海産物輸入禁止

2019年04月23日

本日は、韓国との間で行われていた日本産の海産物の輸入規制問題から端を発したWTOの審判で日本が敗訴した事に関しての考察です。

既にご存知の方も居るとは思いますが、この案件は韓国側が東日本大震災で興った原発事故問題から派生した放射能海洋汚染で、日本の海産物が基準値以上の放射能汚染に晒されているのでは無いかと言う疑惑から日本の海産物を輸入禁止にした問題です。

数年前から生じているこの貿易問題で、日本はこれら韓国の行いをWTOに提訴し、韓国の国際貿易協定違反を止めさせようとしています。

その結果、一審は日本の勝訴、そして「今回の二審は韓国側の勝利」と言うと言う結果に落ち着きました。

基本的に海産物は足の速いものが多いので、出来る限り近場の市場に売る事になる筈です。日本の東北や日本海で取れたモノであれば、北朝鮮に売る訳にもいきませんし、ロシアは人口が少ない上に排他的経済水域も多く有しているため海産物には困っていないと考えられ、この事から韓国に輸出できないと無駄に腐らせる事にも成り兼ねませんん。

マグロ等や海藻などの加工の上で保存がきくモノであれば問題無いのですが、そうでは無い物も多くありますので、今回の韓国の行った「原則として海産物の輸入を禁止」の措置は、日本の海産業者にある程度の打撃を与える事になると考えられます。

これに関して韓国側のロビー活動があったとか、日本に油断があったなどと言う人が居ますが、まことしやかに言われているだけで本当にそうなのかの証拠は有りません。

河野外務大臣が「敗訴したとは思っていない」との見解を出しましたが、多くの人が日本の負けと言う印象を抱かせる今回の判決でした。

ですがブログ主が見る限りにおいては、審判で負けたことが日本の優位に繋がる可能性も十分にあると見ています。

理由は「韓国の経済状況」「日本のこれからの経済状況」「日本のこれかの漁業」の三点が挙げられるからです。


★三つの理由

①韓国の経済
まず第一に韓国の経済ですが、御世辞にも良いわけでは無く、ムンジェイン政権の雇用政策によって多くの韓国の若者が職にあぶれて就職できていない状況に成ってしまっています。

ようは景気が悪いと言う事で、このため物価の特に生鮮食品価格が安ければ安い程国民には有難いと言うのが現状のはずです。にも拘らず日本からの輸入を禁止した場合、食品価格への転嫁が起こるのは必定であると考えられ、韓国国民には少なからず打撃となる筈です。

韓国の漁業関係者は、日本の排他的経済水域にまで出張って、違法操業して海産物を確保していますが、もし日本が切れて、強行的な排除行為を行い始めた場合、韓国は日本近海で取れる海産物が自国に流れてこない事を意味し、食料品の更なる高騰が予測されます。


②消費税増税を控え経済の悪化は避けられない
第二に日本の今後の経済予想で、安倍政権が経済不況政策をである消費税増税を今後行った場合、日本経済の更なる沈下が予測されます。この事から食料品価格が安い方が日本人にはありがたいはずで、今回の韓国側の勝訴によって日本産の海産物が最も近い韓国に輸出できないとなると、国内市場に売るしかなくなり、食品価格の低下圧力が掛かる事になると考えられます。

これは当然で、海外に売れないのであれば、その分日本国内で消化させなくてはならないため出回る量が増えるからです。この事から消費税増税が予測される今後、今回のWTOでの敗訴は、日本国民にとっては渡りに船と言ったところです。


③日本国内の漁業改革を進めやすい
第三に現在の日本で問題に成っている漁獲問題で、これは日本の海産魚業者が、日本近海の海産物(特に魚)を取り捲るため、漁業資源の枯渇に繋がり生鮮食品の値の高騰に繋がり、同時に漁業関係者の所得の世界的な相対的低下に繋がっている事に関してです。

この事から「むしろ漁獲量の制限を行い、海産資源が回復するまでの間、漁獲量を制限するべきである」と言う意見があるぐらいです。

現在日本近海は、韓国だけでは無く、中国や台湾の漁船まで来て漁をしており、その中には韓国と同じく違法操業もあります。そのため今回のWTOの裁定で「日本産は危ない」と言う印象を世界に向けて発信できるのであれば、第三国による漁業資源の乱獲にも繋がり難いため、「WTOよ、よくぞやってくれた!」と称賛したいぐらいでは無いでしょうか?


★偶然か?日本の産業戦略か?韓国の愚行か?

今回の事は、幾つかの可能性が考えられます。

一つ目は、只の偶然である可能性。

二つ目は、韓国政府が韓国民の民心を考慮して行っている可能性で、ただしこれは結果的に関国民に物価の高騰に繋がる負担を背負わせてしまう可能正位が有ると言う事。

三つめは、日本の対韓戦略及び国内経済を見据えた食品価格の低下戦略や将来的な漁業を見据えた、産業戦略である可能性で、それに韓国が利用されている可能性です。


三つ目に関しては、「日韓両政府が裏で話し合って行っている可能性」と「韓国が反日を利用され、日本に良い様にコントロールされている可能性」と「何の相談も無く、また韓国側も利用されている事は理解しているが、分かっていて敢えて乗っている可能性」の三点が考えられます

ブログ主としては、日本と裏で話し合って理解の上で行っているのかは分からないが、結果的に日本の利益に成る可能性も十分ある事なので、この件に関して殊更不安視する必要は無いと考えられます。


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以上で日韓での海産物輸入制限問題に関しての一考察を終了しようと思います。

改めて今回の件を見ると、韓国側がWTOにロビー活動を行っていると語る人も居ますが、逆に日本こそが日本の海産物の信用を下落させる事によって得れる可能性のある利益が有るのだから、日本のロビー活動が行われている可能性も視野に入れた方が良いと思います。

いつも通り捻くれた考察を披露させ頂きましたが、当ブログの記事はブログ主個人の見解を書いているだけに過ぎませんので、間違った情報を基にした考察も有るかも知れません、そのリスクを考慮の上で閲覧してください。

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