2018年04月14日

韓国、分裂?の地政学

最近、お隣の韓国では与党と野党の関係が、日本以上にグダグダ状態に成っているようです。

朴槿恵前大統領や李明博元大統領の裁判とその判決をめぐり、更に混乱が広がりそうです。この様な事を行えば現大統領である文在寅も将来同じ事になるのでは無いでしょうか?

正直なとろこ日本人の視点から見た場合、韓国の法を無視して民心を優先するやりようは全く理解できません。民主主義の暴走かとしか思えません。

このまま法を無視した民衆の心情だけを優先した裁定だけを行えば、国家の分裂も有りえるのでは無いでしょうか?

今回はそんなグダグダ感満載の韓国が分裂した場合どうなるのでしょうか?

と言う事を地政学的な観点から考察してみたいと思います。


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★韓国は3大政党体制

現在韓国には代表的な政党が三つ存在している。

東南部に強い支持基盤を持つ、前与党で有り"李明博"と"朴槿恵"の両氏を輩出した「自由韓国党(前セヌリ党)」。

そして西南部に強い支持基盤を持つのは、現与党で有り"文在寅"が大統領を務める「共に民主党」と、第三勢力である「国民の党」が存在している。

三大政党共に、北部に行くほど熱烈な支持者が少なる成り、その時の社会の風に流される有権者が多くなる。つまり北部地域を制した政党が、時の与党となるのである。


画像:韓国の政党勢力図
韓国の政党勢力図



★現在の極東情勢
現在の極東情勢で注意しなければ成らないのは、日本、韓国、北朝鮮の三国が、世界の三大国である米中露の三国に対して、何処と同盟を結び国際情勢を乗り切ろうとしているのかハッキリしていないと言う処である。

日本は三大国に対して侵略経路を提供する事の出来る立地に位置しているため、朝鮮半島の二国より有利な外交を行う事が可能である。

そして韓国と北朝鮮の二国は、北朝鮮の方が中国とロシアの二国に対して、陸路による侵攻経路提供できるため、韓国よりも中露に対して影響力を持つことが出来る有利がある。

韓国は、これら北朝鮮と日本が世界の三大国にどの様な外交を行うかを考慮の上で内政外交を行う必要に駆られ、さらに直接的な侵攻経路を与えにくい国土であるため非常に不利な状態にある。


★韓国が取れる戦略
韓国が気負つけなければ成らない事は、日米同盟が揺るぎそうにない現時点では北朝鮮の動向に左右される。

①北朝鮮が米国に擦り寄るのであれば、北朝鮮と一つになりその勢力下にはいり半島の統合と自国民の安定を手に入れる。

②北朝鮮がロシアにする寄るのであれば、米国に擦り寄ったまま米露の干渉地帯としての地位を確保し今まで通りの立場を貫く。世界最強の米国の目下最大の潜在的な敵国は中国であるため、米国はオフショア・バランシング戦略を採用しロシアとの関係改善を行うと思われるため、現在の対北関係は維持可能である。

③もし北朝鮮が、中国の傘下に完全に入るのであれば韓国は同じく中国の下に付くか、それが不可能であれば生存の為に国家を二つに割り、何方かが中国、それに反する勢力が米国に付く、と言う両張戦略(米中の双方と同盟)を採用するものと思われる。

そのためには国がある程度、混乱し内乱が起こりかねないかの様な状況であった方が韓国の生存戦略が達成できる可能性が高くなる。

無論その様な事を行わなくても生き残ることが出来るのであればそれに越した事は無い。



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★韓国の現在の状況考察
現在の大統領である文在寅大統領は、明らかに韓国を北朝鮮に売り渡すかのような外交政策を行っている。

これは中国の爆発的な台頭と相対的に米露の縮小が行われているように見えてしまうため、その中国の台頭を押し止めようと米露の協調が行われる可能性の増大を見越して、北朝鮮が自国を米露のどちらかに高値で提示し、米国がソレに乗る可能性が上昇したため、それを見た韓国が上記で述べた「①」の戦略を取ろうとしている。 

と考察することが出来る。


ただし、先の中朝会談により北朝鮮が中国に擦り寄る様子を見せたため、今後どうなるかは不透明となった。(無論、北朝鮮が自国を米露に高値で売り込むために、敢えて中国との会談に臨んだと言う解釈も成立します)


★北朝鮮がこのまま中国にのみ込まれる場合、韓国はどうなるのか?
先ほども書いたが、もし北朝鮮が中国にのみ込まれた場合、韓国は生き残りの為に更に国を割る戦略を取らざるを得ないかも知れません。

以前「北朝鮮の地政学」で述べた通り、北朝鮮は中国と同盟組めば、中国に日本海への道を提供とロシアに満州を反包囲されない優位性を中国に与えます。逆にロシアと同盟を組めば、中国の満州地方を、ロシア極東部から北朝鮮ラインで中国内満州地方を反包囲し、ロシアの有利な状況を提供することが出来ます。

そして韓国は、北朝鮮がロシアと同盟を組んだ場合に、韓国が北朝鮮国境を脅かす事により反包囲を形成させない様にする戦略を行える国として、中国に取って意味のある国となるのです。

しかし中国の台頭が著し過ぎるとロシアと北朝鮮の同盟を組んでも意味が居ない様な状況が作られたり、それ以外でも北朝鮮が進んで中国の属国になった場合、この韓国の戦略は成立しません。

ただしその様な状況に成ると、ロシアが対中国外交で甚だ不利な情勢に追いやられている事を意味し、事態がそのまま推移すれば中国の圧倒的な巨大化に繋がります。

そうなったら指をくわえて見ていられないのが米国で、必ず介入する事でしょう。

そしてその様な事を予測すれば、韓国の政治家は米中対立は避けられないと考え双方が勝利した時の場合を考慮した「③」の戦略を取るモノと思われます。


画像:韓国分裂
韓国が分裂した場合




現在韓国が行っている、元大統領を証拠が無いにも関わらず、感情で牢屋にぶち込んだりしている政策は、いざと言う時に文在寅を冤罪による告発したりする事により、再度政権を変更する為の布石として受け取る事も可能です。(政治家である以上、自己の進退を国家戦略の為の布石として利用する為に犠牲になるは、やむを得ないモノであると理解するべきです)

上記の様に分裂させれば、北朝鮮との国境を有する勢力が、ロシアと同盟を結ぶことにより、中途半端では有りますが反包囲を築く事が可能で、もう片方の勢力がソレを阻止する勢力として中国と同盟を結ぶことが可能なのです。


★韓国三つ目の政党「国民の党」の意義
これ等の事を考慮した場合、バランサーの役目をしている"国民の党"は重要な政党になるかもしれません。

国民の党は、韓国の政界において第三勢力して確固たる基盤を築いています。そしてその国民の党を引き込まなければ、与党である共に民主党も政権を取る事ができず、この国民の党が自由韓国党に付くか、共に民主党に付くかどうかで与党に成るかが決まり、いざと言う時の政策の大転換を行う口実ともなるのです。


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韓国の事をつらつらと上げましたが、日本国内の政治状況も似たようなものなので、笑っていられる状況では無いと思います。

いつも通り書いておきますが、ここに書かれている事はブログ主の主観による考察にすぎません。真実に成る可能性はゼロでは有りませんが、外れる可能性も有りますので、それを前提にうえで受け止めてください。


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