2022年09月08日
政治家の死、安倍元首相の国葬儀に関して・・・
・・・・・・・・・大変長らくお待たせいたしました。
すいません! 仕事が忙しすぎて、また体調面で不良だったため、長い間更新が行えませんでした。
一応、仕事がひと段落し、体調も元に戻ったため、再び更新して行こうと思います。
ブログ主がブログ更新できていない間に、世間ではどえらい変化が有ったみたいです。
まさか安倍元首相が銃撃の末に亡くなられただけではなく、その後の葬儀に関してまでいちゃもんを付けられて、世論が混乱してしまう事になろうとは・・・
という訳で、今回は「安倍首相の行った外交や政策に関しての、日本国内からと海外からの評価」に関しての考察と「安倍元首相の国葬儀の意義と価値」の考察を行おうと思います。
さて、安倍元首相と言えば、一番先に思い浮かべるのが憲政史上で最長の期間総理大臣を務めた事が有名ですが、その一点を重要視するあまり、それ以外の部分に目が向いていないように思えます。
当ブログでは、その辺りも考えた上で安倍さんが命を狙われた事と国葬儀の事を論評したいと思います。
★経済政策と外交から見た安倍元首相の内外からの評価
まず第一に考えたいのが安倍元首相が首相任期中に行った政策から、本当に命を狙われるに足る事を行っていたのかと言う点です。
安倍元首相は、その任期中に様々な事を行っていましたが大きく国民に向けて提示していた事は、第二次政権に返り咲く前から謳っていた「九条改正」「デフレ脱却」「女性の社会進出」等が挙げられます。これ以外にもありますが、まずは国民はこれらの政策を実施する事を前提に安倍元首相を支持したはずです。
結果を見ていると、
「九条改正」は、表向きは野党や与党の一部の強い反対を受けて行えませんでした。
「デフレ脱却」に関しては、定義的には脱却は成功しました。ですが国民から言わせれば、国民の想定した「デフレ脱却」は、「物価が上がる以上のペースで所得が増大し暮らしが豊かになる」と言うモノでしたが、実際行った事は、消費税の二度にわたる増税を行ったため、結果は「経済は停滞か縮小に繋がり、金融緩和のゼロ金利政策&国債購入の合わせ技で通貨安に拍車が掛かり日本からより不況の日本から高金利と投資配当の高い海外に国内の資金が流出したり、日本にマネーが返ってこない」と言う事になり、経済状況は悪性インフレ(スタグフレーション)と言う、より酷い状況に陥りました。
デフレではなくなったと言えばそうなのですが、経済を回復させて実現させるのではなく、悪化させてとりあえず定義上デフレではない状況を作るのは、国民の期待を裏切る最悪の政策だったと思います。
「女性の社会進出」に関してですが、最初はキャッチフレーズに煽られ働き始めた人は居ると這いますが、実質は経済的に不況に追いやられた女性が、食うために働かざるを得ない状況に追いやられただけだと思われます。これも社会進出が成功したと言えばそうかも知れませんが、「働けば輝ける。儲かる。だから働こう。」との意図を持って働き始めるのと「貧困になって生きるために働かざるを得ない状況だから働く」のとでは、全く働き始める動機が真逆であるはずです。
そもそも、団塊世代の大量退職が始まり始めていたのですから、放っておいても人材確保の観点から企業側は高い給金を提示し人材確保に走らなくては成らなかった筈ですが、不況のせいで「女性の社会進出」に関しては、国民が意図していたのとは全く違う、賃金が抑え込まれた環境下で働く気の無い女性も働かざるを得ない状況に追い込まれたため、これに関しては社会進出と言うよりは、「苦しんでいる女性を社会の荒波の中に蹴落とす」と表現した方が良いのかもしれません。
言っては何ですが、保守層に対しての期待と経済政策に関しては完全に裏切ってしまっています。その上連日マスメディアでは、モリカケ問題等で幾つもの疑惑を擦り付けられていたため内政に関しては完全に停滞してしまいお寒い限りと言わざるを得ないと思います。今まで生きて居られたのが不思議なぐらい恨みを買う様な結果を叩き出しています。
命を狙われる事に関しては、テロリズムや謀略以前にこれだけ国民を貧困に追い落とす政策を行い、人心や経済状況を荒廃させれば、カルト宗教以前に人生を踏み外して犯罪に走ってしまう人も出てくるでしょう。これらの点から安倍元首相が命を狙われた事に関しては、必ずしも不運だけではなく、政策を行った一政治家として当然の報いの面もあったのかもしれません。
★世界から見た安倍元首相と国民から見た安倍元首相
内政とは打って変わって外交に関しては、正に名政治家と言って良い結果を出しているのでは無いかと思われます。
第一に、世界中の指導者達が付き合うのを尻込みするトランプ大統領と最友好とも言える関係を築き、アメリカと世界が分裂しない様にする外交を行い、各国指導者層から感謝されていた潤滑油的存在でした。
第二に、2010年以降悪化していた中露との関係を必要以上悪化させないようにして緊張を緩和させた。
第三に、日本を経済不況下に置き、ジャパンマネーが世界から日本に回帰しないようにして、資本逃避からる国際社会の経済不況を防いだ。
等が有ります。
皮肉な事に国内の経済政策の失策は、日本が世界に投じた投資資金が経済復興をするであろう(投資利回りの期待できる)日本に帰らない様にする効果もあったため、日本国民から見れば最低の経済政策でも、各国の指導者から見れば、「自国民を見殺しにしてでも国際社会を優先してくれた」との評価となるのです。
そういう意味では、各国の指導者たちが、ぜひ安倍元首相の国葬儀に出席したいと打診するのは、決しておかしな事では無いように思えます。
これほど国内と国外からの評価が分かれている指導者も珍しいのでは無いでしょうか?
★国葬儀の意義と価値は国葬儀を行った後に決まる
では国葬儀の意義とは何なのでしょうか?
現時点では、国内で最長期間の憲政を行ったので、それだけで世界各国から見れば安定した政治を行えていると見なされ外交の巧みさと合わせて、国際社会に対しては一定の成果を残せたため国葬儀は妥当な所だとの意見が保守層の人達から出て来ています。
逆に反安倍の人々からモリカケ問題等のスキャンダルや組織犯罪処罰法(共謀罪)関連の紛糾で安倍元首相に良い感情を抱いては居ないと思われます。またマスメディアも敢えて安倍元首相の功績に関しては、報道しない自由を行使しており税金が使用される事に関しての反対の意見を流布しているため、ネガティブなイメージが強くなっており世論(?)では、安倍元首相の国葬儀に対しては反対の立場をとる人が多くなっているようです。
ただこの国葬儀を外交の場として見なした場合、世界中の政治家や指導層が一堂に集まるため、十数億円程度の負担でソレが成し得るのであれば、コスト的には魅力的であると述べる論者もいます。
更に国葬儀は、現在の国際情勢に置ける国家間の対立関係を浮き彫りにする影響も指摘している人もおり、今回の国葬儀は、現時点での費用問題や安倍元首相への感情よりも、国葬儀を行う事による今後の国際社会への影響によって、その意義と価値が決定されるのでは無いかと思われます。
もしかしたら中国やロシアやそれを指示する国々への踏み絵としての効果も有るのかもしれません。(確証はないけど・・・)
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今回の安倍元首相の死と国葬儀に関しての考察は、これにて終了です。
久々の記事であると言う事を置いても煮え切らない結論になりました。
安倍元首相に関しては、長い間お疲れさまでしたとの感情は有りますが、外交と内政のバランスを見た場合、国民的には「こんなに国民を苦しめやがって、ふざけるな!」言いたい気分も多々あります。
とは言っても亡くなられた方に関しては、意味も無く鞭を振るう気にはならないので今回はこの辺りで筆を置かせていただきます。
しかし政治家と言うモノは、イザという時には命や死後の名誉さえも国家の存続の為に利用され続けなければ成らない事を考えた時、全くもって割に合わない職業だと思いました。でも政治家になる人たちはそれを覚悟の上でその道に足を踏み入れたんでしょうね。
結果的に国民を貧困に追いやった政治家(元政治家を含め)の皆さんも安倍さんを見習って己の命と名誉を捨てて国家の為に尽くしてくださるよう祈っております。国民(一部の)は分かっていますし時には協力してくれるかもしれませんから安心してください(笑)
なお当ブログで述べている事は、あくまでもブログ主個人の見解に過ぎません。間違い等が有る事を前提の上で閲覧してください。
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