2018年06月04日

「運も実力の内」と言うのは嘘

今回の記事は、「幸運」と「実力」に関しての考察になります。

昔からなのかどうかは分かりませんが、「運も実力の内」と言う言葉が有ります。

これはこの世の真理を表した事なのでしょうか?

ブログ主はそうは思いません。

「運も実力の内」と言うのは嘘で「運は運でしかない」決して実力では無い。と言うのがブログ主の見解になります。

何故ならば「運」と言うモノは、基本的に外的要因が絡み表れるモノだからです。もし個人の内的要因だけで良き結果が出て、それにより幸福がもたらされるのであれば、実力でつかみ取った幸運であると言えるでしょう。

しかし、外的要因が絡む事柄で成功した場合、その行動で成功を得ようとした本人が、外的要因でもたらされる事象と、その因果関係を理解した上で行動した結果の成功でない限り、実力で得た成功とは言えません。

★周囲の状況のおかげ
例えば本人が自身の実力で得た成功と思っても、他の人が努力した結果である可能性も有りますし、例として、「"A氏"が、自分は"B氏"の成功にはかかわりが無い。と思っていても、その"A氏"の取った行動の結果として"B氏"の成功が有るのならば"A氏"の行った行動は、"B氏"にとっては成功するには必要な要素で会った」と言う事になります。

成功においては「何が外的要因になるのか?何が内的要因になるのか?」の境界が曖昧に成る事も珍しくありませんので、自身の成功に自身が認識できない人が関わっている場合、その成功が自身の実力で手に入れたモノであると誤認してしまう事もあるでしょう。

また別の例えで言えば、雨傘を売ろうとしている人が二人いるとして、一人は天気の予測ができる人、もう一人は天気の予測が出来ない人、同じように傘を売って同じように利益を出して儲けても、天気の予報が出来る人が天気の予想をしながら雨傘入荷しを売った場合と、天気の予報が出来ない人が、偶然同じ量の傘を入荷し売って利益を得た場合とでは、前者が実力によるモノだが、後者は完全な運で得た成功となる。


★因果関係を理解しているかどうか
上記で語ったように、実力と運を分けるのに重要視しなければ成らない事が、成功と言う事象に対しての他の現象の因果関係です。

この因果関係に関しては、どの事象がどの様に他の事象に影響を与えているかが分からないと、その因果関係の繋がりを予測した上での戦略を立てれずに、成果を上げることが出来ません。

逆に因果関係が分かるのであれば、「風が吹けば桶屋が儲かる」を予測して桶を作る的な利益の取得が可能となります。

現在、これらの事象の繋がりと解析を行うために、色々のデータを集め分析しあらゆる分野に応用しようという運動が広がっています。皆さんも耳に入れた事が有ると思いますが、いわゆる「ビッグデータ」と言うモノで、これはあらゆるデータ収集と分析する事により因果関係を読み取り色々な事に応用しようと言うモノです。


★社会の流れから労働市場を考える
人間社会の因果関係を考慮する上で最も重要な事が、世界全体の流れを考慮する事です。
人が努力による成功を勝ち取るために重要な事が周囲の状況で、たとえ個人の状態や状況が良くても、社会全体が停滞して居た場合等では、必死になって努力しても報われない場合もある。

例えば、日本で平成バブルが崩壊した以降の経済的な停滞にを前提に置いた考察ですが、高度経済成長期に成功した人が自分達の働き方の考えを社会に出来くる若者に押し付けてしまったので、自殺者増大や低所得から始まる少子化に拍車をかけてしまいました。

不況下の日本経済では、消費が縮小し人件費切りつめが行われていたにもかかわらず、高齢者の賃金を守らなければ成らず、後から社会に出てくる若者の採用を縮小しなければ成らなくなっていました。

人手が足りていたわけでは有りませんが、企業側は経済不況の意識から利益を確保する為に、正社員採用枠を減らし非正規雇用を増大させました。これにより、あとから社会進出してくる若者が定職に付けない状況が長く続きました。

企業側も低所得者を気分良く働かせるために、社会奉仕だとか仕事に対する責任感をもてとかプロ意識を煽る美麗字句を並び立て、低賃金で給料の上昇が見込めないにもかかわらず自主的に自分達で人材育成をしなくても済むような社会風土を作りました。結果負担に耐えかねた人たちがドロップアウトする事例が増大し、現在にも続く人材の枯渇に繋がったのです。

この構造はバブル崩壊以降の労働市場に、常に需要以上の人が供給されていた事が原因で起こった事態です。人を解雇しても、もしくは自殺に追いやるほど働かせても、後から後から人員を低賃金で供給できる社会環境が整えられているのであれば、会社は利益に為にその構造を利用してしまいます。

例えこのような構造を利用しない様にしようとしても、「働かされる側が"解雇されるリスク"を考慮してしまい、自分を良く見せるために無理な労働をして自滅する」と言う事を考えて労働システムを構築しなければ、社員の自滅はとめどなく続くと思われます。

使命感や責任感を抱かせて低賃金労働に追い込む構造を一時的にでも作ってしまい、成功者が出てきてしまった現在では、労働市場の需要と供給から連鎖する因果関係から、人を不幸にする努力を行った者が成功し、人の為に尽くそうと努力した人は潰される構造を作り上げてしまいました。

近年では、労働市場の改善によりかつて程酷い状況では有りませんが、消費税増税による経済停滞と女性の社会進出加速政策と外国人労働者受け入れ政策のせいで、労働市場の需要と供給から発生する低賃金労働の因果からは抜け出れていないようです。

ではなぜこの「不況による労働市場の需要と供給の因果」を政府が解決せずに、それどころかより長期間にわたりこの状況が続くような政策を行うのかと言うと、より大きな視点で見れば理解できます。

恐らくは第二次世界大戦の原因にもなった対外依存を減らすための政策で、経済成長してしまいやすいグローバル経済から距離を置くために、意図的に経済を不況にして少子化して人口を減らし、国家運営のエネルギーを省力化する生存戦略が原因と思われます。

少子化や労働者の賃金問題を考慮するに当たりこれらの関連性も考慮に入れ、因果関係を見るべきだと思われます。


★もしかしたら実力で成功した人は居ないのかもしれない
結局、運は運でしかなく、全世界を見渡し、全ての真理を学び計算し予測できる人が居ない以上、成功した人達が真に実力で成功したのかは分かりません。

例え成功したように見えても、実力では無い成功だったため、持続的な成功を維持できず、初めの成功が仇に成り失敗してしまう可能性も有ります。

真の成功者とは、この世の全てを理解できない限り到達することが出来ないもので、未来永劫表れる事など無いのかもしれないと言う事なのです。


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つまりブログ主が何が言いたいかと言うと、

実力で成功したと言っても、本当にそれが因果関係を理解して得る事の出来た成功なのか?

それが今後も続く成功なのか?

それの事はだれにも分からないので、注意して生きて行こうと言う事でした。


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nh01ai33 at 08:00哲学 | 社会
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