二虎競食

2019年11月16日

今回は、日本にとって利益にも不利益にもなる米中対立に関しての考察となります。

「利益にも不利益にものなる」と言う意味は、「両国が激突する事により経済的混乱が生じ、それによって日本経済に悪い影響が有る」と言う考えと、

もう一つが「両国が自国の経済を犠牲にして争う事により国力を疲弊させ、相対的に日本の国力と安全保障の強化に繋がる」と言う考え。

双方とも一理あり、日本としては「両国とある程度の経済的繋がりを持ちつつ利益を得ながら両国を軍拡に追い込み疲弊させる」と言う、利益と不利益のバランスとりながら外交を行うのがベストであると考える事が出来ます。

その様な外交を行うには、「米中と繋がりを持ち、両国から文句を言い難い大義名分を維持しつつ、両国に対立状態を押し付ける」と言う環境整備が必要になります。


上記を考えつつ現在の日本の状況を見た場合、中国から領土的な侵略とも言える対応を行われ、また当ブログでも述べている様に米国とも裏で関係が悪化し始めている微妙な時期に来ています。

これに対して日本の安倍政権は、どの様にして戦略的な外交を行えば容易のでしょうか?


★改善し始めたと言われている日中関係
まず中国との関係を考えて見ると、近年に入り日中首脳会談が行われ「日中関係は通常の状態に戻った」との確認の下で関係の改善が謳われたり、来年2020年に習近平国家主席の国賓来日が企画されたりされています。

ですが西側の国際社会から見た場合、香港・チベット・東トルキスタン問題で国際的に批判されている中国の立ち位置を無視し、「中国との関係が改善したのだから日中関係は問題が無くなった」との認識を日本国内に無理矢理流布し、今まで同盟関係にあった同盟国や自国民に疑念を抱かせる状況を作っています。

また実際に中国から受けている対応を見ても「尖閣諸島に対しての不審船の侵入」や「中国の対日歴史批判のスタンス」が緩和されたようには見えず、本当に日中関係が改善されたのか疑問を提示せざるを得ません。

にも拘らず、何故日本政府はこれ程までに日中関係の改善を叫んでいるのでしょうか?

★日米の関係に亀裂が入り始めた・・・
振り返って日米関係を見ると、米中関係が悪化が表向き確定し、米国が中国と対立する覚悟を決めているように見えるにも拘らず、日本が中国との関係を改善させる様な態度を取っている事から、米国は日本に良い感情を抱いていない様な事を確信させるメッセージを発信しているように見えます。

これは「ペンス副大統領の演説」や「地政学的大国間のバランスから米国の同盟国に成ったと思われる北朝鮮の行動」から予測できる事です。

最も日本から言わせれば、経済分野での貿易交渉で、米国が日本に提供する安全保障を盾にした交渉を行い、日本の首脳部に不快感を与えた事が「日本国政府に中国との関係を改善させ日米交渉に影響を与えよう」との戦略的行動を取らせた原因と考えこの様な行動を取らせた可能性が有るため、この件で日本国政府を一方的に裏切り者扱いする訳には行かないので注意が必要と考えられます。

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★どの様に米中を激突させるのか?
現在の米中関係を見るとあたかも米国と中国が激突しているように見えます。実際にペンス副大統領の演説でも「中国の強引な進出」や「知財盗用」を批判しています。同時にその中国の行いに加担する行為も批判しています。

ですが表向き批判してはいますが、米国はあくまでも譲れない部分だけは渡さない様にしているだけで、それ以外の部分ではいまだに中国と深い繋がりを有しています。つまり縁りを戻そうとすれば戻せない訳では無い状況なのです。

日本としては、その様な米中関係を完全に破綻させる成り、少なくとも日本が潜在的な敵国として認識されない様に、又は認識されても手が出せない様にしつつ関係を悪化させたままの状況を維持する必要が有ります。

その様な状況を作るためには今まで日本が行ってきた売国政策をより加速させなくては成らないと考えられます。


★行うべき売国政策

まず沖縄から米軍を撤収させ、沖縄を中国に売り渡すなり、中国の沖縄侵略を誘発させる必要があります。これを行えれば中国は完全に太平洋への道を手に入れる事を意味し、米中関係は破綻すると考えられます。

中国にこれらの行動を促すためには

「中国に対して、捏造された歴史問題で譲歩し償う姿勢を示す」
「憲法九条を固定化する」
「低軍備」

の三点の売国政策が必要になると考えられます。


これは今までも行われた事で、

歴史認識のコントロールは、日本に対して迫害し侵略を行っても、それは「日本人が悪の国だから」とか「元は中国の土地だから」とか言う認識から、中国に自国の正義を確信させ行動させると言う事

憲法九条の固定化は、日本が「中国が日本に軍事侵攻を掛けてきても反撃しない」と言う認識を中国側に抱かせたり

低軍備に関しては、実際に中国が日本侵攻を仕掛けた時に反撃できる能力が高いと「日本に侵攻を掛けた時、自衛隊から反撃を受けるかも?」と言う感情を抱く恐れもあるので、反撃能力を極力削ぎ落す事も重要である事から重要事項として含めました。

これ等の事は、米中を始めとする世界各国が、第二次世界大戦後に「自国に都合の良い歴史捏造」や「勝者の権利を利用しての冤罪の擦り付け」を行った結果、日本が地政学的バランシング戦略の材料として使用されてしまう様になったモノです。

且つて自国の面子の為に都合の良い様に行った情報戦略が、米中の両国にとって対立せざる得ない状況に追いやられる原因として作用されるのですから、"ぐうの音"も"文句"も言えない事でしょう。


★行ってはいけない政策
同時に行ってはいけない、または行うべきではない政策として挙げられるのが、日本国政府や政治家や公務員が沖縄から米軍を追い出す行為です。

これは既に「表向きには米中関係が衝突状態に入った」から導き出せる事です。(既に国内で反米闘争を行うべき時では無いと考えられます)

この状況で、沖縄県の県知事や公務員が今まで通り反米的な行動を行うと、日本国政府が「直轄の人員を統御できていない」、又は「沖縄を中国に譲ろうとしている」と認識され、侵略経路の提供戦略を確信されてしまいます。

そのため、このままの状況で中国の侵略を誘発させる様な政策が必要になると考えられ、それは先に述べた通り「自虐史観外交」「無防備外交」「九条死守」しかないと考えられるのです。

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以上で「米国と中国を激突させるには?」の考察を終了しようと思います。

なお当ブログで書かれている事は、ブログ主個人の見解に過ぎませんので、間違いなどが有るかも知れません。それらのリスクを前提の上で閲覧してください。

本日はココまで!!


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