2018年05月27日

情報を分析する上で大切にする事「後編」


情報を分析する上でブログ主が大切にしている事の「後編」になります。

前回へのリンクです。


---------------------

★政治家は国民にこそ嘘を吐く

政治情報を考察するにおいて、これもまた重要な事である。意外な事に政治家、特に政権与党の政治家は、外国に対して嘘を吐く事は少ない。

・・・と言うより、ほぼ無い。

意外な事かもしれないが国民は、自国の利益の為に他国に対して、嘘を吐いたり、詐欺に掛けたり行うモノだと思っている人も多くいる。あの韓国や北朝鮮や中国でさえ、政府公式の発言や発表において、あからさまな嘘を吐く事は少ない。どの様にして他国を騙すのかと言うと、相手が勝手に誤認して自爆する様な発言を行いコントロールするのである。

嘘を吐かないと言っているのに、なぜ「政治家は国民にこそ嘘を吐く」等と言う題が掛かれいるのか?

それは"国民だから"である。


基本的にその国の政府は、外国の政府に対して誤認させる風の発言は行うが、ダイレクトに嘘を吐く事は少ない。

これは相手が勝手に勘違いして被った損害ならば、「お前が勝手にそう思っただけだ」と言えるが、あからさまな嘘であった場合、その様な言い訳が通用しない為である。そのため他国に対して本当に嘘はつかないのである。

ではなぜ国民に対しては嘘を吐くのか?

重ねて言うが、それは"国民だから"である。自国の国民を騙すだけであるのならば、余程の損害が発生しない限りにおいては、内乱などに波及する恐れが無いためである。いざ嘘を吐いてもメディアを懐柔して情報操作する事により内乱が起きない様な世論を作る事も出来る。

逆に海外の政府を騙して外国の人に損害が有った場合、騙された国や損害を負った他国民が怒りナショナリズムを増大してしまい、最悪戦争にまで発展する恐れがある。そのためそう簡単に嘘は付けないのである。

つまり安心しているから政府は自国民に対して嘘を吐くのである。


また他国を騙すためには、まず自国民を騙して洗脳する事により成功率を高める必要性も有る。「敵を騙すには、まず見方から」との格言を考えれば、納得がいくと思います。


★人は自分達の経験収集した情報でしか物事を判断しない
情報を発信する側、又は受け取る側の双方が注意しなければ成らない事が、双方の世界観である。

世界観とは人間が生きて来た「人生で経験した事」や「学んだ事」や「有している情報」により形成された自己の主観の事で、人間は基本的にこの世界観のフィルターを通して情報を見てします。

そのため発信する側が"A"と言う情報を発信したとしても、受信側が"B"と言う解釈を行うと言う事は多々あります。

例として、日本は隣国である韓国と歴史問題で度々衝突が起こっている。日本国内で歴を教育を受けた人や韓国人は、日本が日清日露戦争時に侵略したからだと言う人が多くいる。(と言うか現在は大半がそうだろう)

逆に慣習国際法にある侵略の定義と当時の極東情勢の各国の外交を時系列的に並べて確認した人は、朝鮮半島の勢力の方が侵略と定義される行為を行った侵略国家であると認識する。(ブログ主はこのタイプである)

これは「国際法の侵略定義を身に着けているかどうかと、歴史を時系列的に並べて考察する事が出来るかどうか」と「学校で教えられて事を馬鹿正直に信用するかどうか」の違いである。これもまた学んだ事での世界観の違いから発生する情報の解釈の違いだと思われます。

人は全員が全員、同じ世界観と価値観の下で情報を発信したり受け取ったりしているわけでは無いので、それを前提で発信と受信を行うべきだと思います。


★より大きな視点と多様な視点でモノを見る
情報、特に政治に関する政治家の行動や政策において最も重要なのは、より大きい視点で俯瞰して見る事だと思います。

例えば安倍政権の経済政策の批判を行っているブログを見ると、日本が長期不況から脱出できないのは政府の政策が毎回間違っているからだと言っています。

しかし、この考察を「歴史的に国民を食わせるための生産能力確保を海外い依存し続けた国は、その命運を外国勢力に握られるので危険である」と言う視点を取り入れた場合、愚政により国民を貧困化して経済停滞させ消費を冷え込ませる事により、他国から購入する輸入品を少なくして依存率を低下させると言う経済戦略が成立します。

その考えを前提にした場合、冷戦終了以後のグローバル化の著しい世界経済に依存しない様に、それ以前から「バブル経済を作り上げ崩壊させる事により意図的に不況を演出し、対外依存度を減らした」と言う政策も考察可能なのです。

他にも「自然環境の激変と言うリスク」を考えた場合、「人類社会で生産できる生産物は自然環境の影響を受けるため、環境悪化による生産力の低下を考慮した場合、安易な経済成長によりエネルギー消費社会の拡大は慎むべきだ」との考えを抱き、「経済停滞によるエネルギー消費拡大社会の否定を行う政策を推進する事」が、国家の生存に必要な政策として必ずしも否定できるものでは無くなるのです。


この考え方は、

個人の行おうとしている事に対して、社会情勢はどうなっているのか?

国家の行おうとしている事に対して、国際社会はどう反応するのか?

国際社会の行おうとしている事に対して、歴史の流れはどう動くのか?

人類の繁栄と増大に対して、自然環境がこのままの状態で維持されているのか?

などの考えから成り立っており、物事をとらえる上で「考察する対象の外部状況が、考察対象や事象にどの様な影響を与えているのか?」もしくは「外部状況が変化した場合、考察対象や事象にどの様な影響を与えるのか?」さえも考慮し予測した考えが必要と言う事を言っているのです。


更に国の政治を見る上でも「国内政治で行った事が、どの様に国際社会に影響するか?」と言う事以外にも「国際社会の情勢を見た上で、国内政治(スキャンダル)を動かしていないか?」等の逆説的な考察も行うべきなのです。


★本当の国家戦略は誰も言わない

そもそも戦略と言うモノは、「生き残るため」や「相手と戦うため」に行おうとしているもので、戦略が相手に分かってしまうのでは、戦略としては成立しないのである。

そのため戦略の世界では、相手の度肝を抜くサプライズが必要な行為となる。サプライズで度肝を抜くと言う行為により、敵対勢力の思考能力を奪い、自身が行おうとしている戦略の成功率を上昇させるのです。

なので予測や対策が立てやすい事を行うのは、相手に対策してくださいと言うモノで意味が無い。(対策を立てさせる事が計画に入っている事も有りますが・・・)

ならば国家を宰領する政治家達が、相対する潜在的な敵勢力に看破されてしまう様な戦略を立てる事は避けなければ成らないので、表立って真実を言うと事自体が厳禁となります。


★政府やマスコミは国民を騙すのが仕事です

ココまでで述べた事から、政府やマスコミが連携して対立軸を作りつつ国民をコントロール下に置いていると言う考察が成り立ちます。特にマスコミは、政府から特権的な税の優遇である電波利権で餌付けされており、本社の土地などの格安で譲られている放送局も有り、実質上政府の機関と言っても良いのでは無いでしょうか?

「違う!あれだけ対立しているのだから有りえない!」と思われる方も居るかもしれませんが、逆にあれだけ対立しているのだから「結託して対立軸を提示する事により情報操作している可能性から目を逸らさせる事も出来る」と言う考察も成り立ちます。

国内の政治情勢をのみを見た場合は疑問に思いますが、日本が世界の三大大国を軍拡に巻き込める侵略経路提供戦略を行える国で、三大国のど真ん中に立ってコントロールしているのでは無いか?

と考えた場合、逆に国内世論との統制と言う観点から、政府とマスメディアはある程度は結託していると見るべきなのでは無いでしょうか?

少なくても対外戦略の一環として見た場合は、マスメディアも「マスゴミ」の汚名を受けてでも国家の為に行っている可能性も否定しては成らないと思います。どこからどこまでが戦略的なのかは分かり兼ねますが・・・

最も犠牲者が量産されてしまうのであれば本末転倒ですので、その点の匙加減は重要と思われます。


関連リンク


★官僚出身のコメンテーターの言う事は信用しない

特にこの件に関しては、完全にブログ主の主観なのですが、ブログ主はテレビでもネットでも官僚出身のコメンテーターの言う事は、あまり信用していません。

今まで記した事を考慮した場合、官僚出身者である場合は現在でも政府とつながりが有る可能性が有るため、情報のコントロールに加担している可能性を疑えるからです。(官僚を辞めてからも政府と繋がっている人も居るみたいですし、天下りで大企業の役職についている人も、国家戦略を考慮した上での企業戦略を、企業に要求する為に天下っている可能性も有りますし・・・)

実際、官僚出身者のコメンテーターが当ブログで考察してる事を語っている処をあまり聞きません。あれだけ頭の良い人達が、頭の悪い当ブログの"無責任野郎"ごとき低能の考えつく事を、考えられない訳が無いので、当ブログで書いている考察(特に消費税や北朝鮮の中国とロシアに与える影響)が地上波でもネットでも一切語られないのは、情報操作に加担しているのでは無いかと疑っています。


★当ブログは保守の考えを基準にはして居ない

・・・まあ、官僚出身のコメンテーターの言う事だけでは無く、ブログ主が日ごろから見ているネット動画の言論人の言っている事もそこほど信用しているわけでは無いんですけどね。

ブログ主と同じ類のネット番組を見ている方は、保守系言論人や学者の方々の述べている事に関して、当ブログが同じ考えや結論を持っていない事が分かると思います。

同じ情報を聴いても、考えの基盤となる考え方が違うと、結論も変わってくると言う事が当ブログで理解していただけると書いた買いが有ると言うものです。

例えば、憲法九条に関してのネットで有名な保守論陣では「憲法改正」を言う人が多いですが、ブログ主は「現時点では改正する必要は無い」と言う考えです。ブログ主は憲法九条は戦争誘発法だと考えていますので、周辺諸国を巻き込むためならばやむを得ないと言う考えも成り立つからです。(この件に関しては詳しくは当ブログの憲法九条に関する考察をご確認ください)

関連リンク
≪憲法九条は戦争法?の解釈≫
≪憲法九条の変質≫
≪地政学で見る憲法九条の戦略利用≫

ちなみに当ブログで、記事を書くのに基準にしている考え方は「リアリズム」です。(主観です)

これからも「お花畑リベラル」や「愛国保守」の考え方を真っ向から覆せる様な、妄想をご披露できたらいいな~♪と思っています。

----------------------

最後に情報を精査分析する上での実現性に関する事になりますが、
ぶっちゃけます、分析する項目が多すぎて出来ません。

ココまで書いておいて、最後の最後で言わせてください。

情報を考察する上で、精査しなければ成らない間接的な情報が多すぎてブログ主の頭がパンクしそうです。

当ブログでは、地政学や戦略や哲学を基盤にして国際社会や政治経済を考察するブログですが、基本的に細かい一芸能人の行ったスキャンダルを国家の謀略に関連しているとは考えません。どちらかと言うと「世界の歴史」や「自然環境」や「人の行動」を基準にした考察を行うブログですので、細かいニュースを見たいと思っている人には優しくは無いと思います。

何でもかんでも国際情勢に連動させて考察する処も悪い部分も短所かと思っています。それを前提の上で当ブログを御覧になってください。

本日はココまで!!

面白かったらポチっ!
とリンクをクリックしてね♪

人気ブログランキング


プロフィール
ブログ主:無責任野郎
職業:今、無職

参考にした文献の著者
およびチャンネル、ブログなど

≪チャンネル≫
 地上波テレビ
 チャンネルグランドストラテジー
 THE STANDARD JOURNAL2
   アメリカ通信
 チャンネル桜
 虎ノ門ニュース(DHCシアター)
 国際政治チャンネル

≪経済評論家≫
 三橋貴明 氏
 藤井聡 氏
 上念司 氏
 渡邉哲也 氏

≪戦略家≫
 エドワード・ルトワック 氏
 孫子(兵法書)

・コメント欄について
 閲覧者様方のコメント入力フォームを削除させていただきました。
ランキング

国際政治・外交ランキング

ためになったらポチっ!
とリンクをクリックしてね♪

にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へ
にほんブログ村
記事検索
  • ライブドアブログ