信用

2018年05月07日

本日は、自衛隊の日報問題に関する、考察となります。

色々国会で問題になっており、安倍政権の支持率にも影を落とす原因と成っていますが、この自衛隊日報問題の本質はどこにあるのでしょうか?


★噂に成っている日報問題
ブログ主が読んだ限り自衛隊の日報は、真面目な日報が大部分で、例えば「どの様な任務を帯びて何処に行ったのか」とか「どれだけ人を雇って一緒に働いたか」等の復興支援に関する事や「調達した備品」「大まかな行動」「人員」「現状」等の記述が大部分と思える。

中には日報に書くためにネタ探しに情熱を傾けた、ほのぼのとした感満載の日報もあり、インターネットの方ではそちらの方が取り上げられる事もある。

基本的に、現地イラクの人達や他国の軍人の人との日常や任務に関する事が書かれているが、一民間人の視点で見た場合、この様な軍事機密かも知れない情報を表に出すのは、如何か?と思えるような情報も晒されてしまっている。最も機密ではない可能性も有るので、一概にこれらの事を批判する事は出来ない。

ただし、これ等の日報を専門かが見た場合、自衛隊の運用の能力が有る程度わかってしまい、それによって対自衛隊を想定した武力行使の為の訓練等に利用される恐れもあるのでは無いかと思える。



★日報問題の本質は何なのか?

まず第一に「自衛隊の行動に関する情報収集」に関しての利用されてしまうのでは無いかと言う事が一つ。

上記で書きましたが、これは"A"と言うトラブルが起きた時には、"B"と言う行動を取る。などの情報戦で後れを取った事を意味しているのではなかろうかと思えます。


第二に、「自衛隊の文書管理に関する意識」で、現在改竄だとか言われている事に関しての問題で、文書記述や修正に関する事が明確に決められているのか?いないのか?が分かり難く、この問題が、政局に利用される原因と成ってしまっている。

例えば、「現地で部族間の紛争が起こった」という記述と「現地の一家族内で夫婦間紛争が起こった」と言う二つの記述があったとしましょう。双方共に"紛争"と言う文字が使用されているが、前者は現地の勢力間での武力激突を意味しているが、後者では只の夫婦喧嘩である。

しかし現在の国会では、たとえ後者の夫婦げんか関係の奇術であったとしても、"紛争"と言う文字列が記述されているだけで、戦争に準ずる抗争が無かった事の証明では無いので、この"紛争"の文字列に過剰に反応し、その様な危険地帯に自衛隊を派兵するのは如何か?と言う議論に発展してしまう。

この様に
「実際現地で起きている事」と、
「現地で起きている事を隊員が認識した事」と、
「認識した事を定義に沿わない言葉で記述した事」と、
「それらの誤記述を修正した事」と、
「日本国内から伝聞で聞いた事と実際の文書を見た時の違いから生まれる誤解」と、
「その誤解から生まれる日本国内の混乱」が、
混乱に拍車をかける原因と成っている。

これは文書に使用される言葉の定義や、どの様に修正されるかのルールが法化されていないのが原因では無いかと考えることが出来、マスメディアや野党もその隙を突いて、政局利用しているため収拾のつかない事態に成ったのでは無いかと考えることが出来る・
(もしかしたらルールが有り、ブログ主がソレを知らないだけかもしれません)


第三に、「防衛省の文書管理セキュリティ意識」で、この様な軍事機密かも知れない情報が世間一般に晒されてしまっている現状が非常に危険だと思われます。

これは第一と第二の問題に波及させてしまい、結果として国政が進まない状況を作り上げてしまうと言う状況を作り上げてしまいました。文書問題では森友問題、加計問題に続き三つめの問題となってしまっており、今後も似たような事が起きて、更なる国政停滞を誘発してしまう可能性も有ります。



★日報問題の暴露は世界からどう見られるのか?

日報問題で暴露されてた情報が軍事機密に当たるかどうかは、一市民からしたら分かり兼ねるが、何気ない事でも機密に当たる情報が有る可能性が有るため、今回の問題では日本の防衛省の信用の失墜に当たる問題となった可能性すらある。

と成れば日本と同盟を結び、共に日本と轡田(クツワ)を並べるであろう米国に不信を与え、日米同盟が円滑に進まない状況や、また世界の国々に今後日本相手の同盟を組むのを躊躇わせる状況を作った事になりますので褒められた行為では無いと思います。

防衛省のみならず日本の役所は、これらの文書管理や記述に関して今まで以上に誤解が生じ難いルールを設けて、公務員だけでは無く国民に至るまで周知させる事が急務です。

本来はマスメディアも、それらの関する事を周知させるための言論活動を行わなければ成らないのに、現在は倒閣運動を熱を上げている風を装っているため期待薄です。

森友問題や加計問題での文書関連の問題は、あくまでも日本国内に納まる問題でしたが、自衛隊の文書問題に関しては、海外からの日本を見る認識が変わるかもしれない問題の一つと思われます。その点は注視して見て行かなければ成らないと思われます。

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一応今回の自衛隊日報問題に関しては、日報問題に関係ありそうな事だけを書きましたが、これ以外にも現在の内閣支持率や日本周辺諸国の状況を見た場合、これら事件の信用問題や支持率の問題を、外交でのバランシングやコントロール政策に利用しようとして、与野党が結託して作り上げた状況の可能性も考慮において物事を見た方が良いと思います。

今回の日報問題に関しては、読み手の持っている前提知識で如何様にでも妄想が膨らんでしまうので、人それぞれ千差万別な解釈や評価が出来てしまいます。

当然、当ブログで書かれている事は、ブログ主がこうに違いないと思った事を勝手に書いているだけですので、どこかに間違いが有るかもしれないと言う事を前提に読んでください。

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nh01ai33 at 08:00

2018年02月27日

今回はお金の話第二段です。
その名も「本当は怖いお金の話」です。

「お金」と言うと、現代社会においては、このお金が無ければ何も始まらないと言えるほど重要なモノです。しかしその本質については、あまり真剣に考えようとする人は居ません。

多くの人が「お金」と言うモノを誤認して、間違えた使用方法で身を滅ぼしているように思う。そのため今回は、ブログ主の考える正しいお金の使い方と稼ぎ方、悪いお金の使い方と稼ぎ方を考察しようと思う。

では、正しいお金の使い方と、悪いお金の使い方とは、具体的にどのような使い方なのだろう。

これはお金と言うモノの歴史を見れば、理解できる事と思われる。



お金の原型は「金(ゴールド)」である・・・、と言うのは嘘である。


★お金の原型とは?

お金の原型が、金であると言う誤認が広まったのは、現在の国家が発行している法定通貨である「円」や「ドル」と言った紙幣が、かつては一定量の金や銀と交換していた事や、それ以前世界中で金貨や銀貨、日本なら小判なのどの希少価値の高い貴金属が使用されたいたのが原因と思われる。

真にお金の原型と思われるモノは、古代の中東に存在した、商取引の情報を刻んだ「粘土板」であると言われている。

当時の人達は、この粘土板に「ダレ誰から何円借りた、この日までに返す」とか「Aさんからお酒を3壷分購入した。交換する形で一週間後までに木材を納入する」等の情報が刻まれており、これ等のやり取りに関わる双方が、約束事を守る事により商売が成立していた。と言う事を考えれば、この忠実に履行される情報を記した粘土板にこそが、真にお金の原型となったモノであると考えられる。


ではなぜ「金や銀」が使用され続け、お金の基になったと多くの人達が考えてしまったのだろう?


それは簡単に言えば、「商売相手を信用できなかったから」と思われる。


例えば、仲の良い10年来の友人や、お世話になった親族から、「少しお金を貸してほしい」と頼まれれば、巨額でさえなければそれを断る人は、なかなかいないだろう。

逆に、見た事も無い人がいきなりお金を貸してほしいと言われれば、懐に余裕があったとしてもお断りするだろう。


この差はいったい何なのだろう?


この差は、「近くの信用できる人」と「遠くの信用できるかどうかが分からない人」の違いである。

まあ近くに居れば信用できるとは限らないし、会った事も無いのに信用できないわけでは無い。

そこで人間が文明を築き、分業体制を布き社会を形成している事を考慮すれば、人を騙したりしたらその社会体制では生活し辛くなると、多くの人が理解できるだろう。

ならば身近で関わり合いになりながら生活している人達に関しては、運命共同体に近い存在であるため、騙したりすると自己の生活に関わるため行い辛いが、自分と関わり合いになった事の無い人に関しては、「もしかしたら自分達との約束を守らずに破っても彼らには損害がもたらされないため、約束の履行等を行わないかも知れない」と考え、粘土板や証文での約束事を行わず、希少価値のある貴金属を商取引の中間媒体にして利用したと考えられる。

その事を考慮すれば、人類の文明が各地に波及し、更に後に経済のグローバル化が進み、今まで取引をした事の無い文化文明圏の人達と商取引を行う場合には、完全な信用を見出しずらいため、どうしても希少な貴金属を使用せねば成らなかったため、結果として、それがお金の原型が「金(貴金属)である」と言う誤認に繋がったのでは無いかと考えられる。

そのため、その誤認である「貴金属に対する幻想」を取り払えば、後に残るであろう「取引の情報」と「取引情報の確実な履行」こそが、「お金の原型」で且つ、真の価値を担保する条件である事が理解できる。

そしてお金に関しての最も重要な二点である「取引の情報」と、特に「取引情報の確実な履行」を前提に、お金の正しい使い方と稼ぎ方を考察しようと思う。


★お金を使用して生きると言う事は?
人間と言う生き物がお金と言う存在を利用して生きると言う事は、どの様な事なのだろう。

まずは生きると言う事に関しては、自分の生産したサービスや商品を、他者の生産したサービスや商品と交換する事により、互いに生産できないモノを補完し合い生きて行く。

そして人間は、その生命活動の結果として、結婚、出産、子育て等の次代に子孫を残す生物としての生存戦略を立てるのである。

そしてお金とは、それら生きる上での生産活動の製品やサービスの取引の為の中間媒体として利用するモノである。

そこで重要なのは、自分が使用するお金の担保となる「取引の情報」と「取引情報の確実な履行」であり、それを履行するには、自身が生産能力を持たなければ何も始まらないのである。

つまりお金を使用して生きると言う事は、自身で「サービスや製品を生産して取引の約束を履行をする」と言う事である。


★良いお金の使い方と稼ぎ方、悪いお金の使い方と稼ぎ方は?
ではここで一番初めの話に戻ろうと思う。即ち、良いお金の使い方と稼ぎ方、悪いお金の使い方と稼ぎ方に関してである。

上記で述べた通り、お金の価値、担保となるモノは、「サービスや製品を生産して取引の約束を履行をする」と言う事で、この原則に沿ったものが、良いお金の使い方と稼ぎ方である。これを行うことが出来るのであれば、お金の価値を維持することが出来る。

では逆に悪いお金の使い方と稼ぎ方とは何なのか?

簡単だ、「サービスや製品を生産して取引の約束を履行をする」の逆である。

即ち、「サービスや製品の生産されない行為」と「約束の不履行」である。
これ等の行為で稼いだ金銭により生活する事である。


もし稼いだ金銭が真っ当な方法である「サービスや製品を生産して取引の約束を履行をする」と言う行為で稼いだお金ならば、稼いだ人は、他者の為になる行為でお金を稼げると言う事になり、今後も継続して金銭を稼ぐことが出来るだろう。

では逆に「サービスや製品の生産されない行為」や「約束の不履行」などの行為、例えば「ギャンブルで偶然大金が手に入った」とか「詐欺でお金を騙し盗れた」等の行為で金銭を手に入れたとしても、それらの行為で継続的にお金を手に入れ続ける事が可能なのかを考えてほしい。

ハッキリ言って不可能であろう。

ギャンブルや宝くじなどの運の要素が大部分を占めるモノでは、一度成功しても、二度、三度は大金を稼ぎ難いだろう。

ましてや詐欺や強盗などの犯罪行為では、行えば行うほど多くの被害者が出て、対応策も立てられ、時を追うごとに成功率も低下してゆくだろう。

これらの継続的に金銭を手に入れる事の出来ない方法での、所得取得方法で稼いだお金で生活の維持や拡大を行ったとしても、最終的に「当たる可能性の低下や犯罪に対する対応強化」で稼ぐお金が先細ったりする。そして正当な方法(労働)で所得を稼ぐ経験値の低下を誘発や、またそれら不正な方法で消費力を増やせば、所得が急減した場合の生活の維持が不可能となり、生存率が大幅に低下するのである。

これらお金と所得取得方法の双方が、「稼ぎ手の、市場に対する供給能力の調整システム」としての事実を知らない人は、お金と言うモノが、物やサービスと交換する為の中間媒体としてのみ考え、運や犯罪行為で得た金銭で消費や生命の維持を行ってしまい、最終的に破滅の道を歩む事と成る。

これが真に「悪銭身に付かず」である。


・悪い所得の例

①強盗や詐欺などの犯罪行為
犯罪行為での所得取得方法では、社会の自浄作用による口コミでの情報流布を始めとした真実の発信によりその様な行為を行いづらくなり、最終的に国家権力の介入を招くため継続して稼ぎ続けれる可能性は非常に低い。

②宝くじなどの実質上のギャンブル
決して犯罪では無いが、市場に供給能力を投じて所得を稼ぐと言う方法では無いため、運で稼いだお金で仕事もせずに、のんべんだらり暮らしていては、働く能力を失ってしまい、いざ何らかのトラブルでお金の紛失が起きたり、国家が崩壊してお金が無価値になった場合、非常に問題となる。

③株取引のキャピタルゲイン
長期にわたる投資では無い、短期の値動きを予測してのキャピタルゲイン目当ての投機は、ギャンブルと変わりが無い。プロの投資家やアナリストでも、予測に関しては、当たるも八卦当たらぬも八卦と言う状況らしいので、確率の点で言えば「ギャンブルよりはマシ」程度のモノでしかない。

④労働者を低賃金超過労働で使い潰して稼ぐ
デフレ不況の時代(今でもだが)に、この方法で自分の所得を拡大している人は居るが、実際必死で頑張っている超低賃金奴隷労働を行っている人達が、人手不足等でこの様な職場で働く必要は無いと見切りをつけられた場合、労働者に対して賃金上昇をしなければ成らなくなり、結果的に自分の所得の取り分が減る事を意味する。

労働者を奴隷労働をさせ続ける事により捻出した所得を自身の生活に加えていたのであれば、その生活は間違いなく崩壊する事だろう。


・良い所得の例

①労働
もしあなたが、市場に対して製品やサービスの供給を労働によって提供していたのであれば、紙幣の価値が落ちようとも恐れる事は無い、継続して稼ぎ続ける事により、自身の生活を安定させることが出来るだろう。

ただし注意点が有るとすれば、時代と共に求められるものが変わるため、保有している技能が労働市場に必要されなくなり、お金を稼ぐことが出来なくなる可能性も有ることだ。

②低賃金奴隷
もしあなたが、低賃金にて超過労働させられているとしたら、それはさせているモノの消費力や維持力を無理やり肩代わりしている様なモノで、決して褒められた事では無い。ただしあなたは、その職場から解き放たれた時、場合によっては低賃金超過労働させていた相手に対して浪費していた供給能力を、市分を含めた別の人に使える様になるかもしれません。

ただし、体を壊しては意味が無いので注意するように。

・悪い消費
自分に還元されない消費の事である。例えば心身に過度なストレスの掛かる株式短期投資や 暴飲暴食などがこれに当たる。(国家に例えれば戦争行為もこれに当たる)

・良い消費
自身の供給能力の拡大に繋がる投資としての消費行動の事である。例えば「良質な睡眠のとれるベットの購入」や「家族サービスを行う事により一家の絆の構築」等がこれに当たる。(ただしその瞬間は良くても、長期的に見れば失敗に繋がる可能性も有るので断言はしない)

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以上がお金に関する「良い所得と消費、悪い所得と消費」に関する考察となります。

自分で言うのもなんですが、書いている事は一般論にすぎません。ですが根元にある「お金と取得方法の相互関係が、稼ぎ手の市場に対する供給能力の調整システム」と言う事にまで触れる人が少ないので、今回の記事を書かせていただきました。

当然いつも通りこれらの考察は、ブログ主の主観で書いているだけですので、それを前提の上で読んでください。

本日は以上!


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