2018年04月26日

キャッシュレス化は亡国の始まりか?

今回のお題は、今話題のキャッシュレス化に関しての考察となります。

現在日本以外の国では、急激に現金通貨での決済からキャッシュレス決済に移行しており、日本はその世界の潮流に乗り遅れていると言う話が盛んに叫ばれています。

しかし、ブログ主は思うのですがキャッシュレスはそれ程までに先進的な事なのでしょうか?

現在のキャッシュレス決済を見ている限りその様に見えないのです。

現在のキャッシュレス決済に関しては、スマホやカードの中に電子データとしての通貨を保存し、決済の度にデータを書き換えると言うモノが主に成っています。

そのため「客から見れば、現金を持たない事に関しての価値があるだけ」で、それ以外の価値が感じられません。もしかしたらスマホでの決済なら、使用者個人データと共に消費動向などを企業側が収集し、宣伝生産販売に反映する程度サービスを提供するかもしれませんが、それが直接使用者の利益になる状況に成っているとは思えません。

これは消費者のデータが販売側の利益確保に使用される事は有っても、消費者側の生活改善などのサービスに反映されていないのが原因かと思われます。

まあこの辺りは噂のブロックチェーン技術が普及すれば、何とかなるかもしれませんが・・・


★なぜ日本でキャッシュレス決済が普及しないのか?

一つ重要なのが、キャッシュレス決済の利用者が少ない事に関係あると思うのですが、使用者自身がどれだけお金を使用しているのかが分かり難い事です。

もともとキャッシュレス決済では財布を持ち歩かなくても良い事が、利用する上での利点の一つなのですが、そのせいで自分が現在持っている現金からどれだけのお金が決済で引かれているのかが分からないのです。

バブル崩壊以降の日本では、経済不況になり消費が減り財布の紐がキツくなったため、借金をするのを極端に嫌うようになりました。そのせいで常に財布の中と相談しながら物を買うようになりました。自分の資産を失った場合、生き難くなるためその様な消費行動を取るのは仕方の無い事かと思われます。

そして現在のキャッシュレス決済が普及しないのは、その日本人の不安を解消する機能が完備されていない為かと思われます。即ち商品を購入する時、自身の現金資産がどれだけ減額されるのかの機能が無いため、どれだけ消費できるのかが分かり難いのです。

これはバブル崩壊以降、過度に借金に恐怖する日本人のニーズを一切無視したサービスの提供ですので、その点を改善すればキャッシュレス決済が普及するかもしれません。

もし決済時に総資産からどれだけ金額を引かれるのかが分かり、それでOKするのならば決済される様にすれば、もう少し普及するのでは無いでしょうか?

最もこのサービスを提供するのであれば、現金資金の預かり所である金融機関と提携したアプリサービスを提供するか、サービス提供会社自身が銀行機能を有するサービスも提供する必要が必要となるでしょう。

このサービスが始まれば、ただ消費者の消費動向を会社の売り上げの為に利用するだけでは無く、お金の使い過ぎの警告や、消費者自身に健やかな生活を送れるようなライフスタイルを提供する事も可能となるかもしれません。


★現在のままのキャッシュレス決済は亡国の始まりか?

現在のキャッシュレス決済で一番の原因が、簡単すぎる決済と何よりどれだけ現金資産を支払い自分のお金の残りや借金がどの様に成っているかが分かり難いところだと思われる。

現金決済や銀行での振り込みの場合は、どれだけ悪寒絵が減ったかどうかが直ぐに分かるのだが、キャッシュレス決済では分からないのだ。この問題は何も現在話題の「仮想通貨」や「電子マネー」だけでは無く、クレジットカードも含まれる。特にクレジットカードの使い過ぎでの破産は、以前から問題に成っている事は有名だ。

このキャッシュレスでの経済感覚の欠如リスクは、最悪国家レベルでの破綻を招く悪行となる可能性も有る。

理由は、この様な経済感覚が欠如されてしまった人を相手に商売してでしか利益を上げれない企業だけになってしまうと、ちゃんとした経済感覚を持っている客を相手にしている企業ばかりの国に対して経済競争で負けてしまう可能性が有る。

つまり企業の競争力の低下につながる可能性が有ると言う事です。

第二に、経済が活性化にも繋がるが利用者の経済感覚の欠如から過剰消費や過剰流動や過剰投資に繋がり、下手をするとバブル経済下の引き金を引いてしまい兼ねないと言う点。

第三に経済が好景気になり過ぎて対外負債が拡大してしまい、グローバル化している世界経済への依存体制が強くなり、いざ世界的な不況に直面すると国内経済が大打撃を被る可能性が大きくなってしまう事である。


以上の事から、経済感覚を破壊してしまう形での消費拡大による、経済活性化を目的としてキャッシュレス決済拡大を推進しようとしているのであれば、個人にしても国家にしても余り良い結果になるとは思えないので、その点は注意の上でキャッシュレス決済を普及させるべきでしょう。

何方にせよ現在の日本は、政府の意図的な不況化政策のせいで国民の財布の紐はきつくなっているので、この手の心配は杞憂かも知れません。

寧ろ日本以外の世界の国々で、キャッシュレス決済を行う時に、総資産や現金資産がどの様に増減するかが分かるサービスを提供していない場合、経済力が無いにも関わらず過剰消費に陥る可能性有るため、その様なサービスを行っていない国で過剰に対外赤字を計上している国に関しては、注意が必要と思われる。

特に日本のバブル崩壊以降、日本が世界に大量のマネーを流し(対外純資産の拡大)、世界中の経済を支え、世界中の国々が消費や投資をしやすい状況を作り上げているので、その観点からも注意しなければ成らない。


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毎回毎回、銀行口座にアクセスして決済するのであれば、セキュリティの為に指紋認証で決済できるようにした方が良いと思います。たまに指紋認証が読み取れない場合も有るので、指紋認証なしの財布での決済機能も用意した方が良いでしょう。

最も現在の日本では不況が長く続きすぎたため、キャッシュレス決済にしたとしても、経済環境が改善しない限り、消費が活発に成るかどうかは分かり兼ねます。

何方にせよ早急過ぎる変換は、トラブルの種ともなりますし、日本は大量のマネーを保有している金持ち国でも有りますので、キャッシュレス決済の問題点が洗い出されるまで高みの見物を決め込むのも悪い事では無いかも知れません。

まあ、日本に関しては、現状でのキャッシュレス決済の弊害を理解しているからこそ、普及させない様な政策をしているのかもしれません・・・

本日はココまでとなります。




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