地球温暖化

2018年09月24日

本日は、地球の寒冷化に関するブログ主なりの考察となります。ただしブログ主は自然環境に関する専門家では有りませんので、間違いが有るかも知れないと言うのを前提の上で閲覧ください。


現在の国際上の問題として、温室効果ガスによる地球の温暖化が叫ばれています。

しかしブログ主は、地球温暖化では無く、地球は寒冷化していると見なしています。


現在の地球温暖化の議論は、地球寒冷化の過程で幾つもの不確定要素の混入により、気象が今までとは違う循環を描いている為、巻き起こった議論であると思っています。

つまり「温室効果ガスによる短期的な気温の上昇によって、あたかもその一事により地球が温暖化していると見なすのは、間違いでは無いのか?」と言う事がブログ主の言いたい事です。

では何故地球は寒冷化しているのかと言うと、地球規模の熱や冷気の循環に原因が有るからだと考えられます。

これは、地殻変動による大陸の位置や山脈の位置の変動が、海流や気流の流れを左右させ、極点や高地の肌寒い地域の"冷えたマイナスエネルギー"を地球全体に循環させ、世界全体を平均的に寒冷化させているのでは無いかと言う考えです。実際、幾人もの学者の方々も地球温暖化問題の議論が出てくる前は、その様な価値観の下で今後の地球環境を議論していました。(ブログ主は詳しい論文等は見ていません)


ブログ主自身、この考え方を前提に考察したことが下記の様になります。


★南北アメリカ大陸結合とユーラシアアフリカ大陸合体に見る寒冷化の一考察
現在の地球での大気の環境形成は、海や大気の流れにおける熱の循環の影響を受けて形成されています。

地球の長い歴史を見れば、隕石の衝突による寒冷化や海中のメタンの大気放出による極度の酸欠による絶滅などもありますが、基本的には、寒冷化や温暖化と言いう自然現象は、寒冷な極地と温暖な地域(赤道)を繋ぐ海流や気流の繋がりによって偶然操作されるものです。

そのため温暖化と寒冷化を論ずるに当たり、今までつながっていなかった地域が世界とつながると言う事がどれ程重要な事なのかを考察しなければ成りません。

ここで重要なのが、極地と超高度の世界です。


「極地」とは、北極と南極の事で、赤道から遠い、日照時間が他の地域と比べ極端に少ない地域です。もう一つの「高高度の世界」とは、遥か空の高みにある地表から離れた世界の事です。双方共に非常に寒冷な気候の領域であると言う事を、現在の我々も理解している筈です。

この二つの世界は、大陸の位置や山脈の位置で、時には"地上の環境"からは隔絶された状態に成る事が有ります。


①山脈の寒冷効果で大気が冷やされる
例えば、地上から高高度(8km~以降のジェット気流の有ると空域)は、非常に肌寒く寒冷な空域です。そこに地上から空気が流れ込むと、流れ込んだ大気の量だけ地上に向けて高高度の肌寒い大気が押し出される事になり、当然そうなれば、地表の温かい大気も上空から流れてくる冷たい大気と混ざり、適度に冷やされる事になります。

ココで地表から高高度に流れる大気の量が増えた場合は、当然高高度から地表に押し出される寒冷な大気の量も増え、地表もより冷やされる事になります。

この論理で重要なのが地表の形状です。地上の温かい大気が高高度に流れる道が有ればより多くの大気の循環が地表と高高度の間で行われると言う事で、この循環に寄与している地理的な要素が山脈に有ると考えれます。

山脈や高地の高さが高ければ高い程、地球の自転で作られる大気の流れが山脈にぶつかって高高度に流れる大気の流れが強くなる事を意味し、地表の暖められた大気が高高度に流れる量が増加する事になります。(多分)


②海流の極地への流れで海が冷やされる
もう一つ重要なのが大陸の形状から形成される海流の流れです。先ほど極地が他の地域より寒冷なのは取り上げましたが、この極地付近の凍り付く海域に海流が流れ込む事により、極地での寒冷なエネルギーが海流に乗って世界全体に流れる事になるのです。

そこで重要になるのが、大陸の形状で、この大陸の形状が南北に長い形をして居た場合、海流の流れが東西では無く、陸地に沿って極地の海域に流れ込む事になります。

代表的な例が、「南北アメリカ大陸東部」と「ユーラシアアフリカ西部」に存在している大西洋です。東西を縦長な陸地に挟まれたせいで、それ以上東西に海流が流れにくい状況を作り出してしまい、赤道付近で暖められたメキシコ湾流が地球の自転によって西に向かうのでは無く、南北アメリカ大陸に阻まれ東に向かう流れが作られてしまい、大西洋を横断しヨーロッパ近辺を経由し、遂には北極海に流れ込む海流の流れが作られてしまっています。

北極海近辺に流れ込んだ暖流は、寒冷な北極海の海水と熱交換され冷たい海流となり深海に潜り、そのまま深海を進みながらインド洋西部や太平洋北部から沸き上がり、世界中の海を循環していると言われています。

この海流の循環により、赤道に近い海域でも適度に水温が冷やされる事になり、その地域の限定的な寒冷化に寄与していると考えられます。


③極地の大陸
更にもう一つ付け加えさせてもらえば、極地にある大陸の問題で、この寒冷な地域になるであろう海域に陸地がある場合、その地は年中通して℃マイナス以下の地域であるため常に雪が降り積もり解けずに残り続ける事になります。

そこに大気や海流が当たる事により、その大気や海流を通して世界中に寒冷な大気や海流が流れ込む事になると言う事に成ります。

例えるなら「暖かい部屋に巨大な氷の塊を一つ置くだけと、その氷の塊に送風機の風を当てて部屋全体に冷気を循環させるのと、どちらが温かい部屋を冷やす事が出来ますか?」と問えば、後者の方が選り部屋全体を冷やす事が可能、と考える事が出来るのでは無いでしょうか。

これが南極大陸の地球寒冷化における問題と言えるのです。

仮に南極大陸のある領海に北極海の様な大量の流氷を浮かべたとしても、大半は海中に水没し海水の熱交換力の前に溶けて無くなってしまうと思われます。そうなった場合、短期的に海水温が低下するとしても中期的に気温は元に戻ってしまうのでは無いでしょうか?

最も、そうなれば地球の寒冷化も緩和されるかもしれませんが・・・

※注意:念のために言っておきますが、ブログ主はスーパーコンピュータ並みの計算能力を持っているわけでは無いので、実際の海流循環や気流循環がどの様に影響しているのかの計算は出来ていませんので、それを前提の上で読んでください。


★短期的な異常気象は、一定時期が過ぎると安定する?
基本的に現在の地球上の大陸や山脈の位置や海流と気流の循環から中長期的には、地球の気候は寒冷化に向かいつつあると考えられるとブログ主は思っています。

しかしそれと短期的な異常気象はまた別の問題と考えられます。

例えば火山活動が活発に成って噴火に巻き上げられた塵の影響で寒冷化する。

温室効果ガスによる一時的な温暖化。

等が起こっても大陸の位置や山脈の位置によるエネルギーの循環構造が変わらない限り、エントロピー増大の法則で、海流や気流の行き渡る地域への熱交換が限界に達し、平均化される事でそれ以上の温暖化や寒冷化が進まないのでは無いかと考えられます。

無論、海流や気流の変化で今まで届いていなかった地域にまで海流や気流が届いたりした場合、今まで以上に寒冷化が進んだりしますし。今まで海流や気流が届いていた位置に、それらの流れが届かなくなり、その地の熱エネルギー(冷気も)との熱交換が促進されたり行われ無くなった場合、温暖化に変化する事も有ると思われます。


つまり地球を覆う強大な循環が第一に有り、その流れを構成しているモノが、他陸の大きさや位置だったり、山脈の位置だったり、それらの位置関係によって構成される海流や気流の循環構造を形成しています。(地球内部のマントルの活動も同じです)

副次的な要素として、火山の噴火だったり、二酸化炭素を始めとして温室効果ガスの排出であったりと言ったモノが有るのだと考えられます。

そして副次的な要素では、全体の循環構造に水を差す事は出来るかもしれませんが、水の流れを変える事は出来ないのでは無いかと考える事が出来るのです。

ただし温室効果ガスに関しては、このまま化石燃料を使い続けると継続的に放出され続ける事になりますので、短期的な問題では終わらないかも知れません。


★地球温暖化対策は寒冷化対策である

現在世界各国の行っている温室効果ガス排出抑制や省力化の試みは、基本的には温暖化対策と言うよりも寒冷化対応対策であると考える事が出来ます。

何故ならば、地球全体が今までより寒冷化し生物が生きるに厳しい環境になった場合、人が生きるためにエネルギーをより効率的に使用しなければ、エネルギー輸入国では生活し辛い事になるからです。

生物と言う存在は、基本的に熱エネルギーが無ければ生きて行けません。特に文明を築き外部からエネルギー輸入をしている人間と国家は「エネルギーを確保できるか?効率的に扱えるか?」と言う事は、命題とさえ言えるからです。


★温室効果ガスの影響

前述の事を前提にした場合、現在の国際環境や地球環境を考慮した場合、温暖化対策をしなくても良いのかと言うと、そう言う訳では有りません。

温室効果ガスが短期的にでも大気中に散布されると、地表が暖められると言う事は事実なため、放置し続けると短期的に気温が上昇してしまいます。当然そうなれば、海水温も上昇し蒸発する水分も増え、そうなれば降雨量や降雪量にも影響しますし、日照環境も変わるかも知れません。

現在地球全体で起きている、異常気象と言われる事はそれが原因なのでは無いかとブログ主は考えています。

もしこれが事実なら、都市ではヒートアイランド現象と合わせて豪雨による水害が増えたり、日照りが長く続いたり、豪雪被害が多くなったりと言った現象が今より多く起きるかもしれません。これは短期的な温暖化による大気中の水分量の増加するのですから水分関係の災害が増加るのは当然と言えます。

また以前どこかでも書きましたが、南極大陸や山岳地帯、特にヒマラヤ山脈やロッキー山脈などの地域で降雪量が増えれば、海中の水分が氷河や氷床と言うモノに姿を変えます。その様にして海水が減れば、陸地の面積が増える可能性も出てくるかもしれません。(そうなれば完全に氷河期と言う事になります)

そのため温室効果ガス、イコール長期的な地球温暖化と言う考えは、少しばかり疑った方が良いかもしれません。

もし温室効果ガスを何とかしたのであれば、ガスの抑制も必要ですが、むしろ二酸化炭素を吸い取り酸素に換える光合成活動を行う植物の大量植樹を大々的に行うべきだと考えられます。これによって二酸化炭素の濃度を減らし酸素の量を増やす事に繋がり、「酸素⇔二酸化炭素」の循環が確立されるからです。

もともと石炭や石油は古代の植物やプランクトンと言われています。ならばその内に閉じ込められている二酸化炭素は、植物やプランクトンを拡大再生する事に使用するのがベストな事と考えられます。そうすれば自然界の均衡を取る事にも繋がりますし、現在排出されている二酸化炭素も、植物やプランクトンの内に封じ込める事が出来ると考えれらるからです。


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この様に考えると、今まで大気や海流が、届かなかった地に届く様になる事、またかつて封じていたモノ(温室効果ガス)を再び解き放つ事により自然環境が激変すると言うこの構図は、経済に当てはめると、正に冷戦時の限定貿易からグローバリゼーションへと進み、世界が一体化し始めた事に重なります。

グローバリゼーションは正に、人類社会が均等に成る事により、経済的な富の均一化(エントロピー増大の法則)が行われ、逆に国際情勢を混乱を陥れた人類の愚を見ている様な気がします。

なお今回考察した大陸の形状による海流や気流の影響による地表の寒冷化に関しては、以前見た記憶が有るのですが、今回はそこにブログ主なりのエッセンスを投じて見ました。ただし基になった情報は、ネットで検索しても、そのページが見つけれませんでした。(多分どこかの偉い学者さんも同じような考察をより詳しくしていると思いますので、詳しくはそちらを見た方が良いと思います)

あと五億年前の古生代から新生代・新第三紀≪中新世・鮮新世≫(2300万年前~260万年前)が始まる前まで、南北の極地が氷床に覆われても、他陸が結合し海流が極地の海に流れ込まざるを得ない地形が形成されていない事も重要な事ですね。そのため新生代・新第三紀と言う時代は、パナマ地峡が出来たり、ヒマラヤ山脈が出来たりと、正に地球環境が寒冷化に進む地形的な要素が整えられた時代であったと言えるのでは無いでしょうか?(恐竜の繁栄していた白亜紀などは、海流が東西にしか流れない様な大陸の位置関係だったみたいで、当時の地球環境の温暖化加減が思い知らされます。現代人として絶対その様なところに住みたくありませんね)

逆に我々人類は、その寒冷化の進む世界に適応し繁栄する事に成功した生物であるとも言えます。

以上を持って記事を終わらせますが、何度も書いている通り、当ブログで書かれている事は、ネットで取り入れた情報を、ブログ主の主観で組み合わせた考察にすぎませんので、どこか間違いが有るかも知れません。それを前提の上で読んでください。

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2018年07月24日


今回は前々回述べた通り「地政学で考察する地球温暖化対策」に関しての記事となります。

本来は前回(昨日)に上げる予定でしたが、例のコメント入力フォームの削除の告知と対応に時間を取られたため一日遅れてしまいました。申し訳ございません。

関連の考察記事


★地球温暖化の情報を地政学戦略から考える

温室効果ガスによる地球温暖化の情報が本格的に世に知れ渡り始めたのは、1980年代後半からで、この頃は米ソ冷戦が最終局面に突入していた頃です。

実際二酸化炭素の温室効果ガスとしての効果は、金星を調べた事で発覚したと言われています。正直なところ地球で同じ事になるかどうかが自然環境的に成立するかが分かりませんでしたが、とりあえず各国共に米国発の温室効果ガスによる地球温暖化を信用し、その対策に取り組む事になりました。

ブログ主は、米国発の情報と言う事に関して不信を抱いており、これば米国の戦略では無いかと疑っています。

そして、米国だけでは無く日本や他の先進国もそれとは違う理由により、この米国の戦略に乗ったのでは無いかと思われます。


★何故、地球温暖化情報が世界に広がったのか?
何故二酸化炭素を含む温室効果ガスが問題視されるようになったのかを、当時の国際情勢から考察してみる。重要視しなければ成らない事は、「国家間のパワーバランス」「国家の産業」「基軸通貨の価値の担保」の三点となります。

①米国が地球温化情報を広めた理由
米国が地球温暖化を広めた理由は、その最大のモノは、冷戦末期のソビエト連邦への対応が考えられます。当時ソビエトは、米国の圧倒的な軍拡競争に耐え切れずに疲弊していました。

ですが、ですがやはり大国で原油を始めとする地下資源を採掘し、それらの資源を売る事により、対米を見据えた第三国への影響力拡大行おうとしていました。ですがそこで米国をはじめとする西側先進国で、温室効果ガスによる地球温暖化問題が提起され、その対策として西側諸国は原発の導入を加速させ始めました。

この西側諸国のエネルギー政策のせいで、原油を始めとするエネルギー価格が思う様に値上がりせずに、資金調達が出来なくなったソビエトは、奮闘むなしく崩壊してしまったのです。

幸い現時点でのロシアは各国にエネルギーを売る事により外貨を稼ぐ事が出来ているようですが、1980年代後半から1990年にかけてまで西側諸国は原発を大々的に導入し始め、また世界屈指のエネルギー輸入国であった日本が、バブル崩壊による貿易額の減少と原発導入を同時に行った事により、世界各国のエネルギー需要が一変すると言う事件も有りました。

そのため地球温暖化対策自体が、対ソ戦略を見据えて行った、米国をはじめとする西側諸国の戦略である可能性も有ると考える事も出来るのです。


②米国によるライバル国の蹴落とし
そして米国のもう一つの思惑が、同じ西側諸国のライバル国の蹴落としにあるのでは無いでしょうか?

本来石油を始めとするエネルギー資源は、現代文明を発展させるに当たり非常に重要な要素なのです。それらの消費エネルギーを減らし、コスト的に見合わない原発を量産させる事により、"1エネルギー"当たりの生産コストを上昇させる事により、日本やドイツの生産効率の低下を誘発させる事も可能となります。

最もこれらの戦略を企図して行っていたとしても、日独を始めとする先進工業国は、様々なコスト削減を行い対応してしまったようです。むしろエネルギーの多様化を促進させてしまい、ドルにペッグされた原油価格の下落を誘発するリスクを増大させたため、マイナス面も多い戦略であったと言えるでしょう。

またこれらのエネルギー需要の多様化は、相対的に原油の価値の下落と資源国の不安定化を誘発させてしまい、米国に「ドルの価値を守るための資源国への紛争介入」を行わざる得ない状況をもたらしました。

また米国自体も資源国への紛争介入(中東情勢)を中途半端に行う事により、「原油の価値」と「ドルの価値」をパランシングさせると言う、米国の通貨戦略を編み出す要因ともなりました。(毎回中東で紛争が起こるとエネルギー需要の不安から原油の高騰に繋がります。原油の価値が上昇すれば、原油引換券としてのドルの価値も安定します)


③日本の対応「対外依存率低下」と「資源国の統制のため」の情報操作
米国が地球温暖化の情報を流布する必要は分かりますが、日本は何ゆえその様な情報操作に関わる必要が有るのでしょうか?

米国の犬だからでしょうか?

違います、地政学的に見た場合、日本にも十分これら地球温暖化の情報を利用する理由が有ります。

まず第一に、グローバリゼーションの始まりつつある世界でのエネルギー政策と言う点で、米国が日本を含む他の先進国の足を引っ張るためにこの様な情報を流さなくても、先の大戦(太平洋戦争)で外国の頼る事の危険性を良く知るであろう日本では、「特定の国に対して資源を依存する様な事は危険すぎる」と言う認識の下で、これらの政策を行っていたと考えられます。

ですので「エネルギーを輸出する国々への依存度の多様化」と言いう観点や、「依存率そのものを低くする省エネ化」と言う観点から見た場合、国内を不況にして消費エネルギー量を減らし同時に原油等の輸入を少なくする事が、生存戦略として意味を持つ事になります。そのために地球温暖化対策が利用されてと見る事も出来るのです。


この考えに異論を唱える人は居ると思います。何故ならば現在の日本は原油を含むエネルギーの大部分を中東地域からの輸入に頼っており、その状況は冷戦期から変わっていないからです。これではエネルギーの対外依存を減らすような政策をしているとは思えなくて当然です。

そこで第二の理由である「資源国の資源価格を日本のエネルギー需要により統制する」と言う戦略を提示させていただきます。

日本は世界一省力化が進んだ国の一つで、それは冷戦頃から変わりませんが、本格的に省力化が進んだのは冷戦以降と思われます。これは技術とか言う以前に不況だからと言う理由が強いです。

冷戦以降のバブル崩壊による不況により、エネルギー需要が落ち込んだ日本は原発の建設を加速させ、原油だけに頼らない対外エネルギー依存体制を構築しました。当然その様な事を行えば、日本にジャパンプレミアとも言える高額で原油を始めとする資源を購入してもらっていた資源国は経済的な苦境に立たされてしまいす。

恐らく冷戦以後の中東情勢が安定しなかった理由の一つとして、資源を購入してくれる日本の金払い問題が上げられるのでは無いかと思われます。日本が調子に乗っていたバブル経済期とは一変して、資源を購入を制限し始めたのですから、いかに省エネ経済を構築していたとはいえ金満国家からのマネーの流入が先細れば、資源国にはつらい状況と言えるでしょう。(日本が世界から資金の撤収を行えば、関連国の経済を停滞させる事が出来、それらの国のエネルギー消費力も奪う事が可能となります)

そして資源国の特に原油の価格に影響を与える事が出来ると言う事は、原油引換券であるドルの価値を操作する事も出来ると言う事なのです。1990年代の日本は、これらのエネルギー政策に加えて、時の首相が『米国債を売り払いたい誘惑に駆られて事がある』等の発言を行い、米国ドルの価値を操作する様な事を度々行っています。

この様な事を行われたのならば、米国としては「基軸通貨としてのドルの価値」を守るためにドルの価値を担保してくれる存在を守る行動を取らざるを得なくなります。

その様に考えた場合、日本の地球温暖化対策によるエネルギー需要の操作が、石油の価値を自国の都合の良い様に維持しなければ成らない米国を中東情勢に引きずり込む要因として働き、経済的にも財政的にも多大な失血を強いる戦略として機能したと考える事も可能となるのです。そして当時の日本国政府がそれらの事を意図して行わなかったと言う確証はどこにもありません。

その後、中東情勢に引きずり込まれている米国をしり目に、日本は中国相手の最大の投資国として返り咲きました。中国を大国化させ、歴史問題をクローズアップさせる事により、中国を日本に敵対的な国に仕立て上げ、地政学的な安全保障として日本を守らなければ成らない米国に、侵略経路の提供と言う形で負担を押し付け、米中対立でのバランサーと成る事が出来ました。

中東はそれらの戦略を行う為の時間稼ぎの出汁として利用されたと考える事も出来ます。


★現在の日本のエネルギー政策
これは以前にも少しばかり記事にしましたが、現在の日本の「国民から非難の多いエネルギー政策」も意味が有って行っていると予測する事が出来ます。

日本は資源を輸入しなければ成らない先進国としては、世界屈指に金払いの良い国と言えます。その国が現在、長年稼働させて来た原発を停止して、ジャパンプレミアムと言われるほどの大金をはたき資源国からエネルギーを購入しているのですから、資源国に影響が出ない訳が有りません。

そして現在、2007年頃から起こった世界的な金融危機の後、中東諸国には不安定になった先進国諸国から莫大なマネーが流れ込んで超好景気になりましたが、その好景気は一瞬のモノで脆くも崩壊してしまいました。中東諸国は大混乱に陥りました。

日本は再び中東諸国から高値でエネルギーを購入しています。もし日本がこれらのエネルギー購入を絞った場合、中東諸国が再び混乱する恐れがあります。そうなったら米国が中東に再度深入りしなくては成らない状況と成るかも知れません。

米国が中東情勢に必要以上に足を取られると言う事は、極東アジア情勢に、即ち日中の対立問題にまで、リソースを割けない状況となるリスクが上昇すると言う事です。

その様な地政学的な観点から「エネルギー需要」「資源(原油)」「ドル」「米軍のリソース」を総合的に見た場合、現在の日本のエネルギー政策も、まんざらおかしな事をしているわけでは無いと言う事が分かる筈です。

今後日本が中東からの資源輸入を減らすときは、中東で混乱が起こってくれた方が良い時か、日本以外の国が中東を支える事が出来る様になった時と思われます。

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以上で全二回に渡る地球温暖化問題に関しての一考察となります。

当ブログでは何度も書いていますが、このブログで書かれている事は、ブログ主の個人の見解を書いたものにすぎません。間違いが有るのを前提の上でお読みください。(文才も無いうえに誤字脱字も有るよ♪)

本日はココまで!!

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2018年07月21日

本日のお題は「地球温暖化の疑問」と銘打ちまして、世間に流布されている地球温暖化問題に関してブログ主が抱いた疑問を考察して行こうと言う記事となります。

まず知らない人は殆どいないとは思いますが、「地球温暖化問題」とは、何なのでしょうか?

ソレは、人類が産業革命を実現させ、文明を大量生産大量消費社会にし、それに伴った化石燃料の大量消費により起こった、文明の側面に当たる問題だと言われています。

「化石燃料を大量に使うと、化石燃料の内部に保存されていた"二酸化炭素"やメタンなどの温室効果ガスが放出され、それらの濃度が一定以上に達すると、地球の温暖化(気温の上昇に伴う自然環境の変化)が起こる」と言う事らしいです。

二酸化炭素が大気中に一定以上の濃度で存在した場合、太陽からの熱を地球内部から地球圏外に逃がさない現象を誘発させてしまい、熱がこもる事により気温の上昇が起こり、地球温暖化となるらしいです。

詳しい事はそれ以上分かりませんが、これは1970年代に金星の大気を調べたところ、二酸化炭素による温室効果が確認された事による問題の発覚のようです。その後の1980年代後半からは、本格的に温室効果ガスの削減を行う事が世界レベルで始まりました。

しかし近年に入り、この地球温暖化現象の有無を疑問視する声が大きくなり始まました。

「温暖化が叫ばれ始めて以降の気温が、地球全体で見た場合、実はそれ程上昇していない事が発覚」
「昔の気温系の精度が良くなく誤差が有り、本当に温暖化が進行しているかに疑問」
「ヒートアイランド現象(コンクリートジャングルによる都市部での温暖化)と地球全体温暖化を誤認しているのでは?」

等々の様々な事が指摘があり、地球温暖化自体が疑問視されている状況と成りつつあります。


ですがソレでも地球温暖化とも思える弊害がいくつか確認されている事も事実です。
代表的なモノは「海面の上昇」や「降水量の増加」等が上げられます。

より大きな視点で歴史を見た場合、1000年前頃から100年前頃まで小氷期と言うミニ氷河期とも言える時代が有った事や、それ以前はある程度温暖な時代が有った事を考慮すると、「現在の地球温暖化は人間の手によるものでは無く、ただの自然現象である」見なす事も可能です。

また更に大きな視点で地球の気象変動を見た場合、現在の時代は、「恐竜の時代より寒冷化している」と見る事も出来ます。実際地球温暖化が問題視される一昔前には、地球寒冷化の方が問題視されていたぐらいです。

以上の事から地球温暖化現象に関しては、人によって様々な意見が提示されている問題である事は確かなようです。

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★地球温暖化の問題点と言われている事

①極点の海氷の融解
地球温暖化現象における問題点の代表なモノが、この海氷の融解による海面の上昇と、それによる陸地沿岸部の水没です。特に危機的問題と思っているのが、標高の低い国土を有した島国で、必要以上に海面が上昇した場合、自国が海面下に水没し、国土が無くなってしまうと言う恐れを抱いているようです。

最もこの沿岸部の低地国土の沈没に関しては、少しばかり疑問が有ります、そもそも極点に存在している海氷の融解と言っても、海氷の大部分は海の中に存在しており、それら海面下の氷塊が解けて海洋に溶け込んだとしても、質量的に水量の上昇は限定的と思えるからです。

氷山の一角と言う言葉あるほど海に浮かぶ氷山は、その大部分が海面下に隠れており、既に海面上昇に貢献している状況であると考える事が出来、溶けたからと言って海の質量自体が爆発的に上昇するとは思えません。

海面の上昇と言うのであれば、水は温度が上がれば質量が膨張するので、地球全体の海洋の温度が上昇した場合、海面が膨張し、その膨張した水分量を許容できない様な低地が海面下に没するという説の方に理が有ります。

これならば水害の増加等により、小さな島国の国土が削られて、国土が無くなる可能性が高くなる。と言う言い分に信憑性が出てきます。

しかしこの説には、問題が有ります。北極の海氷が縮小しているのは確かなのですが、逆に南極全体を覆っている氷塊の量は、むしろ増えているという研究結果が出たためです。

それだけでは無く、ヨーロッパのアルプス山脈において氷河の量が少なくなっている事は、有名なのですが、アジアのヒマラヤ山脈においては逆に氷河の量が増えているという観測結果が出てきており、「地域によって温暖化や寒冷化の度合いが違うのではないか?」と言う事を言う人も出始めているようです。

最もブログ主は、次に挙げる事が原因で、一部の地域での氷河の拡大が行われているのでは無いかと考えています。


②気温の上昇
地球温暖化現象における重要な要点が、二酸化炭素やメタンを放出する事により、太陽から届く熱を地球外に反射放出にする大気に膜を作り、熱を溜め込む事により温暖化を進ませると言う点です。

これは金星の大気成分を分析する事により発覚したと言われていますが、本当の処がどうなのかは分かりません。(ブログ主には金星が地球より太陽に近いのが原因では無いのか?と思う事が有りますが、よくは分かりません・・・)

最も近年の温暖化が温室効果ガスによるものなのか、都会のコンクリートジャングルによる熱の貯め込みと夜間の放射熱によるものなのかの判断がつきません。確かに昔に比べて気温が上昇したような気がしないでも有りませんが、マスメディアが頻りに異常気象を騒ぎ立てるため、印象が刷り込まれているだけの可能性も有ります。(とは言え昔に比べると明らかに暑くなってるよね・・・)


③大気中の水分量の増加による水害の増加
近年水害が増えているのは、先ほどの気温上昇が原因では無いかと思う事も有ります。地球全体の気温が上昇した場合、当然海水の気温も上昇する事を意味しており、水の温度が上昇した場合、気化して大気の水分密度を増やす効果が予測されます。

そうなれば一定の高度にまで到達すれば雨や雪になり地表に降り注ぐ確立と量が増加します。近年での降雨量と降雪量の増加は、それが原因なのでは無いかと予想しています。

この大気中の水分量の増加による降雨量や降雪量の増加が、先ほど言ったヒマラヤ山脈や南極での降雪量の増加に繋がっている可能性が有ります。


そして此処に来てもう一つの疑問が沸きます。

北極海や一定以上に低い山脈地帯での氷河が解けたとしても、南極大陸や一定以上の寒冷な高地で形成される氷床の量は増えてしまうので、海面の上昇は起こらないのでは無いかと言う疑問です。

ヨーロッパのアルプス山脈の氷河が解けるのは、温室効果ガスによる温暖化が原因なのかどうかは分かりませんが、溶けている事は確実のようで、これは純粋に寒さが足りない事は原因かと思えます。

北極海の海氷が解けるのは、遠くアメリカ大陸地殻のメキシコ暖流が、大西洋を越えて北極海近辺まで流れ込む事が原因では無いかと予測できます。これは大気中より水中の方が熱の伝導が行われやすいのが原因で、メキシコ暖流の熱が北極海の海氷の冷気を奪う事が北極の海氷縮小をもたらしていると考える事ができるのです。

では「ヒマラヤ山脈の氷河や南極の氷床は如何なのか?」と言うと、純粋に「高度が高すぎて寒すぎるため氷が解けるより形成される速度の方が早い」事と、海流(暖流)に接していない為、氷回以上の温度を持つ存在と熱交換による氷解が起こらない事が原因と思われます。


と言う事は、北極海の海氷や一定以上の地域での氷河が氷解する以上に、南極や一定以上の寒冷高地で氷床が形成され増加し続けるた場合、いずれは北極海や一定以上の地域で溶けた氷以上の氷床が作られ、海水の質量が減るのでは無いかと予測できるのです。

これは本当に温室効果ガスによる地球温暖化が起こっている場合に関しての考察です。最も温室効果ガス以外による地球温暖化が起こっている場合もこれに当たると思われます。

本当に地球温暖化が起こっているのであればですが・・・


★本当に温室効果ガスの削減をしたいのであれば・・・

ブログ主は、現在の温室効果ガスに関しての世界的な風潮に関して疑問を抱く事が有ります。それは本気で温暖化問題を解決しようと言う気が有るのかと言う疑問です。そもそも世界経済が拡大している現状では化石燃料の消費の拡大は止めようが有りません。

どれだけエコ発電だとか省力化だとか言っても、増大する人口とソレを維持する消費と生産力を考慮した場合、焼け石に水だと思われます。

ならば人類が行わなければ成らない事は、温室効果ガスを排出する量を減らすのでは無く、温室効果ガスを「温室効果ガスから別のモノに転換するサイクル」を作るべきなのでは無いでしょうか?

それらのサイクル造りに最も適切なのは、温室効果ガスを吸収し自己の成長に使うとともに、酸素の排出を行う樹木等の生物を育成する事なのでは無いでしょうか?


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と言う事で自然環境の観点からの地球温暖化に関しての考察を終了させてもらいます。


正直なところブログ主は、地球温暖化が起こっていると思っていますが、それが人類の文明社会の拡大により起こった事であるかどうかに関しては、疑問を有しています。と言ってもあくまでも素人の考えなのでそれを前提の上で記事を読んでください。(間違いも有るかも知れないよって事です)

後、今回は「自然環境の観点からの考察」と言いました通り、言いたい事はこれだけで無く、次回は「地政学の観点からの見た地球温暖化対策」に関しての考察となります。


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