で見る

昨月、中国で共産党の党大会があり、習近平の権力手中による独裁体制の強化が確定しました。日本の知識人の方々は、その事について中国が民主国家では無い事についての評論を行っていました。そして、今後中国が更なる対外進出政策を行うであろうことも……

しかし、ブログ主には全く違うように見えました。

即ち、「中国は、それほどまでに危険な状況なのか?!」との考えです。


そもそも、権力の独裁とはなぜ起こるのでしょうか?

何故権力を集中させなければ成らないのでしょうか?

本日はその事につてい考察しようと思います。


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★独裁体制と改革

本来、独裁体制と言うモノは、解決すべき目標が有り、解決方法が分かっている場合でのみ求められる体制のはずです。国内に問題無いのであれば改革自体が必要無く、同時に独裁体制にする必要自体無いはずなのです。

逆に独裁体制を強化すると言うのは、強化しなければ成らない情勢に中国が存在していると言う事を意味しており、中国としてもとても安心できる事では無いと思われます。


★中国は昔から独裁体制、それは自然環境の問題

上記でも書きましたが、国民経済に何の問題も無ければ独裁体制を行う必要など有りません。ですが中国では、基本的に昔から独裁体制を布いています。

何故なのでしょう?

皆さんは疑問に思った事は有りませんが?

ブログ主も疑問に思った事が幾度も有りますので今回自分自身で勝手に考察してみました。

ブログ主が思うに、豊かすぎた事が原因なのではないかと考えています。

コレは中国の歴史を見れば分かります。
中国は基本的に豊かなのです。と言うよりも世界で屈指の豊かさを誇っています。

コレだけ豊かな国で何故民主制度が発達しないのか?

ソレは、中国だけの問題では有りません。

中国の外にも問題が有ります。

特に北です。北方民族です。

昔から北から来る騎馬民族が中国を荒らしてしまうためその対応に強力な軍事力を持っていなければ成らない為です。

そして同時に豊かすぎるからです。世界屈指の豊かすぎる土地が原因です。

でも、その豊かさは、永遠には続かないのです。

原因はシベリアや中央アジアからの乾燥した"気団(大気)"です。このシベリア寒気団を含む気団が、豊かな国土に大量の雨を降らし多くの穀物を生産し多くの人口を支える中国最大の穀倉である中原に直撃するのです。歴史上たびたび起こりましては、中国に飢饉をもたらします。

豊かすぎる国土で取れる食糧で、統治者が統治できない程の人口に膨れ上がったら、今度は自然の猛威で飢饉と暴動が起きる。当然北部の騎馬民族の生活している土地の方が自然環境の影響を受けやすいので、中国国内以上の食糧不足に成っている事は想像に難くなく、食糧を求めて中原になだれ込んでくると言うわけです。

つまり歴史上の中国に置ける独裁とは、豊かすぎる土地の生み出す統治能力を超えた人口、自然環境の激変でその人口が暴徒化するリスク、そして間髪入れずに外部から侵攻して来る外的に対する対応などと言った諸々の事情が、統治者の危機感から来るシステムとして中国大陸に常に独裁者を作り出してしまうのでは無いでしょうか?

ちなみにヨーロッパ、インド、日本では、古来から海洋の影響が強く、中国ほどの食糧事情の極端な悪化が起こる事が無いため、いざと言う時の独裁体制を取る必要が少なく、民主主義が根付きやすかったのだと思えます。

ですので中国を、これらの民主主義の根付きやすい土地に出来た国々と同じと思っては成らないと、考えなくてはなりません。同じような厳しい土地柄のロシアも独裁体制に近い事を考えてください。(ちなみにカナダが独裁体制に成っていないのは、周辺諸国の影響もあると思いますので、厳しすぎる自然環境下だからと言っても必ずしも独裁体制に成るわけでは無いと思われます)


★ホットマネーの大量流入で無理やり成長させられた経済

上記の自然環境的なリスクが有る上に、改革開放政策以後に海外のホットマネーが流入や、外資の工場の誘致で手っ取り早く成長しましが、結果的には海外のマネーや外資の技術ノウハウに依存する、自国の力で自国民を養えない可能性のある中国に成り下がってしまったのでは無いでしょうか?

現在の中国の不安定感は、他国の力でに頼った成長の必然と考えれば、強弁恐喝外交で海外進出して国民を養わなくては成らない程の不安定化から来る自明の理だと思われます。


★余裕が有るのであれば、民主国家になれる!?

逆に余裕のある国、即ち「人口」と「人口を養う供給能力」に釣り合いが取れて、自国で自国の事に責任を持てる先進国であればあるほど、「くだぐだ外交」を行っています。

日英米などが代表的な例で、安定した民主国家ほど、政治家がアホな事を行っているフリをして、国民を騙しながら世論誘導をする余裕が有ります。
国境を接している危機感を覚えている大陸国家諸国ほど、独裁体制が強くなる傾向が有るのです。

つまり「余裕が無いからこその、独裁体制である!」と言う事になります。

この様に考えれば、中国の置かれている危機的状況から、中国の独裁体制強化は仕方が無いと考える事に諦めもつくでしょう。

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本日は歴史や自然環境から、その国が民主国家として大成できるか、独裁体制の方が安定するかが分かると言う事を書かせていただきました。

当然、ブログ主の一方的な偏見で書かせていただいていますので、全てを信じてほかの人にドヤ顔で言いふらさない様にお願いします。

本日はココまで!!


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