ブラックフェイス問題

2018年01月28日

若干前回の続きっぽい様な記事です。(続きでは無いけどね)

今回は文化摩擦に関する考察となります。
2018年1月27日の記事で、ブラックフェイスの問題に関しての考察を書きましたが、今回は複数の例を取り上げて、異なる文化間での価値観の激突に関し、「移民の行動」、「現地人の行動」、その慣習が「個人的なモノ」か、「特定地域の風習」か「国際的な慣習化」か、その行動が「人道か非人道」なのか、結果はどうなるのか、を組み合わせて分析しようと思います。

例として、先の「ブラックフェイス問題」や、「マオリ族の温泉でのタトゥー問題」、「カトリックの植民地に対する不況」、「欧州からの移民が北米や豪州に先住民に対して行った浄化政策」、「世界大戦後の西欧の東欧からの移民受け入れ」等を用意した。

これ等に関して下記の事をから考察する。

A.移民の現地人に対する行動
 移民が現地人に合わせる
 移民が現地人に合わせない
 移民が現地人を従わせようとする

B.移民が持ち込んでくる慣習は?
 個人的な慣習か?
 特定の時代や地域の慣習か?
 国際的な慣習か?

C.両者が行った事は人道的か非人道的か?
 人道的な法か?
 非人道的な法か?

D.結果的に両者の利益になったかどうか?
 事態の改善?
 事態の悪化か?
 何も変わらず?

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★ブラックフェイス問題
このブラックフェイス問題に関しては、海外から来た黒人コラムニストが、日本の芸能人の顔面黒塗り(エディーマーフィー)を行った事に対して、かつて米国で黒人差別が行われていた時の差別表現である事を指摘し、それを思い出して気分を害するとの指摘を行い、海外に発信したため、英米系メディアから日本人の黒人に対する差別との形で報道されてしまった問題。

この事件に関しては

A.移民が現地人に合わせないor移民が現地人を従わせようとする
B.特定の時代や地域の慣習
C.人道的or非人道的
D.事態悪化か?

と成っていると思われる。

まず「A」と「B」に関しては、黒人コラムニスト自身が持ち込んだ「ブラックフェイス」の慣習は、米国が黒人を差別した時代の風習のの一つで、もともと日本で黒人を差別する時に顔を黒く塗る慣習などは存在していない。

基本北米州の文化である。そのため黒人の人達を侮辱する為に、顔を黒塗りする事は基本的にあり得ない。黒人コラムニストの人が勝手に差別されたかのような気分になると認識し、気分を害するのでやめてほしいと言っただけでは有るが、海外メディアに投降したため、海外メディアが日本人が黒人差別をしているかのように報道し、結果的に日本人に汚名を着せる手助けをしたことになった。

そのため海外メディアを勘違いさせる事によって日本人に圧力を掛け日本人が差別主義者であるとのレッテル張りをされる恐れが出て、日本国民の生活が圧迫される可能性が大きくなった。

そのため「C」に関しては、黒人コラムニストの立場から見た場合、自己の精神を守るため非人道的な行為をした日本人(と黒人コラムニストは勝手に定義)にたいして、海外のメディアを使用して改善せざるを得ない状態に追い込む情報操作を行ったと見なせる。

日本人から見たら、その様な形での迫害文化など無いにも関わらず、勝手に差別主義者として決めつけられレッテル張りされた。黒人コラムニストと米英系メディアの行った事は、一部地域でしか通用しない概念を持ち出しての勝手な正義の振りかざしで、日本国民が一部地域でしか通用しないブラックフェイス表現を規制しなければ、海外との付き合いが行いにくい状況を作ったと見なせる。これは古来から戦争や確執の原因と成る非人道行為であると見なせる。

「D」に関しては、今現在動きが無いため、どの様な形で収束するのかが不明である。

結論:結論を出すのは、まだ結果が出ていないため早いと思うが。外部から来た移民が自分の故国でしか通用しない価値観を提示して、日本の文化……と言えるものでは無いため価値観と記しなおすが、ソレを海外のメディアが誤解する様な形で発信する事によって、海外からの圧力を利用し日本人に対して「日本人の行った事が悪」であるかのような加害者意識を植え付ける事によって、日本人の価値観を操作しようとした。そして、その余波として、日本人の生存権が少なからず脅かされるリスクが増大した。つまり黒人コラムニストや海外メディアは自己の正義を満足させて日本人を傷付けた偽善者となる。

この問題の根本は、かつて白人たちの行った迫害政策の問題で、その問題を日本人に押し付ける事は、お門違いも良い所である。

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★マオリ族の温泉でのタトゥー問題
マオリ族のタトゥーは現地オーストラリアでは文化の一つとして受け入れられているが、日本ではタトゥー自体が裏社会の人達が行う事との認識がある。それを前提にマオリ族の人達が旅行先の北海道の温泉地で入浴しようとしたところ、温泉旅館では日本の慣習としてタトゥーをしている人が裏社会の人と言う認識の下で例外なく断っていたが、それが災いし、海外メディアから日本は差別主義者であるとの報道をされてしまった事件。

この事件に関しては

A.旅客が現地人を従わせようとする
B.国際的な慣習
C.人道的?or非人道的?
D.事態の改善?or事態の悪化か?or何も変わらず?

と成っていると思われる。

「A」と「B」に関しては、日本にはタトゥーの入っている人を裏社会の人と見なし、少なくとも温泉地では、その様な人達に対しては入浴の断りをしているところもある。これは他の入浴客を怖がらせない為の処置となるが、基本的に日本でのみ通用する文化とで、世界的な価値観では無いと思われる。むしろ国際的には、タトゥーがあるからと言って、入浴拒否される事は無いためオーストラリアから来日したマオリ族の人が抱いた不満は、必ずしも不当では無いと思われる。

「C」に関しては、マオリ族の人から見たら非人道的かどうかは別として若干不当な差別と言える。旅館側の立場に立てば、入浴客を怖がらせない為の、入浴客に対して人道的な行いとなる。ただし海外メディアで報道されてしまい、文化に則って行った事を差別的と決めつけられ、その様な方針で商売をしている旅館にルールの変更をせざるを得ない状況に追いやったり、その様な旅館にとなる日本人の旅客を不安にさせる可能性のある状況を生み出してしまった事は、リスクとして存在するようになった。

「D」に関しては、この問題を受けてタトゥーOKにした温泉、以前のまま入室浴禁止の温泉の双方が存在しており、肌色のシールでタトゥーを隠せる(小さいモノに限る)温泉等も出現し始めた。

結論:世界的なスタンダードとは言え、その土地の文化や価値観を正義感を振りかざして変更を強いた事は間違いない。
ただし、依然としてトラブルのリスクは存在しているが、日本の旅客サービスに多様な変化をもたらし、タトゥーに関する価値観の若干の変更を促したと言う事は間違いない事である。

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★カトリックの植民地に対する不況
スペイン・ポルトガルの移民が、大航海時代以来、進出した先で現地の先住民が崇拝していた侵攻を邪教扱いして、崇める事を禁止して、キリスト教カトリックを信仰する事を押し付けた問題。同時に文明軍事力が発展していた事を利用して、原住民を騙したり虐殺したりしたことも多々あった。

この事件に関しては

A.移民が現地人を従わせようとする
B.特定の時代や地域の慣習か?
C.非人道的な法か?
D.事態の悪化か?or何も変わらず?

と成っていると思われる。

「A」と「B」に関しては、イベリア半島からの移民とキリスト教の宣教師が、キリスト教カトリックの価値観を持ち込み、現地人に強要し、キリスト教カトリックに改宗しないのであれば酷い事(調べるのがめんどくさい程の)をした。当然現地の先住民には先祖代々受け継いできた文化や崇めて来た神々が存在したが、強制的に捨てさせられた。

「C」に関しては、迫害や虐殺、隷属化も行われ、現在では純粋な先住民が絶滅した地域も存在する。

「D」に関しては、先住民もキリスト教に改宗するフリをして、キリスト教の祭りの中に古来から崇めて来た神事に関する祭りを導入したりと色々な対応策を行い、結果的に新しい文化が花開いた地域も存在した。ただし混血が進み過ぎた現在では、純粋な先住民の文化が絶えてしまった地域も数限りなく存在している。

結論:人種や文化の点で、エントロピー増大測が興り取り返しが聞かない状況に成ったとも言えるが、昔の事すぎて、現地の人達にもどうしようもない。現在の多くの現地人達も、侵略者であるラテン系移民の血と先住民の血を同時に引いているからだ。

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★欧州からの移民が北米や豪州に先住民に対して行った浄化政策
欧州から新天地を目指して移民した人達が北米や豪州の先住民に対して土地の徴発等を行い、先住民が生きて行く生存権を奪い、所によって絶滅させた問題。

この事件に関しては

A.移民が現地人を従わせようとする
B.特定の時代や地域の慣習か?
C.非人道的な法
D.事態の悪化か?

と成っていると思われる。

「A」と「B」に関して、北米では南米の時と違い宗教の押し付けよりも、欧州の法を知らないネイティブアメリカンに対して勝手な土地契約を結ぶなどして、先住民から土地を取り上げるなどの行為をした。

これに関しては、欧州からの移民にとっては、土地と食糧は個人のモノであると言う価値観があるが、先住民には、土地も食料もそこで生きる人達の共有物であると言う意識があったため起こった悲劇と思われる。

つまりネイティブアメリカンが欧州移民から食料を受け取っても共有物なのだから対価を払う必要を見いだせないが、欧州移民にとっては代わりに土地を寄越せと言う事になる。と言う意味である。これによって土地の収奪が進み、欧州移民と北米先住民の関係が完全に破壊されたと言える。

「C」に関して、売買や契約が文明圏で生きる上で重要な事とは言え、それらの価値観が完全に成立する以前の人として根源に近い生き方を行っている先住民に対して、自分達欧州人の常識のみを当てはめて、それを守らない先住民を虐殺するなどは、非人道と言わざるを得ない。

土地の管理の仕方や、食糧の分配方式に関しては、その文化圏ごとの価値基準等が存在しているため、必ずしも当時は欧州での価値基準が世界標準では無いと考えるべきなのである。(例として挙げれば現在の中国も土地は共産党のモノ、等)

特に土地に関しては占有権と言うモノがあり、先にその地に住み着いたものに領有権がある。そのためネイティブアメリカンのルールこそを双方が守らなくてはならないが、欧州からの移民は見事に無視したわけである。

「D」に関して、北米の先住民はかなりの人数が虐殺されており、勢力的にもかつての土地を取り戻す事は不可能であると言える。また同時にネイティブアメリカンの血筋も多くが混血化するか、根絶された。

結論:南米と同じか、それ以上に文化的もしくは遺伝子的に民族浄化が行われ、ネイティブアメリカンの文化と血筋は回復不可能と思われる。恐らくは白人たちも既に過ぎ去ってしまった事と考えており、口では失われ行く文化の保存を謳っているが、けっきょっくのところ復興では無く保存としている当たり、過去に自分達が行った悪行を薄めようとする免罪符を得ようとしているだけの行動と思われる。


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★世界大戦後のドイツの東欧からの移民受け入れ
1950年代に当時の西ドイツが人手不足を解消するため、東欧からドイツ系住民を移民として受け入れ、労働者として雇用した問題。

この事件に関しては

A.移民が現地人に合わせるor移民が現地人に合わせない
B.特定の時代や地域の慣習か?
C.人道的な法か?
D.事態の改善?or事態の悪化か?or何も変わらず?

と成っていると思われる。

「A」と「B」に関して、そもそも主に東欧からの移民とは言え、ドイツの人手不足を解消する為の労働力補充の意味があり、且つかつてのドイツ国籍保持者やその子孫に対しての受け入れであったため、労働力の必要性、受け入れる移民の保有している価値観の受け入れ先との類似性、他国人とは言え受け入れ先と同じドイツ系移民である事等を考えると、需要と供給、の観点から双方のニーズを満たしており問題に成り難かったと思われる。

但し、この後のトルコ系移民の受け例に関しては、現在の民族問題へと波及している。

「C」に関して、少なくても非人道的では無いと思われる。これは移民と現地民の双方の需要が満たされたためと思われる。

「D」に関しては、ドイツは労働力を得て人手不足をある程度解消したとも言えるが、これによって経済成長率が落ちたのも確かで、悪い点と良い点の双方があり、一概に成功したと言えるわけでは無いが、極度に悪化したり移民受け入れが問題化したわけでは無い。

結論:ドイツやドイツ系移民から見たら、良くも悪くも無い、どうとでも解釈できる結果となり、代わり映えは無かったと言える。ただし、この労働移民の受け入れが極度の悪化をもたらさなかったため、この後に受け入れたトルコ系移民やアフリカ系、中東系移民の受け入れで、混乱を予測する能力を奪い取ったとも言える。


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以上を持って文化摩擦の件に関しては、終わりにしたいと思います。本当は「モンゴル帝国の拡張と統治」や「日本の台湾統治、高砂族問題」に関しても書こうと思ったのですが、書く量が多くなりすぎるため断念しました。

今回書いた事は、ブログ主の一方的で主観的な視点で書いた事なので、間違いである可能性も有ります。それを前提でお読みください。

今回はココまで!!



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