地方格差

2018年06月27日

今回は、地上波ではネガティブ印象が殆どないのに、ネットではネガティブキャンペーンに晒される小池都政に関しての考察になります。

小池都政と言えば、前都知事の舛添要一氏のどうでも良い様な"せこいアホ政治"の批判で勇退後に、都民から絶賛されて誕生したはずの都知事なのですが、都知事になって以降「まともな政策を行っているかどうかの疑問が出る様な事ばかりを行っている」とネット上では言われており、御世辞にもネット上での評価が高いとは言えません。

なんか学歴詐称問題も出てきていますし。(これは関係ないか……)

何故この様な事になったのでしょうか?

小池都知事が批判に晒されている最大の要因が、問題には成らないはずの問題を、あたかも重要な事件の様にぶち上げて問題化して、更にその問題の終結ビジョンを一切提示していない為、全てが混乱させるだけ混乱させただけに終始した事が原因と思われます。

あれだけ大問題の様に提示した「豊洲移転問題」も既に有耶無耶になった感が有ります。これだけ問題には成りそうに無い事を問題化し、事態をのっぴきならない状況にする事にり日本中を巻き込んだ都知事は、初めてかも知れません。(歴史を調べたわけでは無いので断言はしませんが……)

また小池都知事の言っている用語に関して、「外来語を使い過ぎて、イメージ的に知性派っぽく見せようとしているのに、人を来馬鹿にしている様に見える」のも一部の人達にマイナスイメージを植え付ける原因にもなっているようです。

特にアウフヘーベン等の用語を利用して何を言いたいのかが分からないと言った意見が多くあります。

一応、小池都知事の行った業績を見た場合、

①豊洲移転問題で話がまとまっていたにもかかわらず「豊洲移転派」と「築地市場派」に再分裂させ、更には「豊洲築地両方とも利用する派」まで生み出して、完全にグダグダ状態に成りました。

②都議会で決定した豊洲移転を、権限が無いにも関わらず勝手に中止し都民に損害を与えた事に関しての違法行為に関しての裁判問題。

③同じく豊洲移転問題により発生した、工期の遅れによる東京五輪への影響と、予測される都民への損害の問題。

豊洲移転問題からあらゆる問題が連鎖的に発生して、東京に大混乱をもたらす事が想定されている様で、今後どのように成るかが注視されています。

もっともこれだけの大問題を起こし都民に損害を出す可能性を増大させているにも拘らず、もしかしたら日本に良い結果がもたらされる可能性(あくまでも可能性)が有るので、笑い話で済むかもしれません。これのに関しては一方的に小池都知事を非難するのもフェアでは無いので、以下で説明させてもらいます。

では何を持って「良い結果がもたらされるかも知れない」と言う理屈に行きつくのかと言うと、まさに小池都知事の言っている"アウフヘーベン"の考えを基にした思考である。


★アウフヘーベンとは……
アウフヘーベンとは、日本語では「止揚」という言葉に訳す事ができる。

ウィキで確認する限りでは、

①存在する「モノ」「事象」としては否定するが、より高い段階で生かすこと
②矛盾する要素を対立過程を通じて発展的に統一すること

とあるが、意味が分からない人が大部分だと思われる。

ハッキリ言うがブログ主自身が完全に理解しているか不安に成るが、恐らくは「とある"モノor事象or状態"に関して、現時点での「"目的"や"やり方"」では生かせないので、生かす事の出来る将来まで取っておくか、まったく別の目的に対して投入する素材として利用する事により別の効果を誘発させる」と言う意味では無いかと考えることが出来る。


・ブログ主なりの例を持ち出すと、

日本の政治で野党と与党の政治抗争が、どうでも良いモリカケ問題で停滞し、安倍内閣の支持率に影響しているという状態が存在している。

日本国内の政党間の政争に嫌気がさして益々国民の政治に対する関心が少なくなると言う現象が置き、民主主義国家の内政の観点から見たらマイナスにしか成らない状態に成っている。

しかしここでアウフヘーベンの考えを持ち出し、国内政治の観点からは、政治を停滞させるだけのマイナス要素にしか成らないが、外交に視点を移した場合どうなるのか?

そこに当ブログで述べている「日本が周辺大国に対して、他の大国への侵略経路を提供できる国である。と言う前提の下で、どの政党が、もしくはどの政治家の政権が成立するかで、各大国が他の大国に対して有利な外交をどれだけ展開できるかが決まる」と言う観点を取りえれた場合、冤罪や偏向報道で政権支持率が乱下降している様に見える現状を提示すること自体が、周辺国への日本からの「政権が代わってオタクらの外交が混乱するかもしれないよ。口では言わないけど日本の意向を汲み取って忖度してね」と言う間接的外交メッセージとして利用し、日本の国益に直結させる事が可能となる。

これが、アウフヘーベンを取り入れた「どうでも良いグダグダ政治の利用の仕方」と成ります。


★小池東京都知事の都政をアウフヘーベンで考察する

ブログ主には、これこそ正にアウフヘーベン的な考えが必要だと思えます。

小池都政は、小池百合子都知事が都知事選挙の時に、自分の支持率を上げるために都合の良い事ばかりを勝手に行い、その後の既に決まっていた都政を混乱させる事により、多くの人から批判され政治停滞を招いている事が問題視されています。

「海産物及び青果の取引市場の混乱」や「交通インフラの工期遅れ誘発の混乱」や「自身の勝手な判断でぶち上げた耳に心地の良い法案による混乱」等が存在しますが、この様な事をされれば東京五輪にも悪影響をもたらしますし、もしかしたら東京が住みにくい都市になってしまうかもしれません。

つまり東京の都市としてのブランドの低下の問題に繋がる可能性が有ると言う事です。

市場を滅茶苦茶にし、交通を滅茶苦茶にし、法案で暮らし難くし、東京が住みにくい都市になる事の何処にアウフヘーベンの考えを介入させる余地が有るのかと言うと、まさに住み難くなると言う点である。

★東京の問題点、地方の問題点

アウフヘーベンの考えを持ち出すに至り、重要なのが東京と地方との格差問題です。日本人なら誰もが知っている事とは思いますが、現在日本は人口や産業が首都東京への一極集中と言う大問題が有り、地方の疲弊が限界にまで来ています。

何故この様な事が起こっているのかと言うと、東京が住みやす過ぎて、仕事も多いため、地方の若者が東京に集中しているからです。

もっとも最近は地方でも雇用状況が改善している処が有るようですが、決定的な材料が足りない状況です。


と・・・、ここまで書けば分かりますよね!

そう! 逆を言えば東京圏が住み難い、生活し辛い所に成れば、東京への一極集中が改善する可能性も有ると言う事です。

つまり小池都知事が、東京都政で愚政を行い、東京を住み難い都市に、仕事のし難い自治体すればするほど、地方の人が東京に住み難いと考え、一極集中が収まり人口問題が解決する可能性が出てくるのです。

この考え方は「地方人口の都市圏への集中を途切れさせるだけでは無く、東京の人を地方に送る呼び水となり、東京の高付加価値産業の企業が地方に移転させ、地方の産業を活性化させる可能性も有る」と言う事なのです。

この様な小池都知事が東京の都政で愚政を行うと言う行為に関しては、日本の都市圏と地方と人口問題と産業問題を解決する可能性に繋がると言う、アウフヘーベンの的な考えで解釈する事も可能なのです。

ですので批判の多い小池都知事の都政を、ただ都政と言う観点のみで切り取るのでは無く、より大きい日本全体の人口と産業の流動性を活性化させる政策と言う事も視野に置いた見方も持った方が良いと思われます。


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以上が小池都知事の批判の多い、見当はずれのワンマン都政に関する、アウフヘーベン的な視点での考察となります。

当然ここに書いた事は、ブログ主個人の「そうなるかもしれない」と言う妄想を書きなぐっただけですので、そうならない可能性も有ると言う事を前提の上で読んでください。

本日は以上となります。

関連リンク
政党の役割、政治家の役割


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